5月23日にPanicから発表されたモノクロ液晶・クランク付きのキュートな携帯ゲーム機プレイデートですが、発表から一週間経って、世間の反応や新たにわかったことがあるので、記事にまとめたいと思います。
このゲーム機、僕はとっても気になっていて、イギリスの雑誌も完売前に取り寄せました。まだ届いてませんけど。今後もなにかあったらアップデートしていきたいと思います。しっかし、こんなに愛があるのに、Google検索に僕のブログがなかなか出ないです。なぜか公式サイトの順番が一番じゃないってもの変だよねぇ。
公式の反応
Playdate を発表して24時間で起こったこと:
— PlaydateJP (@PlaydateJP) 2019年5月24日
• メールニュース登録 70,000+ 件
• 1,000+の方々が開発にご興味
• 4000+のフォロワー(はじめまして👋
• 8,000のいいね、5,000弱のリツイートをいただき、こんな奇妙なデバイスにご興味いただけていることにビックリ&とても嬉しいです!
プレイデート、かなりニッチなガジェットだと思いますけど、やはり欲しいって層はあったんですね。僕が予想していたよりもずっと多かったみたい。僕の友達なんかは、今どきモノクロの画面のゲームなんて絶対イヤだって言ってましたけど。
メーリングリストへの登録は24時間で七万人に達したみたいなんですけど、在庫として確保できるのは極小って話なので、この一週間で膨らんだ登録者全員が発売日に買えるのかどうか、不安です。どうしてそこを気にするかというと、プレイデートは十二週間に渡って毎週月曜日にゲームが届くシーズン方式になっています。シーズン途中で本体をゲットすると、既に配信されたゲームはアンロックされた状態なんですね。せっかくシーズン方式なんで、ぜひ毎週アンロックされる体験をしてみたいと思うんです。
今まで販売された携帯ゲーム機の初週販売台数は台数が多すぎてあんまり参考になりませんね。プレイステーションVITAで約32万台。
累計だとこんな感じになります。
Panicみたいな会社がゲームコンソールを出すのは珍しいので、どれくらい在庫を用意できるのか、ぜんぜん予測できません。
メーリングリスト登録者全員が購入するということはないと思いますけど、年末のプレオーダーまでに仮に十万人が購入しようとするとします。10万台がどれくらいのボリュームなのか想像します。どうやって? 方法はこの雑誌。
雑誌の写真から想像する初回販売台数
四日間で紙の雑誌が完売してしまったイギリスのゲーム雑誌EDGE#333。こちらは、プレイデートを独占取材した内容になっていてます。雑誌は注文済みなんですが、まだ届いていませんが、雑誌の一部がツイッターに載っています。注目は、製品の外箱が載っていること。
Edge誌 #333 ですが、売り切れたそうです。。4日でソールドアウトとはすごい😮 なおもちろん、デジタル版は引き続きお求めいただけます。 https://t.co/3yiRtmKrNq
— PlaydateJP (@PlaydateJP) 2019年5月27日
プレイデート本体は、74mm × 76mm × 9mmという大きさなので、外箱の大きさは15センチ×10センチ×2センチって感じかな。想像を膨らませていくと、一段が2個×3個で5段積み計30個をダンボールにまとめたとします。これを二段のスチールラックに下段5箱、上段5箱で置いたとして、一列が本体300個。一坪3平方メートル計算でいくと、ダンボール36列置けて、本体10800台……ということは、10万台で必要な面積はギチギチに詰めて10坪程度と考えれば、倉庫一つで事足りるかな? 初日にリスト登録した人が発売日に購入できるか?! なーんて必死で考えてて、どれだけ欲しいんだよ、俺は。計算駄目人間なので、間違ってるかもしれないし、初回販売台数が数千台でも不思議じゃない。
一年以上前にプロトタイプに触れていた人
サンフランシスコ在住のソフトウェアエンジニアにして、ポッドキャスター、ユーチューバーのドリキンさんが、Panicの社長さんと個人的に付き合いがあり、昨年のGDC=ゲーム開発者会議のときに、オフレコでプロトタイプを見せてもらっていたらしい。
このVLOGのとき。オフレコなんで、プレイデート自体はチラリとも見せていない。
結構昔なので、記憶もあやふやらしいですが、どんな感じだったか今週のポッドキャストで語られています。
プレイデートについては、13分あたりから。
要約すると、一年以上前だったけれど、実機はほぼ完成していてディスプレイも動く状態だった。コンセプトは現在とブレずに一緒ということ。
ここから読み取れるのは、ゲームへの愛、既存のプラットフォームとは競合しないという芯の部分はぶれていないということと、実機は一年以上前から完成しているのに、発売の2020年まで、ゲームや開発環境など未だに開発・整備しているのだろうと思われます。すげーこだわりの強い社長さんらしいので。
欲を言えば、ディスプレイの感じとか、クランクのフィーリングも確かめて欲しかった! ディスプレイはバックライトなしでも大丈夫? ゲームボーイのようにスクロールするとぶれない? クランクは回すとラッチ感あるの? とか。ポッドキャストでも盛り上がっているみたいなので、続報をお待ちしております。
追記:早速、実機を触ってる動画出ました!
ボディの質感はマットで、ボタンはつやつやしています。金属パーツの鈍い感じが上質な感じが出てますね。
クランクはラッチ感なく、スムーズな感じっぽいです。
ディスプレイはこれか?
シャープ製のモノクロ2.7インチディスプレイと書いてあったので、検索してみたところ、コレではないだろうか?
電子部品の秋月電子で販売されています。
携帯電話のサブディスプレイにも使用された、電子ペーパに迫るほどの高コントラスト
低消費電力を実現したモノクロ反射型TFT“メモリ液晶”ディスプレイモジュールです。
特長
・5V単一電源駆動
・高反射型で屋外等の明るい場所でも見やすい
・対角2.7インチながら400x240ドットの超高精細表示
・バックライト不要で低消費電力
・CG-Silicon技術を使用し、各画素内に1ビットメモリを構築
・独自の3線シリアルインタフェース
仕様
・パネルサイズ:対角2.7インチ(約7cm)
・パネルタイプ:モノクロ反射型HR-TFT
・画素数:WQVGA 400x240ドット
・ドットピッチ:0.147mm
・動作電圧:5V
・外形寸法:幅62.8x高さ42.82x厚み1.53(mm)
・端子形状:フレキシブルケーブル、10ピン
(適合コネクタ:FH12-10S-0.5SH)
仕様には、プレイデートにも書いてあった電子ペーパーに迫る高コントラストとあります。
2.7インチ400x240ドットというのもプレイデートの仕様です。
型番[LS027B4DH01]でユーチューブで検索すると、何個か電子工作で動かしている動画がありました。
動画を見ると、確かに蛍光灯の明かりだけで鮮明に見える高コントラスト。懸念していたゲームボーイのようなチラツキもあまりなく、見やすいディスプレイでした。
Sharp memory LCD (LS027B4DH01)
SHARP LCD LS027B4DH01 accessing from mbed LPC1768
今の所、更新内容はこんな感じでしょうか。
あー楽しみです。
続報: