タイのアーティスト「リサイクルC」さんの「るく」と「よむ」です。
プロトタイプカラーは50体限定で、WF2014夏と通販の2回に分けて販売されました。
プロトタイプの意味は、第二期(プロトタイプは第0期と言ったほうが良いのかも、正式版なので第1期とすべきでしょうか?)から分割数を増やした、新しい金型が使われている為と思われます。インスタを見ると、プロトタイプは胴体と脚は一体成型ですが、次のスーパーナチュラルカラーでは脚が分割されています。金型を作り直すなんて、かなり贅沢なお金の使い方がされていますが、ソフビ化にはシカルナ工房さんが関わっているみたいです。塗装はRecycleCさんご本人塗りのようです。
るくとよむとは、タイの夜叉(鬼神の総称)の事のようです。
夜叉には男女いて、男はヤクシャ、女はヤクシー、ヤクシニーといいます。財宝の神クベーラ(毘沙門天)の眷属と言われますが、鬼神としての凶暴な一面を残し、人を喰らうそうです。タイには寺院の表門のところに、緑と赤の神をした夜叉像が置かれているそうです(この緑と赤の髪は、スーパーナチュラルカラーで使われていますね)。
サイズは「るく」が約22センチ、「よむ」が約18センチとなっています。
分割数は「るく」が髪/頭/胴体・脚/右腕/左腕/右足/左足/槍(2パーツ)で9パーツ。
「よむ」が髪(2パーツ)/頭/胴体・脚/右腕/左腕/右足/左足/斧(3パーツ)で11パーツ。
その他にも「よむ」が持っている干し首が2パーツ成型ですし、ソフビ以外に鎖付きの鈴やスカーフが付いています。
成型色は赤と黒が使われているようです。足の裏は「るく」が黒で「よむ」が赤でした。足裏が赤なんて、FF15みたいですねw
フィギュアの他にもポスター、Tシャツが付属。
胴体は共通しています。
まずは、ちょんまげ(ではないけど)の「るく」。
髪を結んでいる紐は本当のゴム紐。
槍を持っています。
顔はガイコツ風。
武器はトライデントですね。この槍は、漁業用の銛で、ギリシャ神話の海神ポセイドンが持つことでも有名です。夜叉も実は水に関係しているらしく、ヤクシャ‐yaksya(男の夜叉)は「水を崇拝する(yasy-)」が由来とする説があるそうです。興味深い一致じゃないですか。
お腹は餓鬼のように筋肉がなくて内臓が支えられないのかぽっこり出ていますが、背中はムキムキ。
続いて「よむ」。ベリーショートに2房だけ長髪という独特なヘアースタイル。
なんかヒゲ面でメイド服着てる外国人の人を思い出したました。調べたらLadybeardさんって言うんですね。淑女髭って。
靡くツインテール。
角のような。
「よむ」は大斧を持っています。
これも夜叉に関係していて、夜叉は森林に棲む神霊であり、樹木に関係するため、聖樹と共に絵図化されることも多いそうです。
干し首。タイにも干し首の風習があるのかな?
ソフビ業界では、メディコムトイのVAG(ビニールアーティストガチャの略! 女性器の俗称と知ってびっくりしました……)でも搭乗した、レストアさんのモノを思い出しましたが、RecycleCさんはカスタムペインターとしても有名で、レストアさんの作品も手がけられていましたね。カスタムコンテストにも出品されていたと思います。
干し首も結構、オカルティックで奇妙なアイテムですが、有名な南米の干し首がヨーロッパ人に知られると、好事家(なんだかハンター×ハンターみたいですね)がこぞって買い求め、材料となる人間を狩るために部族間戦争にまで発展したそうです。生贄の儀式が野蛮って禁止しておきながら、生首欲しがるって、やっぱりヨーロッパ人って矛盾してるよなー。
↑心霊写真のようになった写真w
かなり話が広がってしまいました。
でも、こう言うオモチャが僕は大大大好きです。
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