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ハヤシダイスケ / 土人形: 常滑壺たぬき(緑)

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ハヤシダイスケさんの焼き陶土に胡粉下地を塗り、その後着色した作品です。 やきものの町「常滑」で暮らす事になったご縁から生まれた、たぬきのオリジナル土人形です。

たぬきの置物というのは信楽焼で有名ですが、調べてみると歴史はそれほど長くないのですが、意匠登録出願などもされなかったため、各窯で作られるようになったようです。

信楽焼の狸の置物の歴史は比較的浅く、明治時代に陶芸家の藤原銕造が作ったものが最初と言われている。

1951年(昭和26年)、昭和天皇が信楽町行幸の際、たくさんの信楽狸に日の丸の小旗を持たせ沿道に設置したところ、狸たちが延々と続く情景に感興を覚え、歌を詠んだ逸話が新聞で報道され、全国に知られるようになった。

引用‐信楽焼 - Wikipedia

たぬきは「他を抜く」に言葉遊びで通じるため、この置物は商売繁盛に願を掛けて店舗などに置かれるようになったそうです。ハヤシさんのタヌキには人を押しのけてまで他を抜こうという感じではなく、自分のペースで着実に行くぜ、って感じがしますね。

 

 

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首に縄が巻かれた壺から飛び出したタヌキがお茶を持って「ほっこり」とした表情をしています。

ハヤシダイスケさんの土人形・陶人形は、一点ものが多かったのですが、今回はざっくりとした型をつくり、細部を手仕上げするという感じで制作されているようです。

彩色は一つ一つことなり、目の表情が異なるパターンもあります。たぬきの体毛がちょっと珍しい緑のものは、「オモチャ好きの人」に向けて作られたそうで、その意図を知らずにドンピシャリと購入してしまった訳です。

 

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良い表情です。

光背が差して、なんだか神々しい。

常滑焼は急須がとても有名で、日本シェアナンバーワン。

その陶土には酸化鉄が混ぜ込まれるため、素焼きの場合は赤くなるのが特徴だそうです。この土は、耐水性に優れているため、急須には最適なのです。

 

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金で「常滑」と書かれています。

 

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後ろには、達磨が描かれています。

黒目は入っていないので、願いを込めて自分で入れることができます。

 

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そこは肉抜き用の穴を塞ぐ封がされています。封に印がされています。

中に何か入っているみたいで、振るとカラカラとなります。

 

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