全国一兆万人のダークエルフ大好きマンの悲嘆の声を聞け……!
2020年5月に、ミネソタ州ミネアポリスで丸腰の黒人男性が警官に殺された事件から加熱したBlack Lives Matter運動。人種差別には断固として反対ですが、暴動や略奪行為などに加えて、妙な感じに加熱しています。
- マジック・ザ・ギャザリングに奴隷制度を連想するようなカードを廃止。
- プログラム言語に同じく奴隷制度を連想するような命令文を廃止。
- Steamで、Black Lives Matter運動への声明が出ないと痺れを切らした開発者が製品を引き下げる。
- アニメーションで、黒人キャラクターを演じていた白人声優が降板。
- ネットフリックスでダークエルフが登場する映像作品が削除(改めて調べたら誤解だったンゴ……この記事の存在意義が!)。参照-「ダークエルフ登場作品が人種差別として削除」誤解広まる 問題とされたのは「黒塗りメイク」 (2020年6月27日) - エキサイトニュース
一方で、現実世界とフィクションは別物というまっとうな意見も。
D&Dの人種差別への対処が議論になってますが、ウォーハンマーの公式メッセージで「ゲーム世界の差別と現実世界の人種差別を混同するようなプレイヤーになるな!」という見解を自分は支持します! pic.twitter.com/D7UzxrQSnr
— かぼちゃ丸 (@yawatanoorochi) June 28, 2020
……この公式メッセージのページが見つけられなかったのだが……。
人種差別反対には賛成ですが、よくある「作品を尊重し、当時の時代背景を素にした表現を使用しています」とクレジットすれば良い話ではないでしょうか。
特に、黒人キャラクターを演じていた白人声優が降板というのがよく解りません。黒人役のキャストを奪っていた、ということなのかもしれませんが、逆に言えば白人役を黒人やアジア人の声優が演じちゃ駄目なんでしょうか? イエス・キリストのキャスティングは今後どうするの? 訛りなどの違和感がなければ誰が演じてもいいのでは? 海外映画で、日本人役を中国人や韓国人が演じているのは普通ですが、日本人の僕には日本人に見えませんけど……。
どうも、捕鯨反対と一緒で、自分たちの負の歴史を消してしまいたいという気持ちが裏に隠れているような気がしてなりません。
ダークエルフの起源は、北欧神話における黒エルフが素となっており、その類型においても、悪の陣営に属します。どうも白=正義、黒=悪という西欧の二次元論的価値観が、差別にあたるという考えの根底にあるようです。その白と黒は、肌の色とは別の話なのにね。おそらく、昼が光の人間の世界、夜が闇の恐ろしい世界という連想でしょう。あとは黒死病とか。
堕天使の羽も黒いし、フィクションではその構図はかなり範囲が広いので、批判対象になることを恐れた著作権保有者が日和る可能性は今後もありそうです。
昨今、特に日本のサブカル作品において、ダークエルフは特に悪側に属するわけではなく、1種族という扱いが多いですし、過敏になりすぎと感じるのかもしれません。人種の扱いの難しさが、今後フィクションにおいて、多様性を描く枷になってしまわないかという懸念と、逆により一層深く描かれる契機にならないかという期待を感じています。
ところで西欧のダークエルフって、肌の色は紫がデフォらしいですね。褐色肌になったのはロードス島戦記からだそうです。……やはり日本人は天才か。
僕はエルフよりダークエルフが好きなんですけど、エルフについて、巨乳エルフは断固反対派です。ハイエルフは貧乳、エルフは微乳、ハーフエルフは普乳が、この世の真理……わかったね。
おまけ。
トップ画像に使ったイラストですが、Nightcafe Creatorというサイトを使用し、自分で描いたイラストを変換しました。
無料で使用でき、生成した画像の著作権は本人に付与されます。サイト名のナイトカフェって、たぶんゴッホの夜のカフェから来てるのかな? って訳で、トップ画像はゴッホの星月夜フィルターから生成された画像です。
これが元イラスト。
他にも色々生成してみました。変換にフィルター一個につき10分くらい必要です。
けっこういい感じに変換されました。
このサイト、どうやってお金を稼いでいるかというと、できた画像を元にグッズを作成できます。この物販で運営している模様。
面白いので使ってみてください。