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ソフビ雑記39:AI画像生成サービスは怪獣を描けるか・独自性とは

ソフビそのものについて、僕の浅い知識と独断と偏見でアレコレ勝手に語る、ソフビ雑記のコーナーです。

さて、今回はアート界隈で賛否が分かれて話題沸騰のAI画像生成サービスが、ソフビのデザインできるか……という思いつきを試してみました。もうすでに誰かやってるかもしれませんけど・汗。

いくつか試してみた感じ、癖や限界なども見えてきましたし、AIにいわゆる呪文を唱えることで、オリジナリティの生み出し方ってこういうことなのでは? なんて思いました。

注目されている分野ですし、アップデートも日進月歩であるので、用意した画像は結構前に生成したやつになります。

最初に試したサービスは、「お絵描きばりぐっどくん」というサービス。

参照-お絵描きばりぐっどくん | LINE Official Account

こちらのサービスは、Stable DiffusionをLINEbot化したもので、日本語を使うことができます。

 

試しに呪文「ソフビコレクション棚」で生成。

うーん……これは??

レコードのようなもの、カートゥーンモンスターっぽいものがおぼろげに。

これは失敗。

おそらく、ソフビという言葉がAIの学習データにない? またはソフビがきちんと定義されていないのかも。

 

やっぱりイマイチ。

 

英語でSOFBIと入れると何故か車。

ゴリラ獣……まんまゴリラやんけ!!!!

 

これはサービスがマッチしていないと、今度は本家のStable Diffusionを試してみました。ログイン不要のデモ版を使用しています。

参照-Stable Diffusion - a Hugging Face Space by stabilityai

全然だめ。

Sofviという呪文はノイズでしかないですね。

 

何度か試してみたら、これが結構いい感じ。

Sofbiのほうが良いんだな。

特撮っぽい怪獣が生成されました。

右下のやつ、面白いなぁ。

でもソフビそのものって感じではないんだよなー。

 

 

 

次にJapanという呪文を追加で生成。

ちょっと近づいてきたかもしれません。

観光地+怪獣って感じですね笑。

なんでこんなに原色バリバリなんだ笑。

 

TOYにすると、一気に現代的に。

 

細かく指定するには、怪獣と何かの呪文の組み合わせが良さそう。

やはり海外サービスなので、洋モノっぽい怪獣が生成されます。

 

 

たくさんの語句で生成。

うーんキッドロボットかな?

おもちゃに寄せても海外トイに引き寄せられてしまいますね。

機械学習が足りてないな。

 

試した感じ、ソフビのデザインに特化されているわけではないので、あまり有効なツールには感じませんでした。多くの人によるふわっとした認識で生成されているため、ソフビというニッチな分野では、ちょっとむずかしいのかも。

アイディアのたたき台として活用するのには良いかもしれません。

このサービスを使っていて、思ったのがオリジナリティの出し方についてです。

以前記事にもしたとおり、モチーフの被りというのが、偶然にしろ確信しているにしろ発生します。

smoglog.hatenablog.com

 

悪意がない場合、できるだけ避けたいはずです。

 

今回、生成には語句の組み合わせを利用したんですが、アイディア出しも一緒で、本当の独創性というものは幻想で、アイディアというのは既出の要素の新しい組み合わせであると僕は思っています。

 

モチーフ被りというのは、構成要素が単純であるからこそ発生します。

たとえば、人気あるモチーフであるゴリラですが、ゴリラそのものですから、被るんですよね。

例えば宇宙+ゴリラ、ゾンビ+ゴリラ、ロボット+ゴリラと2つの構成要素でもまだまだ被ります。

これを3つ、4つそれ以上の要素で構成すれば、おのずとオリジナリティは出てくるのではないでしょうか。

ひとつの方法としては、まだ手垢がついてない斬新な組み合わせを見つけるか。もしくはたくさんの構成要素で攻めていくか。

 

付け加えて、作風や仕様などもオリジナリティが加味されますので、構成要素が少ないデザインを考えるときは、「これはどう見てもあの作家の作品だ」 と思わせるような強い個性が必要ということになります。

あれ? 思い返せば、人気作家さんの作品って、少ない構成要素で強烈な個性があるような……?

 

抜きん出た才能をもつ人というのは、ありふれた題材を扱った凡百の中でも、一際光り輝くような、AIなどでは到底太刀打ちできない確立された存在なのかもしれませんね。

 

 

 

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