生まれて始めて買った楽器、パリピデストロイヤー。残念ながら進捗報告が途絶え、メーカーとのコンタクトも不能になっていましたが、なんと『生産遅延と今後について』というメールが届きました！
長らく進捗報告が途絶えてしまっていて、プレオーダーにおける発送予定の1年が経とうとしていて、「わたしいつまでも待つわ！」とは言ったものの、もう無理かなぁ……と諦めかけていたところだったので、本心から嬉しいし、同じ過ちを繰り返さないことを念頭に、無理せず生産してほしいと思っています。
前回記事
パリピデストロイヤーをご支援/ご購入いただいた皆様、長らくご連絡をせずご心配・ご迷惑をおかけし申し訳ありません。先程遅延のお詫びと今後についてのメールをご購入時に登録いただいたメールアドレスにお送りいたしましたのでお手すきの際にご確認をお願いいたします。
— Shota Moriguchi (@5icksteen) 2020年7月13日
メール内容と見解
メール内容については、クラファン組、プレオーダー組共同内容となっています。
個人的に第一声がお詫びから入っていることに、胸を撫で下ろしました。
どんな理由があったにせよ、最悪な対応だったと思いますし、許せないって人もいると思います。僕だって不信感やわだかまりは当然ありました。その気持ちのままでは製品が届いた時の嬉しさを半減させると思うんです。だから、僕は知らせが届いて嬉しいですよ。
メール内容をきちんと読むと、少なくとも文面上は自分の対応のまずさも理解されていますし、出資者・購入者の意見を取り入れたうえで返金・保証などの対応したいとのことなので、ご本人に凸する際も何卒冷静な対応をお願いしたいと思います。コンタクトがとれることになったことで、誹謗中傷などの荒ぶった行動をとる人が出ないか心配です。もちろん非は圧倒的に製作者側にあるのですが、再起し殊勝な態度であるところを非難しても何にもならないような気がします。また音信不通になったら製作者よりもそっちを恨むよ。
遅延の原因
原因は2つあり、一つは製作者さんの精神的な疾患によるもの。これはツイッターでも噂されていましたね。気持ちの浮き沈みが激しく、ここ半年は特に酷く、身内の助けがなければ日常生活も困難だったそうです。
状況説明をしようにも、何度も筆をとっては、不安定な状態による最悪の事態を想像して筆を置き……を繰り返す感じだったみたい。
本人も代筆してもらうなどの行動もあったと言ってますが、ブラック企業では本人は辞めるという選択肢がとれないくらい精神が追い込まれるって話と似た状況なのかもしれません。第三者から見れば難しい行動ではないのに、本人には客観性を失うほど追い込まれてしまっていたんでしょうね。
連絡がとれない時期は、治療に専念していたそうで、そのため個別に来た連絡にも返信できなかったようです。
もうひとつの遅延の原因はハードウェアで、生産そのものは去年に開始していたものの、不良率の高さから再設計が必要になり、資金の関係上やり直しできない状況で慎重にすすめるしかなかったようです。幸いなことに、資金については最低限確保されていて、生産は問題ないそうです。プロトタイプで動いていたのに、どうしてそれを量産しないのか疑問でしたが、歩留まりの悪さのせいだったんですね。
今後について
治療に専念していたとは言え、少しずつ作業を進めていて、生産開始できる目処がついた。だからこそ、メールが書けたんでしょうね。現状が想定よりも遅れていることが、精神を病ませたのかもしれません。素直に報告してくれれば……それができればいいんですけど。
現在、再設計した基盤を発注し、テスト生産を開始。これに問題がなければ、8月初旬に生産開始となる予定です。
返金について
クラウドファンディング組
クラウドファンディングとしてはプロジェクト継続中ですが、最低限の説明責任をはたせなかったということで、返金対応に応じるとのことです。クラウドファンディングの仕組み上、結構異例の対応なのではないでしょうか。この点は好意的にみていますし、資金については最低限確保されていることに対して信憑性を感じています。
ただし、資金が必要最低限の状況なので、返金希望があまりにも多い場合は全額返金が難しくなるとのことです。不服の場合は、個別応談とのこと。
プレオーダー組
オーダーから一年を超えた場合、全額返金。希望者が多い場合は返金まで時間を要する場合があります。
クラファン組とプレオーダー組の対応の違いについての見解
クラウドファンディングは、投資なのでリターンとリスクがあります。そのぶん安く・先行してゲットできるリターンと、ご破産すれば投資した分が無駄になるというリスクです。突き放す言い方かもしれませんけど、その点が理解できなければ、二度とクラウドファンディングには手を出さず、製品化されてから購入した方がお互いにとって幸せです。ぶつくさ言わずにさっさと返金してもらいましょう。……僕もクラファンを理解できておらす、過去に痛い目あってます。
次回連絡
これまでの対応を反省してか、次回連絡も告知されています。
次回は７月２７日。約二週間後なので、テスト生産の可否が報告されると考えられます。
遅延の理由については、個人的にこれでは説明できない不審点もありますが、お祭りムードに水を差すこともないので、１００%怒りがないってではないということを匂わせるだけにしておきます。
ひとまず良かったです。今は暖かく見守りたいです。
追記:進捗通知用Twitterアカウント開設
スピーカーやジャック等の部品が届きはじめました。 pic.twitter.com/THMqxLLcLS
— パリピデストロイヤー (@ParipiDestroyer) 2020年7月16日
