smogbom

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ターゲット広告もっと精度あげろ、話はそれからだ-にわかが語るPrivacy Sandbox

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僕にとってブログは、自分のログを残す意味もあるので、結構自分のブログを読み直すことが、僕にはあります。タイプミスや、変な文章を見つけて、これが全世界に発信されていたのか……と恥ずかしい思いもしますが、時々、自分が書いたとは思えない面白い表現が出てくるときもあります(謎の自画自賛)。

自分のブログを読んでいて、イラッとするのは、よくわからないタイミングで、興味のない広告がでてくることです。この広告は、グーグルが勝手に挿入してくるんですが、どうしてこんなに自分にとって興味のない広告がでてくるのか。広告が邪魔に感じるのは、僕にとって、その広告が興味の対象ではないからです。

ゲーム好きだからって、スマホゲーに興味ないし、保険とか興味ないし、独身だからって指輪とか不貞マッチングアプリとか興味ないんだよー!!

ネット広告は、閲覧履歴などから、性別や年齢、所得などが割り出され、プロファイリングされて、僕にとってもっとも関心が高いであろう広告が貼られるはず……なんですけど。

 

僕は、広告について、プライバシーがどうのこうの、ってあんまり危機感がありません。Cookieを通じて、個人情報を収集されたところで、我々のような塵芥に、そこまでの価値があるんでしょうか。アナタ、そんなに知られるとヤバいサイトでHENTAIなアイテム買ってるの?

 

僕にとって、Cookieの不満は、習得した情報をちゃんと使って、僕にとってクリティカルな広告を配信してくれないことなんですよ。性別、年齢、趣味趣向などから、平均化され、導きさ出された仮想の僕と、現実の僕とのギャップ。知らない相手に、僕という人物を知ったかぶりされたかのような気持ち悪さ。

 

最近は、Cookieに変わる技術として、Privacy Sandboxというものがあります。

これは、情報を相手にわたすのではなく、個人が持っている端末のほうで、自分の趣味や嗜好を学習、たくさん届いてくる広告の中から、僕がほしいと思うもの以外をフィルタリングするという仕組みです。これなら、悪意ある第三者に、個人情報を渡すことはありませんし、自分のほうで、設定をいじることもできそうです。

 

グーグルは、Privacy Sandbox技術を使ったFLoCという機械学習アルゴリズムを開発していて、賛同者を集めていたんですが、現状、総スカンを食らっています。

 

グーグル製のグーグルにとって都合の良いアルゴリズムってことだからでしょうか。

Google Chromeが勧める広告技術FLoCのまとめ - Qiita

この記事を読むと、FLoCの問題点は、根が深いですね。

完璧なPrivacy Sandboxになってなくて、一部でも情報が相手に渡ってしまっている。勝手にどこかのグループに所属させられるのが気持ち悪い。

 

正直、広告が無いウェブというのは、無いものねだりと思います。アドブロックしている行為は、無線乗車に等しいのではないでしょうか(これは、僕がわずかでも広告収入を得ているからではない……よ)。

完璧なプライバシー、広告の無いウェブを望むのなら、それこそ、かつてのiモードのように、通信料を支払う、検索一回につき課金するなど、そんな不便なインターネットになるのではないでしょうか(厳密には、無料のインターネットはないですけど)。

 

しかし、今ある方法論が、性善説からなる脆弱さを抱えているのは確かです。これは、技術が進歩すれば、解決する問題なのでしょうか。

僕が期待するのは、プライバシーを「よしなに」扱ってくれて、僕にとってドンピシャな広告が貼り付けられたインターネットです。