フルレングスのスリーピングマット。こちらは、フリーライトさんのものです。
フルレングス、公称値162グラム。さらに上を目指せば軽いものは有りますが、価格がとってもリーズナブル。傷つきやすい特性を持ちますが、この手のスリーピングマットの共通点でしょう。
アップルの初売りのため、深夜行列に並んだ時も、冷たい地面からの冷気をシャットアウトしてくれました。
今後、山登りの時には、このままでは長すぎるので、加工することにしました。
参考書籍は、ウルトラライトハイキング。
このように書かれているけれど、実際の裁断の時の注意方法などを、記しておくことにします。
加工サイズはこの通りにすることにしました。
◯道具
・板定規(真っ直ぐと信頼出来るものならなんでもイイ)
・ダンボール(床等が傷つかないように養生するため)
・カッター(出来れば、デザイン用の角度のキツイものだとイイ。錆びたもの、切れ味の悪いものはNG)
・スケール(巻尺・メジャー。定規にそこまでの目盛りが振ってあれば不要)
◯切るときの注意点
1.怪我しないように手元の注意が一番。
2.力を入れず、一ミリずつ掘り進むように徐々に切り分けるようにする。一回で一気に切らないようにすること。
3.カッターの刃を立てないこと。できるだけ寝かして滑らせる。
4.厚みがあるので、刃を垂直に真っ直ぐ切り分けること。そうしないと、裏面と表面で長さに狂いが生じる。
以上の注意点は、僕が建築模型を作る際に経験した失敗から学んだことです。建築模型には、今回加工するマットと同じような、厚みのあるスチレンボードという、両面に紙の貼った発泡スチロールの粒子の細かいモノをよく使うので、間違いないと思います。
◯実戦
まず、110センチのラージサイズの方から。
上下の2箇所で長さをはかり、印を付けます。マットは柔らかいので、カッターの切っ先を押し当てるだけで、印になります。
次に板定規を印に当てます。この際は、カッターの刃が直接、板定規に触れて削れないように、テーパー部分を逆にするといいです。
一回目は、カッターの刃を立てすぎていたか、切れ味が良くなかったかで、中でボソボソと千切れてしまいました。
まあ、許せる程度だったので、先に進みます。次は、35センチのスモールサイズ。
次は綺麗にカットできました。
このように分割できました。
実際使うときはこのように使います。
僕の身長だと、足か頭が少しはみ出ますが、着替えを置くなりカバンを置くなりして対応します。
◯重量チェック
ラージサイズ(長さ1100ミリ×幅500ミリ×厚み12ミリ):108グラム
スモールサイズ(長さ350ミリ×幅500ミリ×厚み12ミリ):34グラム
公称値から考えると、計算がなぜか合いませんが、20グラムの軽量化。
◯バックパックと合わせる
ラージサイズは内骨格に、スモールサイズは背面パッドとして装着します。
過去にしたバックパック(ラフバーシのフッケパック)のレビューはこちら。
レングスが短くなり、中に収めるのが楽になりました。
巻き込みの厚みもなくなり、内部空間も広がりました。
次は背面パッドを収めるための準備。
クッションコードをループに通します。
なんだか嫌な予感がしてきたぜ・・・。
ああ、やっぱり幅がありすぎて、収まりませんでした。
さらに加工します。
◯再加工
バックパックの背面の長さを測ります。
一番狭いところが25センチくらい。
広いところは30センチくらい。
上辺25センチ、底辺30センチの台形に加工します。
あまり狭すぎると、スリーピングマットとして使った時に足がはみ出てしまいます。多少、窮屈でしょうが、我慢します。
小さくなると、方向によって定規の置き場所が無くなります。その際は切りやすいように裏返して裁断します。裁断が垂直に正確でないと、この時寸法が狂うので注意が必要です。
こんな感じ。
◯もう一度装着
今度は長さが合っていませんが、背負う分には問題なしなので、これで完成とします。
重さはさらにダイエットして、27グラムです。
ラージと合わせて135グラム。
指ですっと書いたラインのように、ラージサイズのマットを削れば、まだまだ軽量化できそうですが、今回はここまで。
余った長方形のスモールサイズは、来年のラッキーバックの時、椅子に座った時の足元の断熱にでも使うこととしましょう。