4月に発売予定のファイナルファンタジー7リメイクの体験版が突然配信され、さっそくプレイしてみました。
まず、もともとのファイナルファンタジー7について自分の立場を語りましょう。僕はリアルタイムでファイナルファンタジー7をプレイしました。発売当初は中学生だったと思います。当時はすごかったですよ。発売日は同級生は学校平気で休む、しばらく早退する。僕は勉強できなかったけど、変に真面目だったので、ゆっくり遊びました……で、エアリスのネタバレ喰らいました。一軍パーティーは、クラウド、バレット、エアリスで行くって決めていたので、信じられなかったです。当時はネタバレした友人を恨んだなー……。
ファイナルファンタジー7がリメイクされると聞いて、嬉しいような嬉しくないような気持ちでした。なんでかって言うと、やっぱり企業としてのスクエニが嫌いになっちゃったからでしょうね。今回だって、分作であることを隠すかのようなタイトル付けて……、「パート1:ミッドガル」とか入れるべきでしょうね。
もうひとつの懸念が、ファイナルファンタジーがかっこよかったのは、僕が幼稚だったからじゃないだろうか、なんて心配があったんです。中二病なんて言葉が無かった時代、クールな態度をとるクラウドがかっこよかったこと! でも今のファイナルファンタジーの主人公たちって素直にカッコイイって言えない……どっかで茶化しちゃう。何十年も経って、クラウドにもそういう感想を抱いてしまうかもしれない、なんて思ったんです。
早速結論なんですけど、すごく良かったです!
オリジナル版をプレイしてから、一度もプレイしてないんですけど、すんなりと「ああ、これだ! こんな風だった!」と素直に思えました。思い出補正であやふやになってしまっていても、すんなりと受け入れられました。
グラフィックも演出もシステムも信じられないくらいにグレードアップしていますけど、思い出の中にある心底カッコイイと思っていたファイナルファンタジー7でした。
オープニングは、演出面が強化されて先行で公開されたときは、なんだか冗長に感じましたが、ゲームの中に組み込まれると気になりませんでした。初出しのとき、エアリスの顔が不気味に感じてきたんですけど、修正されたのか、今回はそんなふうに感じませんでした。
アクションとターン制を融合させたバトルは、現代的なのに当時の面影を感じられます。アイテム使用もクールタイム制ではなく、ゲージで解禁なのが良いですね。技を出すタイミングも考えないとスカってしまう。
FF15に続いて、舞台環境が良いです。見慣れた電光掲示板や日本語のポスター、三角コーンやトラバーの置いてある魔晄炉のビジュアルが面白い。
今でも鮮明に思い出せる、オリジナルを準拠した演出と、新しい部分。
環境破壊をする企業にテロリズムをはたらくなんて、なんか現代の世相ではファンタジーではなくなってしまっていますね。今回の魔晄炉が想像以上の規模で爆発したのは、神羅の暗躍もあったという演出が加えられていましたけど、その部分はどうかなーって思いました。いくら正しい行いだとしてもテロはイカンでしょ……。グラフィックが強化されて、当時想像で補うしかなかった細部が鮮明になります。ご都合主義に流されないで、今の時代に即した描かたをして欲しいな、と思いました。
クラウドとバレットの掛け合いが楽しいですね。バレットってこんな愉快なキャラだったかな……?
遠距離と近距離とで、きちんとキャラを交代させる意味があるのも良いですね。
ノーマルでプレイしましたが、特にボスバトルは骨のある難しさでした。慣れていないというのもあると思いますけど、コマンド入力中は時間が停まるのに、無駄にキャラチェンジしてワチャワチャしちゃった。
約一時間という短いプレイ時間でしたが、期待値以上の作品に仕上がりそうな予感。ミッドガル脱出までを、これまでのFF並みのボリュームで描くということで、かなり大きく膨らませてあるように思いました。一度遊んだゲームを、いくらグラフィックが新しくなったからと言って、もう一度遊ぶというのは、自分にとって苦行なんですけど、この仕上がりならぜひプレイしたいと思いました。
でも、僕はPC版を待つつもりです。
(ティファの胸部を適切な大きさにしてもらうんだ……、アンリアルエンジン製らしいので、MOD開発はしやすそう! 期待!!)