Robotic Nude Body PINYIKE MASS PRODUCTION TYPE
中国の新興メーカー「ピュウピュウガン」より受注販売された「憑依壳(ピニィケって読むのかな?)」です。ロボットの素体としてデザインされているので、コンセプトとしては1000トイズの合成人間と同じかな、と思います。
公式サイト:PEWPEWGUN
第一次プレオーダーでは白と黒が販売され、僕は白を選択。この手のプレオーダー品に漏れなく、手元に届くまで1年程かかりました。価格が合成人間と同じくらいかな、と思ってたんですが、調べてみると送料込みで190ドルと結構割高でした。
新興メーカーの最初の製品ということで、出来には心配がありましたが、イベントで先行販売されたものを手にした人の感想では、かなり良いということで購入しました。
印象としては、汚し塗装の感じなど最近の3Aの製品に近いです。
外装は車のバンパーのような艶々のものをイメージしていたのですが、逆にマットで組み立て済みのプラモデルという感じ。リアリティよりも、オモチャ感が強いです。
可動に関しては、素体のつくりなので、非常に優秀。
外装パーツが外れるギミックは、ガンプラのマスターグレードようです。
手首と足首の部分が緩いですが、そもそも軽いので立たせるのには問題ありません。
僕が気になったのは肩の外装のデザイン。
腕を上げると格納されて、
下げると戻らない。
ダンパー類がむき出しのデザイン。
警告表示など、おなじみの表示が。
膝。肘も同じく。
脚。
デザインとしては面白いのですが、守るべき部分になぜ外装がないのか。
実際の運用面では疑問の残るデザインではあります。
素体だから、ありかな〜。
頭部デザインが独特。
クリアのバイザーの中に、センサー類が詰まっています。
バイザーは外れます。
このように、同じく中国企業のDJI社製のドローンのカメラのような感じ。
頭部には発光ギミックがありますが、貧乏すぎて電池が買えないので、写真はありません。
バイザーはハンドメイドなのか、よく見ると歪みが結構あります。3DCADじゃないのね。あと塗装汚れがあります(汚し塗装ではなく、塗装汚れ)。最初、割れてるのかと思いました。
背中には燃料電池のようなものを入れるソケットが。
公式サイトにコミックが掲載されているのですが、中国語か英語かなので詳しい設定はよく分かりません。
電池はよく見ると、道(タオ)の文様になっています。中国っぽい。
ちなみにハンドパーツはフル可動です。かなり握力強めです。
付属品は、可動なしのハンドパーツが2組ついています。銃を持ったり剣を握ったりするのに使うのでしょう。ゴム製なので、少し広げることができます。
握力の低いフル可動ハンドほどストレスの貯まるものはないので、配慮が行き届いていると言えます。しかし、このフィギュアの可動ハンドは握力強いので、自分は不要と感じました。
付属品には、1/6スケールフィギュアの足パーツと接続できるアダプタもあります。
フィギュアスタンドも付いています。
なかなか充実した内容。
合成人間と並べるとこんな感じ。
リアルスケールにすると2メートルくらいかな。
露出するダンパー、スカスカの中身など共通する部分の多いリアルスティールのアンブッシュと。3Aのほうが仕上がりに関しては分がありますが、やはり可動フィギュアは可動域が広い方がイイ。ファイティングポーズすら取れないボクシングロボットよりもずっと良いです。
しかし、価格に見合っているかと言えば……正直お得感は感じませんでした。
外装パーツが外れるのは良いのですが、外すと中身の機械が露出して凄い、とかではなく、今後出るバリエーションのために、という感じで、スカスカの状態になるだけ。胸のところは塗装もされていません。
こういう隠れたところに「おっ!」と驚くディテールやギミックがあったら、楽しいのになぁ、と思いました。勿体無いな〜。
合成人間と同じ150ドルだったら、全然アリだったんですけど(メンバーズカードが入っていて、次回から割引価格で購入できるみたいですが……)。
モノとしては満足していますが、個人的にはこのメーカーの製品の購入は、これで最後かな、と思ってます。
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