パニック・プレイデートは黄色いキュートな本体に、高精細のバックライトなし(!)モノクロスクリーン、格納式のクランク付きという尖った仕様の最新の携帯ゲーム機です。
このゲーム機は、ゲーム配信方法もユニークで、毎週決まった日に2本、計24本のゲームが届く仕組みです(その他にもゲームは自由にインストールできますし、自分で開発もできます)。
現在配信中のシーズン1のゲームの紹介記事です。
第何週目になんのゲームがとどくのか、ネタバレになってしまいますので、記事にはナンバリング等はしません(日付でバレるけど)。
今回紹介するゲームは、カジュアル・バーダー。
開発者のディエゴ・ガルシアさんは、PCやスイッチ、モバイルなどでゲーム制作する一方、講師としてゲームデザインとアニメーションを教えておられます。
見下ろし視点のアドベンチャーゲームで、バトルのないRPGのような感じ。特別なシステムとして、カメラ撮影ができます。ゲームの目的は、野鳥撮影なのですが、キャラクターやオブジェクトを自動認識してラッピングしてくれます。スマホのAI認識のような現代的UXで、レトロなモノクロゲームなのに、不思議な感覚を懐きます。
プレイ開始してすぐに気がつく、ビジュアルの良さ、アニメーションのきめ細やかさ、サウンドエフェクトの心地よさ。とても手触りよく、愛に満ちております。
残念ながら、日本語化はされていないので、Googleレンズなどの画像翻訳機能をつかって、遊んでいます。
プレイデートは、もっとゲームプレイ重視のカジュアルに遊べるタイプのゲームが合ってるのではないか、と浅慮にも考えていましたが、テキスト重視なナラティヴゲームもマッチしていることが驚きでした。
機械翻訳によるストーリーはこんな感じ。
野鳥撮影の聖地のような街に単身引っ越してきた主人公。この街では野鳥撮影コンテストが開催されるのですが、卑怯な手段で優勝を狙う悪ガキがいます。主人公を助けてくれた引退した(?)写真家の願いで、伝説の鳥を撮影して、卑怯者を完膚なきまでに叩きのめして優勝を狙います。
野鳥撮影は、マップ上でAボタンでカメラを構え、十字キーでファインダーを移動、クランクでピント調整をします。
鳥にハッキリピントが合ったら、Aボタンで撮影。
新しい鳥の撮影に成功すると、アーカイブされます。後に入手する野鳥図鑑に手動で登録できることも忘れずに。
鳥の中には、高速で動き回るもの、おそらくなにかアイテムを使っておびき寄せなければならないものなど、撮影には忍耐が必要になってきます。
ちょっとMOONのアニマルの魂をキャッチするシステムを思い出します。きっとマザーシリーズや、アンダーテイルのような作品が好きな人には突き刺さるはず。
翻訳しながらゲームを進めているよ、とツイートしたら、開発者本人が反応を示してくれました。
I would love to rework the dialogue system to support translation at some point, but I haven't been able to yet. それから日本語を勉強しているから自分で翻訳できたら面白いですね!some day...
— Diego "VERY COOL" Garcia (@Radstronomical) 2022年11月7日
いずれは翻訳に対応した対話システムを作り直したいとのこと。
多言語対応は、パニックの管轄ではないということでしょうか? 現状、サポートされておらず、実装は開発者御本人次第ということかな?
I did the same thing with boku no natsuyasumi last year and had a great time.
— Diego "VERY COOL" Garcia (@Radstronomical) 2022年11月8日
御本人も日本語を勉強中で、機械翻訳でぼくのなつやすみをプレイしたとのこと。素晴らしいですね!
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