※この記事では、公式サイトの画像、動画のスクショ画像を引用しています。
パニックから発売予定の携帯ゲーム機プレイデートについて、知名度はまったくないけど、多分どのメディアよりも更新回数の多い当ブログから、最近のニュースをお届けします。
今回のフォローアップは、動画の中で、個人的に一番興味があったトピックです。
プレイデートには、本体購入者全員に、開発者キットが配られ、誰もがゲームを作ることができます。しかし、このSDKでは、プログラム言語を使ったガチの開発者向けなので、素人には少々ハードルが高いです。
www.youtube.comプログラングの動画
そこで、紹介されたのが、ウェブブラウザ上でマウスをクリックしていくだけで開発可能なゲームエディタ「Pulp」です。
動画中では別の例を出していましたが、我々に馴染みの深いのは「RPGツクール」のようなものだと思うと良いかもしれません。ズブの素人でも、おそらく戦闘のないRPGのような(ゆめにっきのような2Dウォーキングシミュレーターやアドベンチャー)ゲームが作れるというものです。
画像として出ているのは、この一枚です。
右端にアカウント・サインアウトとあるので、データはパニックのサーバーで管理される感じでしょうか。
まず、左のメニューバーから見ていきましょう。
一番上のゲームは、おそらくプロジェクトを管理するところではないでしょうか。
フォントは、文字。プレイデートには、別のソフトウェアで、Capsというビットマップフォントエディタがあり、独自フォントの作成、デスクトップフォントの読み込み、カーニング(日本語には馴染みがあまりありませんが、文字同士の間隔を調整する技法のこと)、プレビューもできます。 こちらから文字を読み込むのでしょう。
ルームは、部屋単位でマップを作っていく方式なんだと思います。
ソング、サウンドはBGMと効果音でしょう。
動画の中に、作曲の画面らしきものがありました。ここで作れる音楽は、プレイデート内で生成されるシンセ音のようです。それ以外も外部から取り込めるかもしれません。
スクリプトは、簡単なプログラムを書くことができるようです。ここでのスクリプトは、Pulp専用で、あまり大掛かりなことはできないのかもしれません。骨格をPulpで作り書き出し、あとはSDKで仕上げる、ということもできるんでしょうか?
RPGツクールのように、プラグイン化されたスクリプトを、有志の方が作ってくれると盛り上がりそう(他力本願)。
画面下部には、ルームのレイヤーと、いわゆるマップタイルが配置されています。
一番下のワールドが、最も下層となる土台、下地となります。
アイテムは、宝箱や山、木などのオブジェクトのことでしょう。
スピリット、というのがよくわかりません。プレイヤーキャラ以外のNPCなどのことでしょうか。
プレイヤーは、文字通り、自分が操作するキャラのことでしょう。
一番上のExitsは、ルームとルームをつなぐ出入り口のことでしょうね。
画面右は、タイルの編集画面です。
ここでマス目をポチポチして、描画するようです。1ビットなので、非常にシンプルなツールですね。白黒反転、左右縦横反転、回転などもできるようです。
アニメーションもできるので、キャラクターの歩行グラフィックや、宝箱の開封、炎が燃えるなどの表現ができそう。
こちらもインポート・エクスポートが可能なようなので、職人さんが集まると嬉しいですね。
その下が、スクリプトを書くところ。僕には解読できませんが、おそらくプレイヤーキャラが、宝箱に接触(ボタンを押す?)すると、どうなるのか、みたいなことが書いてあるのでは。
デモゲームが入っていて、定型がわかれば、作りやすそう。
気になったのは、解像度です。プレイデートは、400×240という高精細のディスプレイを採用していますが、タイル一つは8×8というサイズ。ルームの大きさは、このタイルが横25×縦15並んでいます。これをドットに変えると200×120というサイズになります。もしかすると、タイルセットのマス目はもっと細かく設定できるのかもしれませんが……個人的には、この粗さだと、ちょっと物足りないと感じました。
Playdate のモノクロ・バックライトなしディスプレイを言葉で説明するのはなかなか難しいので… 自然光の下でのプレイ動画をどうぞ。
— PlaydateJP (@PlaydateJP) 2021年6月16日
(こちらのタイトルはデベロッパープレビュー参加いただいている @amanogames_ のとってもイカした「Pullfrog」です。)
pic.twitter.com/FNalLJW0oR
Pulpのローンチは年内ということで、もしかすると本体前に公開されるかもしれませんね。
触れるのが非常に楽しみです。
本日はここまで。