漫画家・弐瓶勉さんの作品「BLAME!」「バイオメガ」「シドニアの騎士」などに登場する架空の巨大企業「東亜重工」。そのプロダクトをフィギュアとして1000トイズが展開する、その名も「東亜重工」ラインより、一番最初に販売された合成人間の再販バーションです。
1/12スケールのレビューはこちら
言い訳がましいですが、一応最初の受注のときも気がついていたんですよ、けれど「オリジナル作品(漫画やアニメ等のキャラではないもの)縛り」というコレクションしていく上でのリミッターがあったため、その時はスルーしてしまいました。この縛りも、かなり緩いんですけど、その時は軍資金も乏しかった。あとクレジットカードも持ってなかったのかも?
後になって合成人間そのものは、東亜重工の製品をイメージして作られたオリジナルであるという事と、出来の良さを知って、ワンフェス・Webで販売された装試体バージョンや、初版のキャンセル分などの抽選販売にも挑戦しましたが、あえなく撃沈。定価の2倍も3倍もする転売品なんか買えないし、バリエーションもゾクゾクと出たのですが、どうしてもオリジナルの合成人間が欲しい……ってところに、受注販売の再販です。
中の人曰く、再販版はよりデコマスに近くなったそうです。
初版との違いは、東亜重工フォントで「再」と書かれた化粧紙(上の画像)が付いてきます。違いはそれだけかな?
ところで、今まで1000トイズ=千値練と思っていたのですが、実際のところはどうなんでしょうか? トヨタとレクサスみたいな関係だと勝手に解釈していたのですが……。でも信頼のブランドですね。とにかく出来が良いです。
プレーンな1/6スケールフィギュアに、有機的な感じのメカディテールを加えたのが合成人間だと思います。
プロポーションは、少し歪に個人的には思いました。頭部が大きく、腰や腕が細い。合成人間というキャラクターには合っていると思います。不気味の谷現象というヤツ。
人間のロボットに対する感情的反応について、ロボットがその外観や動作において、より人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わると予想した。
デザイン以外で特筆する点は、設置感・バランスの良さです。
小さな接地面積ながら、爪先立ちや片足で立つことが簡単にできます。
基本、1/6スケールのフィギュアを撮影する時、倒れないように後ろの壁にもたれ掛かるようにするか、フィギュアスタンドを使用しますが、今回の撮影では全て、自前の脚で安定して立っています。
この秘密は、足の可動域が広いことと、フィギュア本体がとても軽く作られていることだと思います。持つと頼りないくらい軽いんです。
ピタッと床面にくっつきます。
そして、可動部の渋みの調整が絶妙です。ゆるゆるでマトモに立たない、硬すぎて動かすのが怖いという事がありません。さすが日本製(箱にメイドインジャパンって書いてある)です。
このフィギュアは、ほとんど1/6スケールフィギュアの素体なので、可動の良さは自明なんですが、合成人間というキャラクター性(?)からかポージングに自由度がある。変態チックなポーズも許されてしまいます。
これも自立してます。
スリーエーの1/6スケールと並べると少し小さいです。
29センチくらいなので、フルスケールにすると174センチの身長になります。日本人の平均身長くらいかな?
付属パーツは、最初から付いているのも含めて、ハンドパーツが左右で3組あります。
顔は端正ですが、切れ長な目と角ばった頬のため、悪人顔ですね(三白眼にしてあるので強調されてるかもしれませんけど)。
そして、このギミック。
マスクを外すと、内部骨格が露出します。
いいでしょ、このキワモノっぷり!
顔を外して眼球を動かせることができます。
以上、再販版で目新しさはないかもしれませんが、やっと手に入れた東亜重工の合成人間でした。
この流れに乗って、次回も合成人間です。
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