パニックから発売予定の携帯ゲーム機プレイデートについて、知名度はまったくないけど、多分どのメディアよりも更新回数の多い当ブログから、最近のニュースをお届けします。
プレオーダー開始より数十分で2021年出荷分、初回オーダー2万台が売り切れてしまったプレイデートですが、その後、年の暮れに差し掛かろうとしているのに、進捗の報がなく、心配しておりました。
本日、プレオーダーした全てのユーザーに一斉メール(英文)が届きました。
内容を機械翻訳で読むと、悪いニュースと良いニュースがあり、悪いニュースは、記事タイトルのとおり、2021年の出荷分が2022年前半へと出荷延期、それ以降のバックオーダーも出荷延期になります。
理由が、非常に不運なトラブルが2つ報告されています。
一つは、バッテリーのトラブル。
製造工場のあるマレーシアから、アメリカのパニック本社に5000台のプレイデートが届き、検品したところ、バッテリーライフがスペック以下の長さしか持たないことが判明しました。不可解なことに、今回使用しているバッテリーは、開発者向けにすでに出荷済みの本体と同じ部品で、こちらは問題なかったようなのです。原因については調査中とのことですが、バッテリーが製造中にマイナーチェンジしたのか、別のものにすり替わったのか……ちょっと収拾つくのか。対応としては、5000台をマレーシアに送り直し、別のバッテリーに交換するというもので、かなりの時間とコストのロスを発生させるものでした。
2つめは、パンデミックの影響によるシリコン不足が深刻で、プレイデートに使用されるCPUの次の入荷が二年後という信じられない状況に。現在あるCPUでは、2021年出荷分の2万台しか賄えません。僕は2022年の出荷組なんですが、つまり手に入るのは2024年以降……? そんな馬鹿な!!!
この事態に、パニックの対応は、本当に頭の下がるようなもので、内部構造に手を加え、今ある同程度スペックのCPUを使えるようにするというものです。2021年版と2022年版とでは、内部構造が違うんです! 2回ハードウェアを設計しているようなもので、どれほどお金が掛かっていることでしょう……ちゃんと利益出てるのかな?
心配なのは、別のCPUなので、スペックが違う、特有のバグが出ることですが、パニックが言うには、ゲームプレイ上は違和感なく、機能的にも同じとのことです。
リスケジュールされた出荷計画は、以下のとおりです。
グループ#1/10000人まで:2021後半から2022前半へと延期
グループ#2/10001~20000人まで:2021後半から2022前半へと延期
この2つのグループが同じ2022前半なんですが、別れている以上、出荷時期は分かれるものと思われます。
グループ#3/20001~30000人:2022年後半(僕はこのグループ)
グループ#4/30001~40000人:2022年後半
グループ#5/40001~50000人:2022年後半
出荷台数5万を超えると、2023年の出荷になる模様ですが、まだそこまでバックオーダーを抱えている状態ではない模様です。
日本語翻訳が完了してから購入するというのも手かもしれません。
良いニュースとしては、ソフトウェアの開発は順調で、ウリである毎週2本のゲームがプッシュ通知され送られて、遊べるようになる体験は思い描いたとおりに作動するとのこと。
4ギガバイトという限られたストレージ容量を活かすためのジャーナリング機能を備えたファイルシステムを採用したとのこと。たぶん、データ丸ごとダウンロードするんじゃなくて、必要な部分継ぎ接ぎして軽いデータ量でアップデートできますよ、ってことかな。
「ジャーナリング」は、ジャーナルと呼ばれるデータを定期的に記録する技術のことで、ファイルシステムで、更新内容だけをジャーナルに記録する、というものです。 システム障害などが生じた際に、ログに記録された内容を確認するだけでよいので、起動が速く、かつ、その情報を基にした復旧ができるようになります。
引用-ジャーナリングファイルシステム | Linux技術者認定 LinuC | LPI-Japan