アメリカでショービジネスを確立した実在の人物、PTバーナムを題材にしたミュージカル映画です。
すごく良かったです。
開始15分でうるうる来て、映画半ばで、気がついたら、指を組んで祈りのポーズでスクリーン見てて、ちょっと恥ずかしかったです・笑。
以下、内容に触れる部分ありますので、ネタバレ気になる方は読まないようにお願い致します。
実際のところ、ミュージカル映画として、新しい演出・ストーリー展開は、何一つないと思いました。あなたが最初に思い描いた通りのストーリー展開で幕となります。細部は異なりますが、CGアニメ映画の「SING」と驚くほど似通ったストーリーラインです。しかし、安定感と完成度がグレイテスト・ショーマンの方が高い。
登場人物たちは、善良で才能あるのに、人種階級や身体的特徴で差別されてる人達なので、SINGと比べると共感の度合いも高いです。
この映画では、悲劇・挫折のシーンはとてもあっさりと描かれていて、人によっては不満に思うかも知れませんね。
でも、最後に書かれたバーナムの言葉を思い出してください。ミュージカル映画として、人をハッピーな気持ちにする、良い脚本と演出だったと思います。
古典的で格式ある芸術と低俗なショービジネスとの対立が描かれてますが、芸術に貴賎なしと言うストレートなメッセージがスカッとしました。
これは僕の問題なのですが、英語が分かればもっと楽しめたでしょうね。
ミュージカル映画なので、素晴らしい歌とダンスのシーンが繰り広げられ、歌詞とダンスの内容は、しっかりストーリーとリンクしています。かなり濃い中身を持っています。曲の中で、物語が二転三転したり、キャラクターの心情や隠している部分を現したり、伏線になっていたりしますので、字幕を見逃すことは出来ません。すると、せっかくのキレッキレのダンスや素晴らしい衣装を見逃す事になってしまいます。この部分がかなりストレスでした。
解決策としては、何度も映画を観て、内容を暗記するしかありませんね! テンポ良く進み、見るのが辛くなるような暗いシーンはほとんど無いので、それも苦にならない作りです。そこも良いと思いました。
こう言うと悪評と取られるかもしれませんが、ミュージカル映画のテンプレと言って良いかも知れません……でも、スターウォーズEP8の評論家の評価を見ると、テンプレ通りのストーリーって悪いものでは無いのかも。繰り返し見られ愛される作品って、普遍性があるのかも知れませんね。自分の場合、スターウォーズEP8に期待したものは何一つなく、酷評になりましたが、グレイテスト・ショーマンには何もかもあった。
バーナム家族の人柄がめちゃくちゃ良かった。ヒゲの女の人のインパクトすごかった。オペラ歌手の人の歌の上手さと歌詞の気持ち悪さ、バーナムと同じ劣等感を抱きながら、対称的な生き様(ちょっと可哀想だったな)。スパイダーマン・ホームカミングのMJ役の人、すげー可愛かったなぁ。