SEO完全無視の、僕の欲望赴くまま、雑多な当ブログの中で、ヘッダーのブログの説明部分を見れば、自転車、おもちゃ、ガジェットは、メインとなる成分のはずでした。
ところが、自転車はもう3ヶ月も乗っていないし、おもちゃは今月は買っていないし、ガジェットは、そんなカテゴリーが無くて、今回が初めての記事という有様です。
で、今回、記事にしたエプソンのモベリオは、なんと去年の5月に購入したというのに、起動回数は、恐らく10回前後という、僕にはちょっと合わなかったプロダクトでした。
けっこう高額商品だし、ただ眠らせておくのには、勿体無いので、記事にしようと思いました。
◯ヘッドマウントディスプレイへの憧れ
すごいぞ、グーグルグラス!— I used Google Glass [Japanese ver ...
2012年は、ヘッドマウントディスプレイ再興の年と言ってもよかったと思います。ソニーのHMZ-T1を皮切りに、このモベリオ、グーグルのグーグルグラスと、新製品の発売・発表が相次ぎました。タブレットの次は、HMDだと僕は確信しました。
◯ソニーのHMZ-T1と比べて
モベリオよりも先に発売された、ソニーのHMZ-T1も購入を考えていました。発売前に名古屋のソニープラザで、体験会がありました。そこで感じたことは、僕のような独身者で、自室が本とおもちゃで溢れかえり、大型ディスプレイが置けないような状況では、大変有用なものではないかと思いました。同じサイズの液晶テレビの数十分の一の価格で手に入るのですから。3D表示に慣れが必要、と感じたものの、描画は精密でした。新型で改良されましたが、ヘッドフォンが変更不可な点と、重い点が気になりました。
購入を踏みとどまった点として、外部電力が必要な点でした。せっかくのHMD、家の中だけでも自由に動きたかった。それと、プロセッサーユニットと呼ばれる、入出力のハブユニットが大きい点も気になりました。
他に、本体だけではただの画面でしかなく、ゲーム機やディスクプレイヤーなどの他の再生機を必要とする点もあって購入を見送りました。
◯そして、モベリオ購入
モベリオのイイ点は、スタンドアロンで起動するということです。その一点が購入動機でした。本体は、リチウムバッテリーで稼働し、OSはアンドロイドです。HMZ-T1は再生機を他に必要としますが、本体だけで、映像や音楽を再生する事が出来ます。
付属のケース。モバイル用途をきちんと見据えた、衝撃・変形にも強そうなしっかりとした作りです。
本体にイヤフォンジャックがあり、付属のイヤフォン以外にも、お気に入りのヘッドフォンを使ったり、モバイルスピーカーを使ったりすることが出来ます。
本体はシースルー構造で、ドラゴンボールのスカウターのようで、大変未来的です。
そとからは、ハーフスモークのカバーを取らない限り、何を見ているかわかりません。
◯野心的ではあるが・・・
このガジェットは、コンテンツを消費するための機械であると僕は思います。何かを書いたり、作ったりするには、解像度は低いし、アンドロイドの操作性もお世辞にもいいとは思えません。・・・にもかかわらず、コンテンツを消費させる体制が出来ていません。
映画を見ようとすると、パソコンなどで、わざわざリッピング作業してSDカードに書きださねばなりません。バンダイチャンネルにも、モベリオを楽しむ為に加入しましたが、Flash形式の動画に飛ぶようになっているのか、見れませんし、Huluは試していませんが、どうなんでしょう。グーグルプレイ等で、アプリを落とすのは、サポートされていません。
そもそも、エプソンはなぜ、iPhoneや、スマートフォンに接続するタイプのHMDを作らずに、自前の本体を同梱したセットで販売したのか。多分、iTunes Storeのようなものを自前でつくって、ソフトウェアを含めて販売したかったのではないかと思うのです。
しかし、連中にはそこまでやるほど、情熱も技術も金も無かった。
ギークな人間には最高のおもちゃかもしれませんが、一般人にとっては、とってもヤキモキしてしまう、発展途上の製品でした。
インフラを最後まで整えられないのなら、グラス部分を他の機器に接続出来るアダプタを用意して貰いたいところ。今からでも遅くない。残念だけれど、君たちには、そんな力はないので、どっかの企業のパッケージにパラサイトしてください。
こんなに使わないのなら、モバイルプロジェクターをiPhoneに繋いで運用した方がよっぽど、使えたように思います・・・。
上の動画のトム・フォードのメガネかけたレポーターが言うように、そもそも、HMDってメガネの人間には厳しいんですよね。ウェアブルガジェットには、もう一段階ブレイクスルーが必要な気がします。もっと存在が希薄にならないと。