映画のグランツーリスモを見て、そういえば一年くらい前のキャンプ中に視聴して、すっかり感想を書くのを忘れていた! と思い出した作品。
つるっと観れるので、特別主張したいような内容は無かったということなんですが……。
特別面白い内容ではなかったし、特別つまらなかった訳でもありません。映像はキレイで、アクションも派手です。
原作ゲームのアンチャーテッドを遊んでないのですが、主人公のネイサンからトム・ホランドを抜いたら、びっくりするぐらい無個性でびっくりしました。ネイサンをネイサンたらしめる個性ってなんなんでしょうか。同じトレジャーハンターモノのインディー・ジョーンズシリーズや、トゥームレイダーシリーズと比べると、アイコニックさに欠けていて。ゲームのキャラクターとしては良くても、映画のキャラクターとしては弱かったかな。
映画でのネイサンのキャラクターも、なんか芯が感じられず、悪いやつなのか良いやつなのかはっきりしません。お金持ちの女の子からアクセサリーを奪ったかと思えば、自分を裏切った女の子のピンチを救おうとする。あの女の子のアクセサリーが、たとえば死んだ親に買ってもらったとか、そういう謂れとかあったとしたらとか想像すると、なんか想像力のはたらかない、ふわっとしたやつだな、って思ってしまいます。大学時代に親戚に入学祝いに買ってもらった時計を盗まれたことがあり、余計に窃盗がそんなカジュアルな犯罪ではないと自分は思ってるんですけど、脚本家がそういう中途半端な人なのかもしれません。
同じような印象をフォースポークンの主人公フレイにも抱いたんですが、こちらもハリウッド映画のシナリオライターが脚本に関わっているということで……まさか、な。
内容は、まさしくそういう王道のトレジャーハンターモノで、現在的なアップデートは皆無でした。金銭的な価値に目がくるんだ盗人たちが、歴史的価値を無視して、過去の偉大な遺構を破壊しまくる。古い船って、水に使っていることで構造を保っているので、あんなふうに釣ってしまった瞬間にバラバラになっちゃうと思うけど……。
映像的な派手さで客を騙そうとしているように感じて、すごく馬鹿にされた気分です。
全体的にノリが古臭いんだな。
続編も匂わされていたけど、うーむ。
Amazon primeで視聴するぶんには暇潰しになるかな。