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ブライアン・イーノ展-京都旅補完記事

先日の京都旅を補完する記事です。

 

smoglog.hatenablog.com

 

アンビエントミュージックの先駆者で、Windows95の起動音を手掛け、デヴィッド・ボウイやU2、コールドプレイなどのプロデューサーとしても活躍されたブライアン・イーノ氏の個展へ行ってきました。

当日券が2200円と結構高額だったので、大きな個展会場かな、とおもったら、展示数は大きく4つと少なめ。さっと見る感じだと割高感がありますが、展示と音楽を同時に体験する展示でしたので、一点一点、じっくり時間をかけて鑑賞すると良いと思います。

8月21日まで、京都中央信用金庫 旧厚生センターにて開催中。チケットはオンライン受付のみで、入場制限あるため、事前予約推奨です。

あと、会場の都合に加え、順路案内が最小限な関係で、一部の展示物の場所がわかりにくいです。具体的に言うと、一階のミュージアムショップの奥に、もう一つ展示物があります……というか、そこが一番大きいフロア。これを見逃すなんて、もったいない……いやーもったいないよなー……ち、ちくしょー!!!

以下、各セクションの感想(ネタバレ)。

 

『The Ship』

三階にある、順路的に一番最初の展示物。

作家の代表作とあるが、靴を脱いで、暗幕をくぐる茶室的な作法は日本独自ではないかと思った。

中に入ると、凄まじい音圧のBGMが流れている。照明は最小限で、いろいろな場所にスピーカーが設置してある。音が鳴らない、展示物としてのスピーカーも沢山ある。

中央付近にベンチがある。

それぞれのスピーカーから、色々な音源が流れていて、聞いている場所によって違う聞こえ方がする。

最初は、ブライアン・イーノにまったく興味がない友人3人を巻き込んでしまったので、みんな退屈していないか、すごく居心地がわるく、すぐに出ようとしたが、逆に友人から「もう少し居ようぜ」 と言われて、じっくりと居座ることができた(優しい)。

当日は、夜勤明けで、結構な距離をすでに歩いていたので、クタクタだったが、BGMと薄暗い空間、涼しい空調と、だんだん瞑想状態になっていき、すごく気持ちよかった。

この展示が、自分が見た中では一番よかった。

薄暗い中、ストレッチする人、寄り添う恋人たち、踊り出す人、体を揺らす人の影を観察するのも良かった。

 

『The Lighthouse』

会場全体をソノスのスマートスピーカーによる音場で満たすというもの。

会場全てがひとつの展示物、という試みが面白い。

初めてソノスのスピーカーを聞いたけど、小さいボディで、めちゃくちゃクリアな音だった!

 

『Face to Face』

世界初の展示だったようだ。

3つのディスプレイに、それぞれ人の顔が写っている。アンビエントミュージックに耳を傾けているうちに、その顔がだんだんと別の顔になっていく。昔流行ったアハ体験ってやつに似ている。

男性から女性へ、白人から黒人へ。多分、差別反対のメッセージとかがあるんだろう。

自分は一目見て、この展示が苦手だな、と思った。

たぶん、3方向から襲いかかる人の目線が嫌だったのだ。フェイス・トゥ・フェイスとか言いながら、残り二人は一方的に僕を見ている。なんか嫌だ。

 

『Light Boxes』

非常に単純な半透明の光るボックスが、ゆっくりと色を変えていく。

自分は何も考えずにぼーっと見ていても飽きない。

なんとなくマイクラを思い出した。

フェイス・トゥ・フェイスと音楽がまったく同じだったのが残念

 

『77 Million Paintings』

完全に見逃した。

まさにバンクシーの「ミュージアムショップはこちらです」 だった。

展示室の前にあるミュージアムショップショップに引き寄せられ、買い物をして満足して、会場を後にしてしまった。

後で、冊子を見て、見逃しに気がついたが、後の祭り。

4人で行って、全員気が付かなかったんだから、かなり多くの人が見逃していると思う。

もうちょっと会場案内をわかりやすくしてほしかった。

文字や矢印による案内が野暮って考えているなら、なにか目印になる展示を置くとかしてほしかった。

これから見に行く人は、注意されたし。

一番大きな面積を占めている展示だったので、見れなかったのが悔しい。

しかし、これを見逃したおかげで、ガンダムの時間が間に合ったのだった。

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お買い物

自分は個展の図録は買うという決まりがあるので、図録を購入。

袋がつかないというので、本の角を守るため、Tシャツを買って包んだ。

 

見れなかった展示が残念だったけど、文化的で有意義な時間を過ごすことができた。

一緒に行ったみんなも、今はスポティファイでブライアン・イーノを垂れ流しているだろう。

ちなみに、全員のチケット代は、僕が……この僕が喜んでお支払いさせていただきました(ふとっぱらと見せかけて、奢ったアピールを必死でするドケチ根性)!