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ソフビTips5 / ソフビの正しい保存方法(追記あり)

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ソフビTipsは、ソフビに関する様々な豆知識や役立つ知恵などを紹介するコーナーです。

 

今回はソフビの正しい保存方法です。

ソフビが登場したのは1950年代と言われていますが、当時の製品も残っています。ちゃんとした保存方法を心がければ、半世紀以上残すことができるのです。苦労して手に入れた自慢の逸品を長く良い状態で残したいですよね。

ソフビの弱点は、日光(に含まれる紫外線など)、可塑剤の残留、高温、低温、変形・物理的な破損などがあります。

 

可塑剤の揮発、残留

一番良くないとされているのが、新品未開封のまま放置することです。

開封するのがなんとなくもったいない、激レア品だったら価値が下がるんじゃないか……コレクターならその苦しみが理解できますが、袋の中に揮発した可塑剤が充満して、べとつきやクリア部分を曇らせる、塗装にダメージを与えます。未塗装だったら洗えば良いんですけど。二次市場などでは「新品未開封」が良いみたいな風潮ありますが、僕は古い作品だったらむしろ開封品のほうが良いです。値段も安いし。

可塑剤というのは、ソフビのゾルを柔らかく形を変えやすい状態にする添加剤で、これによって金型から成形物を引き抜きやすくして、剥がせなくなるなどのトラブルを無くす、なくてはならないものです。

 

未開封と同じく、ホコリを嫌って密閉されたショーケースに閉じ込めたままというのも、揮発した可塑剤が充満してしまいます。時々は空気を入れ替えてやること、たまには取り出して遊んでやると、人の手にふれて表面に付着した可塑剤を自然と取れます。

 

最強なのはこちらです。

追記:ホコリも可塑剤の残留させる原因になりうるとのこと。ホコリがスポンジのように可塑剤を吸い出すのか、かさぶたのように気化を妨げるのか……どちらの可能性も確かにありそうです。

ご指摘をうけて自分の棚の奥のホコリかぶったソフビを触ってみたら、少しネトついているような……? 風通しが良いからといって、可塑剤の染み出しが完全に防げるものではないということでしょうね。時々はホコリを取る、触って遊ぶのが良いのでしょう。

あと、地面が平らではないので、変形するかもしれませんね。

 

直射日光

直射日光もソフビの大敵。

白、乳白、蓄光、クリアなど淡い色の成型色を黄ばませてしまいます。

蛍光灯やブラックライトも同じです。なので、ショーケースのライトアップは、つけっぱなしではなく、必要なときにだけにするのをおすすめします。

自分は基本カーテンは閉めっぱなしです。

 

高温/低温

温かいとソフビは変形しやすくなります。高温すぎれば、溶けますし、燃えます。しかも、煙は人体に超有害です。

逆に寒いと、ソフビは割れやすくなります。海外製の硬いソフビは特に壊れやすいように思います。

棚からフローリングなど硬い地面に落下させないようにしましょう。畳最強です。友人は床に直接並べていると言ってました。

 

変形/物理的な破損

変形については、温め固定して冷やすことで、復元することが可能です。

しかし、物理的な破損はもとに戻すことはできません。

カンチャクが円形ではない場合(極端な楕円形や、矩形)に無理に動かしたり、誤って踏んでしまったとき、無理に曲げたりした場合、ブラスチックを曲げたときのように白くなります。

カンチャクが擦り切れることは、よほど日常的に触っていなければ、起こらないと思います。特に棚に飾るのが主の人は心配いらないでしょう。

 

ソフビ用の塗料は、かなり強度が高いですが、それでもマスクの脱着などでは、一度温めましょう。

硬質で尖ったものが強くこすれると、当然ながら剥げやすいです。

 

もし、外に持ち歩く場合は、先端部分は特に保護すると良いです。尖った角や爪、牙など、カバンの生地と擦れやすいです。メタリック塗装は特に剥がれやすい印象です。多分、金属の粉が入っているからだと思います。

構造上、パーツ同士が擦れて剥がれる場合もありますし、あんまり神経質にならないようにしましょう。

 

結論

ソフビは、暗く、風通し良く、常温で、安定した場所に保管し、時々は触って遊ぼう。

 

 

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