
今週のお題「馬」
アイディア出し、プロット作成、下書きして、ChatGTPに課金して清書してもらって、書き上げるというプロセスで小説書きました。
前作は誰も最後まで読んでもらえなかったので、今作はもっと読みやすい感じ、バトルを多めにしようと思ったんですけど、設定を練るうちに、やっぱりやりすぎてしまいました。
馬のように駆け巡って、執筆期間は約一ヶ月くらい(無理やりお題に繋げる)。
下書き含め、10万文字以上書いたわりには、スピーディーですね。
このお話を思いついたのは、なんと25年くらい前のことです。
なので、基礎的なアイディア出しは、そこまで時間が必要ではありませんでした。
AIのお陰で、ずっと心の中に溜め込んでいた妄想が、こうして形になりました。

当時、Nintendo64の周辺機器に、64DDという周辺機器が発表されました。
1999年のことらしいです。
ラインナップソフトに、マザー3がありました。
後に開発中止、ゲームボーイアドバンス用ソフトとして登場しました。
当時は、キマイラの森とか、豚王の最後というサブタイトルがついていました。
64DDの特徴としては、20GBでしたっけ? 当時としてはゲームタイトルが丸々一本入る巨大な記憶容量を誇っており、世界まるごと書き換えることが可能でした。
マザー3のシナリオライターであった糸井重里氏は、RPGにおいて、双六のように次の街へと進むプロット運びに疑問を感じていました。
そこで、64DDの巨大な記憶領域を利用して、一つの街(キマイラの森)が、時代ごとに発展していく様を描こうとしていました。
そのアイディアに即発され、自分が遊ぶなら、どういうゲームが良いだろうか?
という妄想から始まったのが、今回のお話の元になります。
当時、タクティクス・オウガや、ファイナルファンタジータクティクスが好きだったので、クォータービューのウォーシミュレーションがいいな、と思いました。
世界全体が、1枚のフィールドになっていて、空から地形が降ってきて、どんどん変化していったら、面白いのではないだろうか?
複数主人公が、同一タイムラインを同時進行していき、ある主人公は橋を落とすか落とさないか、選択を迫られる。
橋を落とさないと今回のバトルは楽ちんになるが、別の主人公が不利になる……そんな感じのシステムを妄想していました。
武器とかアイテムとか捨てたら、それがフィールドに残ったままになる。
タイムラインを自由に行き来して、歴史のIFを巡る冒険。
のちにタクティクス・オウガ運命の輪でW.O.R.L.D.というシステムが登場して、「自分の考え方、案外的外れではなかったかもー」と思いました。

その舞台が、ハイヌ谷という世界で、ちょうどゴミ箱の中のような場所です。
直径10キロ、全高10キロの円柱状の空間の中で、天蓋と呼ばれる直径3キロのメガストラクチャーゲートによって隔てられています。
上部の世界から落ちる廃棄物だけを頼りに生活しています。
供給過多の支援物資によって地場産業が発展せず、ずっと貧困状態の新興国のイメージです。
九龍城塞と軍艦島の間くらいの人口密度で、違法占拠した人々が独自の信仰と歴史を持って生活しています。

彼らは、劣悪な空間に適応するため、上部世界のテクノロジーを違法使用し、独特
の文化を会得しています。
それは、穢れや呪いを祝福とするというものです。
醜いこと、汚れていること、身体的不具は、この世界ではむしろ尊ぶべきものです。
目が見えなければ、上部世界のテクノロジーが、それを解消してくれます。
身体が弱ければ、補助してくれる。
健康体であるほうが、この世界で生きるのは過酷なのです。
そんな環境が、価値観を逆転させたのです。
未来のテクノロジーは、由来は継承されず、まるで魔法のように、この世界では利用されています。
まるでアレクサに命じるように、「おお、マナよ。我にかのものの正体を明かしたまえ」と唱えれば、眼の前のアイテムの詳細が鑑定されます。
ハイヌ人たちは、違法占拠民なので、フリープラン利用者としてカウントされるので、使用上限に達すると、広告が入ります。
それも「神のお告げ」として誤解され、戦いの最中でも、一時中断して、お互い祈り合うというシュールな光景になります。

数百メートルまで積み重なった廃材と廃ビルの摩天楼を舞台に、建築施工技術を元にした、安全帯ロープワークを使った独特の戦闘術が花開きました。

ハイヌ人たちの身体は、とある理由で変異していきます。
聖別者と呼ばれる呪われた人々は、ハイヌ谷で特別神聖視される者たちです。
物語の下敷きとして、世界各地にその類型が存在するハイヌウェル型神話(デマ型神話とも)を用いています。
これは、女神の尻や口から宝物や食べ物が出てきて、それを神や人が殺し、その亡骸から農耕物の苗が生まれるというものです。

日本神話にも、スサノオに殺されたオオゲツヒメなどハイヌウェル型神話がみられます。
また、イワナガヒメとコノハナサクヤヒメのお話で、醜いイワナガヒメを選んだ場合の世界みたいなイメージもあります。
その他、いろんな神話や古典芸能などからインスピレーションを得て構築しました。
そんな感じなので、話が広がりすぎて、ラストまで一気に完成させるつもりが、途中までで力尽きました。
できたのは全体の三分の一くらいでしょうか。
1月1日から全50パートに区切って、毎日更新してるのですが、未だに読者数はZERO!
まあ、やりきった感はあるので、良いんですけど……もし死ぬほど暇だったら読んでみてください。



