今週のお題「下書き供養」
ブログを書いていると、時々手厳しいコメントをいただくことがあります。ときに自分を守るために、意趣返ししてしまうこともありますが、不思議なのは、なんで僕のような、取るに足らないしょうもない人間に怒りを覚えて粘着してくるんでしょうか？ そういう趣味の人？
もう半年以上前にもらったコメントの意図が読めず、なんでも良いから鬱憤はらしたいだけなのかな？ と放置してたんですけど、やっぱり喉の奥に小骨がささったようで、どういう意図があったのか考えてしまいます。
「へたくそ」
この非常にシンプルなコメントは、グノーシアという人狼シミュレーターゲームのレビューへのコメントです。
僕が不思議に思うのは、グノーシアって、テキストアドベンチャーゲームなので、プレイスキルで優劣を争うようなゲームじゃないんですよ。ループ回数などはありますけど、人狼見つけてクリア=エンディングって話でもない。ときには失敗することだって必要なゲームなんです。
だから、ゲームのプレイスキルの話ではない。それに、僕はそもそもゲーム下手くそと認めているので、そう言われても何も思わない。何を当たり前のことを言ってるんだろう、って思う。
それじゃ、文章力の問題なのかな？ ってなるんですけど、文章が下手くそな人間はブログでレビュー書いちゃいけないの？ って話だし、そんなに添削したいなら、具体的に指摘してくれよ、って思っちゃう。たった４文字タイプするだけの人間は文章書けるの？ 「神ゲー」「クソゲー」って書くくらいじゃねぇの？ シンプルで大変素晴らしいですねっ！！ （こっちの方はそれなりにプライドがあるようです。真っ当なご指摘は嬉しいです。）
ただ、この人が、僕のこの記事に、反感を感じたのは間違いありません。いったい、どこに？
よくあるのは、レビューでちょっとでも欠点を書くと、「文句言うなら、やるな！」 って言ってくる人。批評なんだから、良い点・悪い点あるだろ、って、思うんですけど、この記事に至っては、悪い点なんて書いてないんですよね。だから、この人から反感を買った理由が……わからん。記事タイトル的にも酷評レビューが読みたかった訳でもなさそう。
さて、皆さんは他人のゲームレビューを読みたい時ってどんな時でしょうか。
僕の今までの考えでは、以下の２つでした。
（１）これから買うゲームが面白いのか、つまらないのか知りたい
（２）ゲームを遊んで、他人の観点や考察などを読みたい
でも、欠点に怒る人って、どうして他人のレビューを読みに来たんでしょう。絶賛レビュー読みたいだけなら、アマゾンの星５レビュー漁ればいいし、自分の評価が決まっていて、それ以外受け付けるつもりないなら、他人のレビュー読みにくるのは、矛盾している。上記の２つには当てはまらない理由があるようです。
そこで気がついたのが、第３の理由です。
（３）他人に自分の感想を代弁してもらいたい
つまり、自分では自分が遊んだゲームの面白さや、つまらなさが言語化できない（自分のブログなど、発表する場所がない）から、他人のレビューで、自分と同じ感想を探しているんじゃないでしょうか。だから、自分の感想とぜんぜん違うじゃないか、と怒るんじゃないでしょうか。僕からしたら、そんなの知らんがな、ですけど。
どんなに下手くそな文章でも、自分の気持ちを言語化するって、僕が思うより難しいことなのかもしれません。すごく幸せなことだったんですね。そして、それが出来ない人の苦しみたるや……ま、不快なコメントではあるので、同情はしませんけど。
この心理で、危ういな、と思うこともあります。
自分の気持ちを代弁してくれている、と感じるライターなりインフルエンサーなりに共感するあまりに、自分の考え=相手の考えになってしまうことです。その考えは、相手であり、あなたではない。自分の頭で考えずに、いつのまにか相手の思想にコントロールされてしまう危険性があるんじゃないでしょうか。不祥事起こしたユーチューバーなんかを弁護しちゃう心理って、ファン心理もあるけど、相手を自分の分身みたく思っている点もあるんじゃないでしょうか。
ちょっと断線したけど、コメントされた方への回答をまとめると、
「君と僕は別の人間。下手と思うなら、君もやればいい。その度胸があるのなら」
反論は君のブログで聞くよ。
