MIROCK TOY / GIANT MIROCK GOLD
ジャイアントミロクは、ミロクトイさんがメーカー立ち上げの際、目玉になるようなソフビを、という想いから作成されたそうです。
過去に様々なバリエーションが販売されましたが、入手難な状態が続きました。
今回、僕のような新参のファンにとって有り難いことに、メディコムトイから2種類が受注販売されました。
金と朱の2色の内、僕が選択したのは金でした!
この色を選択するのに悩んだ点は、やはり価格でした。
通常のジャイアントミロク2体分……その価格差は詰まるところ、真空蒸着メッキ加工にジャイアントミロク一体分の価値があるのか? と言うことです。
ジャイアントミロクのモチーフになった宝冠弥勒が、元来金箔で覆われていた事を知り、また、ジャイアントミロクを購入する機会なんて今後あるかどうかもわからないので、自分にとって最初で最後の一体と、購入することを決めました。
心配だったのは、真空蒸着メッキ加工という仕上げ方法についてです。
メッキというのは、「メッキが剥がれる」という熟語があるように、扱い方を失敗すると、キッチュ(けばけばしい、古臭い、安っぽい)になりがちです。価格に釣れられた下品な買物になってしまうかもしれないな、と思ったりしました(貧乏人ほどキャデラックに乗っている、ってやつです)。
下地となるのはソフビで、ピカピカのメッキで、その持ち味を殺してしまうことになってしまうのではないか? とも心配でした。
ジャイアントミロク 金(真空蒸着メッキ加工)[C.J.MART限定商品]【2014年12月発送予定】
ジャイアントミロク 朱[C.J.MART限定商品]【2014年12月発送予定】
朱色は当初予定されていた12月に発送されましたが、金は12月を大幅に遅れ(延期通知ありました)2月の発送となりました。
理由としては、製造工程上の理由だったようです。
◯全体
梱包を開封し、不織布の袋に貼られた値札シールの額面に「ウッ!」っと言葉を詰まらせましたが、緩衝材から取り出したジャイアントミロクの美しさに、わだかまってたものが消え去りました。
◯サイズ
堂々の35センチの全高を誇ります。
底に蓋が付いていますが、ほぼ1パーツ。
大きすぎるため、ローテーション成型という普通のソフビの成形方法よりも高度でお値段のかかる成形方法が取られているそうです。
◯光
真空蒸着メッキ加工ということで、遠目で見ると(これについては後述)非常に滑らかな鏡面仕上となっています。
ジャイアントミロクはソリッドな曲面で構成されているので、光の向き・光量によって色々な表情をみせてくれます。
◯真空蒸着メッキ加工について
よく調べずに購入した手前、自爆でしかないのですが、金と聞いて金色に着色した素材を真空状態で蒸着させてるメッキ加工なのだろう、と思っていました。
制作協力されたアイアンカウボーイさんのサイトを参考にすると、どうもそうでは無くて、アルミニウムを加熱して溶かしておき、真空状態の容器に入れると霧状になり、中の素材に付着しメッキされるというもののようです。
つまり、金色は銀の上からクリアイエローで塗装されることで表現されているようです。
その証拠に裏面の部分は塗装がまだらになっており、下地のアルミニウムの色がよくわかります。
メッキ加工ということで、ソフビという素材の特性上、消えていた表面の微妙な凸凹やキズもハッキリと現れます。至近距離で楽しむものではない、と思いました。
別の考え方として、作家さんがどこに力を入れているのかが如実に現れて面白いと思いました。
特に顔の部分は非常に滑らかです。
(これについては、もしかしたら下地処理でなんとかなったのかも知れません。絶賛発送無告知延期中の商品の事があり、メディコムトイに不信感を抱いてる昨今です)
画像をじっくり見てもらうとわかるのですが、結構指紋が付いています。
新品状態でも結構細かい擦過傷があったのですが、商品の特性上仕方がない事だと思いました。
ちょっと微妙に不審者が写ってるのはスルーで。
写真撮影の際に、綺麗にしようと思い、まず目立たない所から、柔らかい布で拭いたのですが……
このような状態に。
取り扱い方法を調べたら、水拭きが基本でした。
手袋も装着すべきでしたね。
最初に調べようよ……。
◯まとめ
取り扱いには十分注意せよ、とい事で個人的にレビューの役目は果たせたと思います。
やすやすと触れられないということで、ある意味仏像というモチーフに非常に適っていますね。
反面、気軽に触れるということが、ソフビの大きな魅力の一つなんだな、と今更ながら身を持って体験しました。
遠目に見れば、小キズもわかりませんし、水拭きしてオーケーって事を知ったので、ホコリもなんのその、一番目立つところに置いて楽しませていただいております。
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