4月10日、とうとうAppleのニュープロダクト「Apple Watch」が予約開始となりました。クックCEO体制になって、過去のプロダクトのバージョンアップ・バリエーションではない初めての製品です。
アップルストア店頭では10日の開店より試着と予約が可能、webでは16時1分から予約開始と告知されていました。是非店頭で試着したかったのですが、仕事でしたので、16時頃、ささっと職場を離れてApple Storeアプリで予約しました(16時1分を遅れて2分から予約可能でした)。
試着は無理でしたので、サイズ感は実寸の写真をプリントアウトしてシミュレートしていました。
かなり悩みましたが、選択したモデルは「sport(シルバーアルミニウム)38ミリケース、バンド白」のモデルにしました。
今回の記事は、どうしてそのモデルにしたのか、どんな事を期待しているか、ヒットするかの予想などを書いて行こうと思います。
◯Apple Watch概論
どんな製品なのかを僕なりに要約すると、名前は時計ですが、時間を知る以外にもiPhoneのメールやスケジュールなど様々な情報を通知したり、消費カロリーなどを集計するライフログ機能、専用アプリストアでアプリケーションをダウンロードして様々なことができるようになるみたいです。
Apple Watchはスマートウォッチと言われ、広義にはウェアラブルデバイスと言われますが、そもそもこのカテゴリのガジェットが、どのように使われていくか、まだ手探りの状態なのです。
時間を知るのに「携帯があれば十分」と言う人が居るように、「iPhoneさえあればApple Watchなんて必要ない」と言う意見も否定できません。
◯欲しい理由
僕が欲しいと思った動機は幾つかあって、ひとつは「Apple製品が好きだから」です。
しかも、今回のデザインにはマーク・ニューソンさんが関わっています。スイスメイドのIKEPODは買えないけど、Apple Watchならなんとか手が出せます。
2つめは、iPhoneの通知に釣られて「ながら生活」してしまいがちだったのを改めたいのです。友達と遊んでいる時、家族団欒時、やりたい事がある時などに、もっと大切にしたい・優先したい事があるのに、ついついスマホを弄ってしまう。ある意味、Apple Watchは僕にとって使いにくい方が良いのです。重要な通知なのか、そうでないのかが知れれば、それで良いんです。
3つめは、iPhoneのサブモニターとしてです。
マルチタスキングに対応したとはいえ、iPhoneで複数のアプリを同時に使うのはなかなか大変です。例えば、見知らぬ街をグーグルマップでナビしながら、目的地の開店時間をブラウザで調べ、イングレスでポータルを探す……という状況は、かなり煩雑です。
せめてナビはApple Watchに任せてしまえば、歩きスマホする時間も少なくなると思いました。
◯sportを選んだ理由
単純にラインナップ中でもっとも安価で軽量だからです。
また、海外メディアのレビューを見ると、ファーストロットの割にはよく出来ているものの、粗はやはりあるようなので、後々円熟するまでは一番安いモデルで良いだろうと思いました。
一応、有料の保証期間延長サービスのAppleCareも購入しました。パソコンの場合は最近は買ってないのですが、今回はニュープロダクトなので一応。値段もそんなにしませんし。
◯38ミリケースを選んだ理由
42ミリの方が画面も大きいので、情報量・操作性もよいでしょうし、電池も大きいので約18時間と言われている起動時間よりも長く動く可能性があります。
ギークとしては、惹かれる部分なのですが、僕がApple Watchに求める機能・使い方を考えると、38mmの方が合っていると判断しました。
iPhone 6 Plusの時のように、考えがコロリと変わるかもしれませんが……。
それと、単純に自分の腕の太さから考えると42mmはデカすぎると感じました。ちょっと昔のデカイケースが流行った時期なら兎も角、今だとちょっと恥ずかしいかなって。
ウェアラブルデバイスとしては、存在を誇張することなく、さり気なくサポートしてくれる方がよいでしょう。
◯Apple Watchは売れるか
市場の売れ行きとしては、惨敗ってことはないでしょうが、そこそこに逗まるのではないかと思っています。
AppleはiPodから破竹の勢いで好セールスを叩き出していますが、iPodにしろiPhoneにしろiPadにしろ、それらは既存のモノを置き換えたモノなんですよね。
つまり、iPadは小さなディスク容量のポータブルミュージックプレイヤーが、iPhoneはそれまでの使いにくくて利口とは言えないスマートフォンが、iPadはネットブックがシェアしていた市場を奪いました。しかし、Apple Watch(ウェアラブルデバイス)はまだ使い方すら確立していない、まだどれ程の大きさがあるかも定かではない未知の市場なんです。
その名前のままに時計市場に対するには、まだ不十分だと思います。バリエーションが少なすぎるからです(もしかしたら、カスタムケースや替えバンドが充実して、独自に発展するかもしれませんが、街で見かけるiPhoneユーザー並に時計が被ったら嫌ですものね)。バンドを汚れが目立ちそうな白にしたのは、一番被らなさそうな色に思えたからです。
Apple Watchのヒットのためには、時計としてはバリエーションを増やすこと、ガジェットとしては、使用価値を見出すことだと思います。個人的にはあんまりヒットせずに、偏屈者の愉悦みたいなものを存分に味わえたら嬉しいです。
iPhoneのように2年毎に買い替えなどはせずに、自分に合わなければ最初で最後の購入ということになるかもしれません(どうやらiPadはそんな感じです)が、今後のバリエーションでチタンケースなど出たら嬉しいです。
発送は4月24日〜5月8日になってます。
到着までに実際触ってみたいですね。