smogbom

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客観的な個人レビューという幻想、その正体

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レビューへの批判として、「客観的ではない」という批判を見ることがあります。

それって変じゃないですか? 本当に客観性を求めているのでしょうか? 

仮に客観的レビューなるものがあるとすれば、それはアマゾンレビューなどに見られる評価の平均値です。あるいは性能評価や安全性評価であるとか、きちんと数値化できるものです。レビューって主観ですもの。自分が見て、体験して、良いか良くないかじゃないですか。面白い、良い、悪いと言えば、それは主観なんです。「みんなこの展開には不満なはずだ」なんて言い方したって、その人の主観です。

 

批判に値する批評もあります。たとえば、「ゴミ」「つまらない」「神」などと一言だけで中身のないレビュー。また、良い点だけで、明らかな悪い点が指摘されていないレビュー(逆もしかり)。提供品など外的要因が作用しているやらせくさいレビュー。自分の意見があたかもファンや第三者の総意であるかのように語るレビュー。しかし、このようなレビューの良いか悪いかも、批判した人の主観でしかありません。

特にゲームや映画個人レビューの批判の中にある「客観的ではない」というのは、多くの場合が的外れな気がしてなりません。その批判は、客観性を求めているのではなく、別の不満が隠れています。

 

自分の意見の正当性をもっともらしくするために、「客観的ではない」という批判が出てくるのでしょう。

この場合、多くは「自分の考えとは違う=あなただけの考え方だ=客観的ではない」という身勝手な論法なんですよね。逆に「自分と同じ意見=多くの人が共感できるはず=客観的レビューだ」と好意的になったりする。自分中心の考え方なんですね。自分とは違う意見があるということを受け入れることが客観性ですよ。

 

僕としては、意見が違うからといって、攻撃する意図はないし、相手の考えを変えたいという気持ちもありません。単純に自分はこう感じた、こう受け取ったというだけなんです。

 

僕は基本的に文句言いたいマンで、自分の能力の低さの反動で、偉そうにレビューなんてしているのかもしれません。

自分がすごく大切に思っている作品をけなすレビューがあれば、たしかに傷ついてしまうかもしれません。そこで、自分の意見を伝え、魅力を語るのが大事なんだと思います。

 

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