大阪ドキドキソフビ万博で販売された恐竜獣シリーズ最新作、スピノドンです。
恐竜獣シリーズも、モノクロン、チラボ、ソプラノ、ネクロングと続き、今回で五弾目。大きさはシリーズ最大級となります(同じ成形材量でチラボの半分程度しか作れないそうです。ソフビなのにズッシリ来ますよ)。
今回のモチーフとなっている恐竜は、名前から察するにティラノサウルスを超える大型肉食恐竜「スピノサウルス」と思われます。現実のスピノサウルスは現在の研究では、巨大さゆえの自重を支えるために、水中で生活し4足歩行だったと仮定されていますが、恐竜獣たるスピノドンは、童心の抱く恐竜像そのもの、地上を二足歩行で俊敏に動き回るような印象です。
頭部/首/胴体/右腕/左腕/右足/左足で計7パーツ構成。
全高約27.5センチ。
成型色は少し紫の入った肌色という感じ。
堂々としたフォルム。
つやつやとした表面のテカリは、真心込めて磨かれた証。
コジカトイズさんの造形って、題材はデフォルメが効いていて、コミカルな感じなんですけど、どこかオシャレなんですよね。野暮ったさとは無縁で、一個人の好き嫌いを超越しているというか。唯一無二。
モノクロンと並べるとこう。
完全にスピノドンが捕食者という感じですが、モノクロンは得意の突進攻撃で窮鼠噛む的な展開もあるかも知れませんね〜。
肉食獣対決。
チラボもやんちゃそうな感じですが、どこか愛嬌があって悪ガキ坊主っていう感じもあったんですけど、スピノドンは「アウトロー」って感じです。
実は、この強面に損する悩ましき恐竜獣だったりして。
ネクロングと並べるとこうなります。
棘のぶん、背は高いのです。
頭部の位置はネクロングの方が高いので、威勢は負けてませんね。
眉間の険しい凹凸、鋭い眼光。
ちなみに、大阪ドキドキソフビ万博のあとに通信販売もされましたが、通販版は目がオレンジにマイナーチェンジされて販売されました。
棘の鶏冠。
スピノドンのスピノは、「棘」と言う意味でしょうね。スピノサウルスが「棘あるトカゲ」って意味らしいので。
綺麗な鋭い棘ではなく、有機物的な微妙な凹凸があります。
攻撃用ではなくて、威勢よく見せる感じなのかな? 無用な戦闘を避けるため(ヤドクガエルの派手な模様的な)? 異性へのアピール(孔雀の羽根的な)だったりして?
ワニのような大きな口と、咆哮をあげているかのような舌の反り返り。
逞しい胸と、可愛らしい手の造形、でもツメは尖そうです。
スピノドンで僕が一番好きな部分は、実は表面ではなくて、この裏面の鱗!
いや、もちろんフィギュアの顔は表面なので、そっちありきですけど、こちらも素晴らしいぞ、と言いたいんです。
手にとって見た時、思わず身震いしてしまいました。
鱗の一つ一つのテカリ具合が、愛おしくて愛おしくて(変態)。
なんと丁寧な事。
正直1万円は確実に超えるだろうと思っていたのですが、今のソフビの相場からすると破格の値段でした。そこも含めて、大満足以外の何物でもないです。
新作の原型も仕込み中ということで、今後もスゴく楽しみです。
ロボが来るのか、原人がくるのか……、どっちが来てもいいなぁ!!
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▼スピノドンの原型段階の写真が掲載してあります。