ネタバレを恐れて、劇場公開開始まもなく見に行った、シン・エヴァンゲリオン劇場版がまもなく劇場公開終了ということで、最後の花火のごとく、本作に参加した豪華クリエイター陣が再集結し作り上げた、A4サイズ、36ページにもわたる豪華冊子、公式謹製36P冊子『EVA-EXTRA-EXTRA』 が配布、新バージョン『EVANGELION:3.0+1.01』上映開始されるということで、夜勤明けですが、地元の劇場に見に行っていきました。
しょうがないことですが、超満員でした……。こりゃ興行収益100億行くのでは……。
一回目の鑑賞の感想
EVA-EXTRA-EXTRA(ネタバレなし)
お目当ての、来場者に無料で配られる、シンエヴァの薄い本。
公式がすでに公開している内容としては、漫画 “EVANGELION:3.0(-120min.)”収録
これまで語られることのなかった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』前日譚と、スタッフの描き下ろしイラストを収録した36ページの本です。特にイラストは、妄想が広がる素敵な内容でした。
数量限定なので、欲しい方はお早めに劇場へ。
新バージョン『EVANGELION:3.0+1.01』について(内容のネタバレあり)
ストーリー等の変化はしませんが、カット毎の細かな修正を施したバージョン。
僕レベルだとその違いは……いや、全然わからんわ
まったく自信ないんですが、2つくらい前回と違うところがあったような。
一つは、新2号機が第十三号機に停止用プラグをぶっ刺そうとして、アスカが式波シリーズのオリジナルと対峙するシーン。今回は、オリジナルアスカが結構喋っていた……ような。
もう一つは、ゲンドウの過去のシーンで、ユイとの出会いがラフ画で描かれている場面。はっきりと同窓生としてマリの姿が。……前回もそうだっけ? いや、そんなはっきり描かれていたらわかるよな、流石に。
2回目の鑑賞の感想
目当ての薄い本を手に入れたので、最悪、つまらなかったら寝てしまおうと思ってたんですけど、全体通して中だるみなく、楽しく鑑賞できました。
これは自分でも驚きで、特にシン・エヴァのバトルシーンは動きが早すぎて、よくわからない印象だったので、面白くないと思っていたからです。
今回、二回目を見ると、細かなディテールが見えてきて、面白かったです。そういえば、Qのバトルシーンも一回目はそんな印象でした。何度も見るに耐える作りにした、ってことなのかな。
いくつか、個人的に納得いってなかったことの新しい考察や、新しい発見もありました。
まず、アスカがどうして第三村へと行けないのか。僕が思うに、これはアスカの問題で、彼女は、人間ではないことにコンプレックスを抱いていて、同級生たちが普通に歳をとり、結婚して、子供を産んでいる状況にイラツイて、問題を起こしてしまったのではないでしょうか。
子供のアスカが、碇ファミリーを羨ましそうに見るシーンがありますが、このシーンが納得できてなくて、なぜならゲンドウはともかく、ユイは、式波シリーズの存在を黙認していたんでしょうか。式波・綾波が同級生であることを考えると、自分の遺伝子を提供してクローンを作っていることを知っていた? あれ?
ゲンドウは、シンジをトリガーとして巻き込むかどうか最後まで悩んだ、と言ってますが、それと綾波シリーズが第三の子供に好意を抱くようにデザインされている、というのも矛盾しているように思いました。
……って考えがまとまらなかったんですが、おそらく式波・綾波、そして渚シリーズは、ゼーレが作ったものなんでしょうね。要するに、シンジを巻き込むのはゼーレのシナリオなんです。
髪の毛の長い綾波は、14年間どこへいたのか。Qでシンジがサルベージされたとき、ミサトは「綾波レイはもう存在しない」 と言いました。それで、てっきり僕は初号機からすでにサルベージされて、ネルフに回収されていると思いました。
それが、物語の終盤に、いきなり現れて、「碇くんがもうエヴァに乗らなくてもいいようにする」 とか言って、アンタ14年間の間、なにしてたねん、って納得できなかったんです。
今の所、僕の理解では、綾波レイはずっと初号機の中にいた。
その根拠は、○○インパクトには、使徒かリリス(コピー含む)をエヴァの中に吸収するか、殺害することで起こるっぽい。
破のとき、シンジくんが覚醒して、第十の使徒の中から綾波を回収してニア・サードが起こる。
空白の14年の間に起こったサード・インパクトは、マーク6(パイロットは不明、リモートでしたけ?)とリリスによって起こった。
ゲンドウが黒い月から新しい槍をつくり、アナザーインパクトを起こす際には、使徒化したアスカを回収している。
その後、ゲンドウはヴンダーに現れて、初号機を回収する。これは、初号機と、その中の綾波を回収して、最終目的たるアディショナルインパクトを起こすため。
綾波レイは、初号機の中で復元され、ゲンドウの意のままにならないと、操縦桿を握って戦うつもりだった。だから、「碇くんがもうエヴァに乗らなくてもいいようにする」 なんですね! けれど、シンジの呼びかけに答えて、ポータルを開く。
綾波レイは、ゲンドウの目的を果たすためのピースであると同時に、最大の敵であるシンジを呼び込む諸刃の剣だったんです。
ゲンドウと電車の中で別れ、アスカとカオルを救い、その後、レイを救います。このシーン、やけにあっさりしてるなぁ……と、アスカ推しなのかなぁと思ったんですが、今回、座席が近かったので、彼女が胸に抱く人形に、はっきりとマジックで「ツバメ」 って書いてあることに気づきました!
ツバメって、トウジとヒカリの娘で、死んだアヤナミレイ(仮称)は会ってるけど、この髪の長い綾波レイは会ってない……これってどうゆうことなのか。
僕が思うに、マイナス宇宙のあの綾波レイは、これまで出てきた全ての綾波レイが重なり合った存在なんだと思います。TVシリーズで紐みたいな使徒と自爆したあのレイも、きっと。……なんか、すげー救われた気分。
これは、アスカもカオルも同じなんだと思う。旧劇場版そっくりの浜辺のアスカは、式波であり、惣流でもある。
2回見ても納得できなかったところは、ネルフってゲンドウと冬月、あとアドバンスドアヤナミだけで運営してるの……? ネルフの新しいロゴデザインとかあの二人でやったんですかね。マジ?