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バルミューダが11月頃に5Gスマートフォン発売-期待と予想

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際立つ機能とデザイン性で評価されるバルミューダが、携帯端末事業に参入というニュースが先日発表されました。

これまで、著名デザイナーやデザイン家電メーカーが、スマートフォンを手掛けることは、少なくありませんでした。その中で、もしかするとバルミューダなら、なにかおもしろいことをやってくれるのではないか、と期待しています。

 

プレスリリースによると、バルミューダは工場を持たない企業なため、京セラと提携して商品開発し、11月を目処に国内販売はソフトバンクの取り扱い(SIMフリーモデルの販売も計画)とのことです。

 

携帯端末事業(5Gスマートフォン開発及び販売)参入のお知らせ

当社として新たな製品カテゴリーとなる携帯端末事業(5Gスマートフォン開発及び販売)へ参入することを決定しましたのでお知らせいたします。

これまで家電事業において培った経験と実績を基に、コモディティ化が進んでいる携帯端末市場においても、バルミューダならではの新たな体験や驚きを提案していきたいと考え、当社として新たなジャンルとなる本事業へ参入するものです。
当社は自社工場を保有しないファブレスメーカーであるため、京セラ株式会社(代表取締役社長 谷本秀夫、京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6)を製造パートナーとして事業を開始します。

今後のスケジュール
販売開始時期 : 2021年11月以降(予定)
*当モデルは、国内通信事業者としてはソフトバンク株式会社のみでの取扱いとなります。同時に、SIMフリーモデルの販売も計画しています。

 参照-バルミューダ | ニュース | 携帯端末事業(5Gスマートフォン開発及び販売)参入のお知らせ

 

ニュースから読み取る大事なキーワードのひとつ、「これまで家電事業において培った経験と実績」 とあります。バルミューダは、特殊な二重構造のファンを使ってスムーズな連続する風を送る扇風機、わずかに加えた水によって普通のトーストを驚くほど美味しく焼くトースターなど、デザイン性や希少性などではなく、確実に他とは違う、確かな機能を盛り込んできました。

 

次のキーワード、「コモディティ化が進んでいる携帯端末市場」 。コモディティ化とは、経済用語で、市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差のない状態のことを指します。

ようするに、スマートフォンは、みんなどれも大差がない状態だ、って言ってるんです。ギークやガジェッターからすると、ちゃんと見れば違うし、だからこそ人気が集中しているんですけど、たしかにデカイ画面、薄い本体、性能の良いカメラという基本はどれも同じ。しかも、進化しようがないくらい製品として煮詰まってきてしまったので、安い製品でも、そこそこ速いCPUが載っているので、なおさら差別化が難しくなってきてる。

 

そんな「どれも一緒なスマホ市場」に「一風変わっているけど、きちんとした機能」を盛り込んだ製品を世に送り込んできたバルミューダが、ただ自社のブランドロゴをキラリとつけただけの「他とほとんどスペックの変わらない、デカイ画面、薄い本体、性能の良いカメラのスマホ」 を売る訳がない……と思うのです。

 

では、どんなスマホなんでしょうか。

スマートフォンと言う以上、Android端末だと思います。

ヒントは製造を任される京セラ株式会社にあると思っています。

ニュースを聞いて、失礼ながら、「え? 京セラって携帯電話事業撤退してなかったっけ?」 と思ったくらい、僕の中では存在感のない会社でした。ガラケー時代にユーザーだったことありますよ。その時も、「まあ、これでいいか……」 っていう感じで買いました。それは、iPhoneが出るまで、携帯電話があまり好きではなかったせいもあるかもしれません。

 

改めて、京セラの商品ライナップを見てみると、TORQUEというミリスペックをクリアするタフネス端末以外は、まあ……見事に個性のない、まさしくコモディティ化された端末が並んでいます。

 

ユーザー評価は悪くありません。ズバリ「個性はないけど、無難にまとまっている」 そうです。

そんなメーカーと提携することから、京セラというスマホメーカーからのアイディア(新技術)が欲しいのではなく、均一化してつまらなくなってしまったスマホを、バルミューダのアイディアで、ちょっと面白くしようとしてるんだと思うんです。

 

そんな訳で、いかにもスマホメーカーが考えそうな、技術的な革新性は、盛り込まれないのではないでしょうか。おそらくバルミューダが作るスマートフォンは、ハイエンド端末ではないと思います。折りたたみディスプレイや、2画面ディスプレイみたいなギークが喜ぶ技術的トピックはないと思います。カメラ性能もそこそこでしょう。他を抜きん出た性能のスマホのカメラの開発には莫大な開発研究費が必要ですから。

 

家電メーカーならではの盲点をついたような、ちょっとしたヒネリが加えられた端末が出てくるとうれしいな、と思っています。できればエッセンシャルのプロジェクトジェムみたいなのがいいな……。

 

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