お題「#おうち時間」
非電源アナログゲーム紹介のコーナー。
雲集みかんさんの立体三目並べキックヤックゾーです。購入は二年前のゲームマーケット2018春にて。
いつまで寝かしていたんだよ! って話です。ステイホーム期間が長引いたので、こうして日の目が見れてよかった……。
個人メーカーによるハンドメイドのアナログゲームですので、今から購入は結構難しいかもしれません。過去にイベント会場以外でもイエローサブマリンなどでも販売されたようです。ルールも作りもシンプルなので、石やレゴブロックなどで代替しても遊べると思います。
参照‐雲集みかん@ボードゲーム製作 (@unsyumikan17) | Twitter
3Dプリンタを使用したアナログゲームで、オブジェとしても見栄えのよい製品です。ゲームマーケット販売版とその後販売されたものとは仕様がちょっと異なるみたいです。具体的にいうとゲームマーケット版では真鍮の柱がパイプ状に加工され銅芯と竹芯が入っていますが、後に販売されたものは、穴の有り無しになっていました。ゲームマーケットでは、制作には時間と手間がかかり、価格設定を失敗したというようなことを言ってらっしゃったので、作りを単純化されたように思いました。
こちらの動画で使用されているのは、店舗販売版のようです。
遊び方もわかります。
Xic Yac Zoeは、三目並べの英名であるTic Tac Toeに、立体の構成要素であるXYZをあてた造語で、先手必勝という欠陥のあるゲームである立体三目並べに新たなルールを加えて、シンプルながら奥深いゲームへと進化させています。
参照‐立体三目並べは先手必勝 - 再発明した車輪でヤクの毛を刈りに行こう
立体三目並べと異なるルールは、コマを3つ並べた方が勝ちではなく、3つ並べると2点、4本あるゾーの柱に持ちコマを置くと1点という加点方式になっています。お互い全てのコマを置いて、合計得点の多い方が勝ちというルールに変更されています。
パッケージも素敵。個人で作っているとは信じられないクオリティです。
箱から取り出し。オブジェとしてもカッコいい。一緒に遊んでくれる友達がいないのに、買ってしまった。
先行が青、後攻が赤になっています。
その他に、特殊コマとしてクリアとクリアレッドがあります。
コマは3Dプリンタで出力されていて、積層痕があります。これのおかげで柱に刺したとき適度な抵抗感があります。
クリアレッドは後攻の持ちゴマで、三目並べても加点されない特殊なコマです。多分、このルールでは後攻が有利なんでしょうね。好きなタイミングで使えますが、絶対3目の構成要素にならないと確定したときに使うか、一番最後に使うのが普通かな。
クリアは、中央一段目が置かれた時点で、自動的に置かれる中立のコマです。中央が赤か青になるとどちらかが有利になりすぎるからなんでしょうね。
写真では、ちょっとわかりにくいですが、4本だけ竹になっていて、他の5本は銅になっています。竹の4本は、コマを置くだけで1点加点されます。
アクリルプレートと真鍮でできていて、なかなか重厚な作りです。カッコいい。
ルールをおさらいすると、こんなふうに並べた場合、3目並べが3つ成立し6点、ゾーの柱に2コマ設置で2点の合計8点となります。
僕の想像のお友達(悲しすぎる!!!)を召喚して模擬戦をしましょう。
先手(青)の3目をガード!
「やるじゃないか……相棒!」(遊戯王的な)
「ここで先行3目成立!」
「さすがは僕! だがまだ終わらん!!」
「赤劣勢か?!」
「ここは青が2箇所リーチ状態……」
「先行の3目成立だけど、ゾーの加点1で傷は浅い」
(なんだこれ)
決着!!
「どっちの勝利だ?!」
計算中……
※真ん中のポールはゾーではありませんでした……
青10(3目が3、ゾー4)
赤13(3目が3、ゾー7)
赤の勝利!!
青俺「ぐわーーー!!」
赤僕「勝利したが……虚しい」
キックヤックゾー……面白いよ。