香港のアーティスト、メックノイズトイズさんの処女作(?)、ブラックエースです。
Mechとは、英語圏でいうメカ、メカニカルの略だそうです。なので、機械騒音玩具と訳せばいいでしょうか? その名のとおり、ロボットソフビを専門に展開するメーカーと予想します。今後の展開も楽しみです。
ブラックエースの大きさは約27.5センチとソフビとしては、かなり大きい作品となっています。この大きさで価格は、未塗装ながら120ドルとかなりお値打ちとなっていました。秘密は成型そのものを、おそらく地元香港で生産されているためだと思われます。個人的にメイドインジャパンにコダワリありませんし、ブラックエースを手にして、このクオリティでこの価格だったら、むしろウェルカムって感じです。ブランド価値以外に、日本製の意味が無くなってしまった時、昨今の需要と供給が全然噛み合っていないインディーズソフビシーンにおいて、海外生産という手は次のステージに上がる一つの手段となりそうです。……といっても、今のインディーズソフビが持つ、アングラ感などの良さが無くなってしまう可能性もありそうですので、そういうタイプの作品はそのまま残るでしょう。しかし、今後はさらに日本以外のアジア勢のアーティストの勢いが増していきそうな予感がします。
パーツ数は14。
ブラックエースはスーパーロボットよりもリアルロボット寄りなデザインだと個人的には感じています。しかし、シェイプは良い意味で野暮ったくてノスタルジーを感じる部分もあります。
胸部を回転させて背面デザインと交換できます。
胸部にミサイル? が格納されているみたいです。
ベアブリックと比較するとこのサイズ感。
武器はカイザーナックル的な装備。
交換ハンドが付属します。
カイザーナックル装着ハンドも、未武装ハンドもどちらも左右の区別がありません。
なので、胸部のデザイン交換ギミックも違和感ないのです。原型もわざわざペアで用意しなくて済む。スマートな考えですね。
頭部デザイン。
大きな目をしていて、キャッチーなお顔立ちです。
実はこの下にもう一つ顔が隠されています。
未塗装なので、特にストレス無く取外せます。
髑髏でてきました。
角が折れたような造形があり、人間ではないようです。
日本製ではなさそう、と思う根拠はソフビの裏側がサラサラとしているところから。
どうもスラッシュ成形ではなく、ローテーション成型のようです。
カンチャクの返しが緩めで、今の季節で特に暖めずにハンドの交換できました。保持力が低いってわけでもないです。
原型は3Dプリンタで作られたようで、若干積層痕が残っています。
ひとつ難点を言うならば、脇のダクトの出っ張りが肩を動かす際に干渉します。今回は未塗装なので、大きな問題ではありませんが、ペイントされていたら塗膜が剥がれると思います。3Dプリンタで出力しているので、確認出来たと思うのですが……汗。
ステッカー付き。
大満足です。
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