ソフビTipsは、ソフビに関する様々な豆知識や役立つ知恵などを紹介するコーナーです。ニワカ知識なので、間違っていたら、指摘してくださいね!
ソフトビニールは、パーツ同士の接続に、間着(かんちゃく、嵌着)という構造で、嵌合されています。
- カンチャクの仕組み
- カンチャクの部位について
- カンチャクの温め方
- 基本:メスの方を温める
- 大きいパーツ、異型の場合は両方温める
- 最終手段:芯材を入れる
- 組立したソフビ・組み換えソフビ
- ソフビTipsバックナンバー
カンチャクの仕組み
カンチャクの仕組みは単純で、「部品端部にくびれを設け、本体に開けたくびれと同じ径の丸穴に熱で柔らかい状態ではめ込み、回転可能な関節を形成する。単純ではあるが丈夫な接合法で、子供が多少手荒に扱っても、簡単には外れたり破損したりしない。‐ソフトビニール - Wikipedia」とあります。追記するなら、ソフトビニールの性質上、経の大きさはわりとアバウトに、多少穴が小さくても大丈夫です。
ウィキにある通り、めったに外れる場合はないのですが、未組立のキットの場合やメンテナンス、パーツ組み換えにカンチャクを外すことがあります。温めてやれば、外すのは比較的簡単ですが、戻すのが大変な場合がありますので、今回はそのコツを記しておきたいと思います。
カンチャクの部位について
この記事では、くびれのある方(A)をオス、穴がある方(B)をメス、とします。
オスとメスが合体!
合体!!!
※この記事は深夜に書いています
カンチャクの温め方
ドライヤーがおすすめです。
湯煎は塗装が剥がれる場合があり、ヒートガンでは温度調整が難しく、素体を溶かしてしまう場合があります。
ソフビは燃やすと有害な煙が出るので、目を離さないようにしましょう。
また、ソフビの切り離した加工端面は、結構鋭利になっていますので、怪我したり、塗装面を傷つけてしまったりしないように注意しましょう。
基本:メスの方を温める
基本は穴の方を温めます。
オスのほうは、柔らかい場合は冷蔵庫に入れて固くしてやるとよいです。
メスの穴がやわらかくなって、オスのパーツをねじ込みやすくなります。
でへへ……
※この記事は深夜に書いています
大きいパーツ、異型の場合は両方温める
大きなパーツや楕円形、四角形など異型のカンチャクの場合は、両方くたくたになるまで温めます。
オスのほうの出っ張った部分をたたんで、穴に挿入します。オスの出っ張りが冷めて復元していきますので、それで完成。もとに戻らなかったら、はめた状態で熱風で温めてやります。
▲潰して経を小さくしています。
最終手段:芯材を入れる
最近編み出した方法です。
両方柔らかくすると、今度は押し込む力に負けてしまって、入っていかないパターンがあります。
▲こういうクレーター状の穴の場合、難しい気がします。
組立は難しいのですが、この仕上げのほうが塗装は痛みにくいので、こうなってる方が遊びやすくて嬉しいですね。
温めて潰れてしまうのなら、芯材を入れてやればいい。
後から回収したいので、ちょっと小さな経のパーツを用意します。この場合はなにかのキャップです。
これをオスにいれた状態で差し込みます。
芯材は、別の穴から回収します。
2パーツの場合、回収できないのが、このテクニックの難点となります。
組立したソフビ・組み換えソフビ
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