映画で人気が再燃、ゲームのほうでも復活か!?
ソニック・ザ・ヘッジホッグの新境地を目指す野心的新作が発売。
自分はずっと任天堂派だったので、ソニックにあまり馴染みがありません。
今作は、オープンワールド要素を足した(広めのエリアマップ)作品になるということで、期待していました。……というのも、ゼルダの伝説ブレスオブワイルドやエルデンリングなど、オープンワールドゲームって、アクション寄りにしたほうが向いているんじゃないかな、って少なくとも現段階では思うんです。
スカイリムやサイバーパンク2077を僕はすごく楽しんだんですが、それでもストーリー重視のオープンワールドゲームとして、まだまだ革新と作り込みが必要に感じました。
5時間ほどプレイした感想となります。
端的に言うと、細かいところにケチつければキリがないけど、とても面白いです。詳しく調べてないのですが、専業ゲームライターによるレビューはあまり振るわず、ユーザー評価が高かったそうですが、それも頷ける感じ。新世代ソニックとして、復活して第一線で戦うポテンシャルは感じます。
お値段が6,000円くらいっていうのも、おすすめできるポイント。やっぱりコレくらいの値付けが嬉しいし、手を出しやすいです。
冒頭に述べたとおり、今作はステージ型ではなく、オープンワールド風の広大なエリア(いくつかの島に分かれている)を舞台にしています。
完全に過去作の要素を消したわけではなく、従来の2D風ステージや、ドリキャス時代のソニックアドベンチャー風の奥へと進むステージも存在しますが、ここでは目玉の広大なオープンフィールドマップに焦点を当てたいと思います。
音速ハリネズミの名に恥じないスピード感で、広大に広がるフィールドを高速で駆け巡るのは、単純に超爽快です!!!
物理法則を無視して空中に浮かぶレールなどのオブジェクトに違和感を感じにくいのもソニックだからでしょう。
キャラクターと舞台がマッチしています。
フィールドには、敵や謎解きが散らばっています。
敵を倒したり、謎を解くと自己強化用のアイテムや、次のエリアに進むためのキーアイテムが手に入ります。
謎解きは、結構簡単で、サクサクと解くことができ、ちょっとした達成感を得ることができます。またマップも開放されていくので、積極的に解きたいモチベーションになります。
プレイしていて感じたのは、思ったよりもゼルダの伝説ブレスオブザワイルド風です。
コログならぬココという精霊のようなキャラを集めて、自分をパワーアップさせたりとか。
ただ、ゼルダよりも優れていると思うのは、ソニックはアイテムを付け替えなどなく、その身ひとつで謎解きをするので、フィールド散策と謎解き、バトルと全てのシーンがスムーズにつながっています。
フィールドには、超巨大な中ボスが闊歩しており、シームレスにバトルに突入。
倒し方も独特です。ボス自体の上を駆け走って、弱点へとアタックするのはダイナミックで、上手く行ったときは怪感!
ソニックは、ポイントを集めてスキルパネルを開放、新アクションを使うことができます。スキルパネルそのものは良いのですが、開放のタイミングが、あまりコントロールされておらず、序盤に一気にポイントが集まって、半分くらいすぐに開放されます。ストーリーに沿って活躍するシーンなどがピックアップされないため、大味な印象です。
敵によっては、この技を使うと有効などあるのですが、もうちょっと段階的に、上手に開放していってもよかったのでは。
エリア攻略の基本的流れは、電脳空間を開放するためのギアのようなアイテムをフィールドで集める→電脳空間やエリアを散策してエメラルドキーを集める→エメラルドキーを集めてカオスエメラルドを集める→7つのカオスエメラルドを集めることで、エリアボスとバトル、勝利する……というもの。
フィールドを適当に駆け回っていれば、各キーアイテムやソニックの強化用アイテムが手に入っていきます。次の目的もちゃんと表示されるので、目的迷子になることはなさそう。
今回のソニック、攻撃力や防御力などもパワーアップしていくし、ダメージが数字でポップアップするので、アクションRPGみたいですね。
基本的に、すごく楽しいのですが、カットシーンが結構多いし、もったいぶってるだけであまり実のないシーンばかりなのが気になります。そんなことよりゲーム遊ばせろい!!!
ソニックがスーパーサイヤ人になるなんて知らなかったです。
超巨大なボスをド派手にぶちのめす、メチャクチャ爽快。
自分はPC版を遊んでいますが、ウルトラワイド非対応、60FPS縛り、言うほどグラフィックがキレイではないのが不満かな(カットシーンもあまりキレイじゃない。トレイラーのクオリティを期待したら駄目でした)。NintendoSwitch版もあるので、そこに合わせた形なのかもしれません。PC版ですが、ロード時間は結構短くて快適でした。
初代ソニック・ザ・ヘッジホッグのように、ゲーム史殿堂入りみたいなマスターピースではないかもしれませんが、遊んでいて楽しいですし、購入して良かったです。