1月にツイッター上でリツイート抽選販売されたカオスマンシリーズの新作「エイリマン」です。
7パーツ成形、マフラー付き。
全高約22.5センチ。
現在、リアルヘッドさんの販売方法は、一部委託販売を除いて、直販・通販ともにツイッターを使った抽選販売という方式をとっています。以前に比べて目に見えて転売行為が少なくなったことを見ると、状況は好転していると個人的は思います(っていうのは、自分がちょこちょこ買えているからでしょうか?)。
それにしても、毎週数十体のスタンダードサイズの完成品ソフトビニール人形が量産され、購入制限がかかっているにも関わらず、ほぼ完売していくということは、異常といってもいいと思います。人気だけではなく、生産性共に。
そうは言っても、「東京優遇ばっかりして、地方にも通販してくれよ」と思ってしまうのが人情です。
そんな声に答えてくれたのが、この一体ではないでしょうか。
毎度は青砥に行けないコレクターのために作成されたのが、このエイリマン。
塗装は銀色に塗られた歯の部分のみに施されています。
造形そのものの持ち味を活かした粋な仕事であり、生産性との兼ね合いも考えた職人的判断でもある。
物作りで一番むずかしいのは、完成を決めることだと思います。
「物足らない」でもない、「やりすぎ」でもない。
このエイリマンは、ここで「完成」しています。
頭部造形で一際目立つのはツルリとしたバイザーです。
頭頂部の尖りは、リアルヘッドさんのモヒカンをモチーフにしているのでしょう。
ピカピカに磨かれたバイザーは、フランス映画のヴィドックに登場する鏡の怪人を連想しました。その男の顔は鏡、映ったものは死ぬ。ちなみに、この映画のスタッフはエイリマンのモチーフ4作目を担当した人たち。
後頭部は、拘束具のような虫の腹のような不気味な造形で、カオスマンボディとの相性ぴったりです。
両腕も新規造形となっています。
名前で察して戴けると思いますが、人気ある有名なキャラクターをモチーフにしながら、そのネームバリューにあやかっていない、エイリマンならではの良さを感じます。もちろん、根底にあるのはリアルヘッドさんのモチーフに対する愛やリスペクトに違いないのでしょう。
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