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エヴァンゲリオンANIMA(既刊3巻)-これが僕の見たかったものかもしれない

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お恥ずかしながら、ちっとも知らなかった!

リボルテック「エヴァンゲリオン最終号機」のプレスリリースを見て知りました。

エヴァンゲリオンANIMAは、TVシリーズからメカデザインを担当した、山下いくとさんによる小説です。TVシリーズ版24話から分岐したストーリー(と言いつつ、ちょっと異なる部分がある)で、旧劇場版と違って弐号機によって人類補完計画が執り行われ、初号機がそれを阻止したという流れで、計画は失敗。その3年後から始まる話になります。

既刊3巻で、全5巻予定。

ストーリーのネタバレは極力ぼかしつつ、思った点を書いていきます。

 

チルドレンたちの成長

シンジやアスカたちは17歳となり、人格的にも肉体的にも成長しました。

特にトウジとアスカは目覚ましい成長を遂げましたね。

トウジは書いている人、絶対好きだな。見せ場多いです。

アスカは設定どおり金髪(重要)ですくすく育ち、モデル体型になりました。精神的にも、頭脳明晰・容姿端麗でどんな未来だってあるのに「私にはエヴァしかないのよ」なんて、あまりにも狭量だった過去から目覚ましい成長。無敵の女になりました。

それとは対照的なレイも、SF要素として、とても話を面白くしています。

 

文章について

本業がメカデザイナーということで、小説……と言うには、文章はプロットと設定資料の折半という感じです。人物・心情描写があっさりな反面、技術や科学知識ネタの部分は仔細に描写されています。好きな部分が丸わかりという感じ。

 

 

物語について

小説と映像作品では労力が異なりますが、話の内容・舞台背景などは、新劇場版に比べて好みです。映像化した際には、こちらのほうがチャレンジングなものになりそうな気がします。

 

3巻について

1、2巻を一日で読破したのですが、3巻から内省的な描写が目立つようになり、展開も停滞した印象を受け、ちょっと読むのに時間がかかりました。

あとがきを読むと、現実の震災の影響があり、派手な自然災害描写は控えるようにと上のほうからお達しが出たと言います。それで内容が変化してしまうというのは、それだけで議論すべきテーマですが、今回はあまり良い影響を与えなかったように思います。

3巻はその前の巻と比べて精彩を欠いた感じがします。新キャラも別に要らないよなー。

それに加え、1,2巻は本文口絵イラストもカラーだったのに、なぜか3巻だけは巻頭以外はモノクロ仕様になってました。なんで??

誤字も多く、改行位置が変だったり、本として完成度が低かった。

 

今後の展開について

残りの内容については、2013年の時点で連載が終了しているそうです。

あと2巻続刊がありますが、3巻のノリだったら嫌だなぁ、と思いつつも、こういう尻下がりになっちゃうのがエヴァなのかなー、なんて諦観もあり。

(Twitterでコメント貰いました。これは杞憂に終わりそう)

 

この企画が持ち上がった際のコンセプトとして、「ガンダムシリーズのような多元化するエヴァ」というものがあったらしく、それは成功しているように思います。まだまだ稼げるぞー。

個人的に新劇場版は、序は焼き回しでツマラナイ、破はよかった、Qは微妙……という感想だったので、このようなifストーリーが登場することは歓迎したいです。

 

(ブログ一ヶ月連続更新チャレンジ15日目)

やっと半分!

 

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