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ユッタニューマンを素人が修理をやってはいけない

今週のお題「ケチらないと決めているもの」

「戦場から拾ってきたんか?」

……と友人に言われたンゴ……。

 

ニューヨークにて、ハンドメイドでレザーサンダルを作っているユッタニューマンは、レザーサンダル界のロールスロイスと謳われ、デザイン・履き心地の評価は高いですが、同時に非常に高価です。日本では特に……。

 

smoglog.hatenablog.com

 

そんなユッタニューマンと並び称されるギリシアのディミッシアーノ&ミラーを手に入れたので、ユッタニューマンも欲しいじゃない! ということでいつも通りフリマ・ネットオークションを探し見つけました!

……鼻緒が切れた格安ジャンク品を

しかし、中古はケチらない(値切らない)男なので、即決ですわ。

 

ユッタニューマンのサンダルでは、アリスが一際有名で、あとはフランク、ジェームズ、シモーネとかが人気でしょうか。最初はシモーネを狙ってました。

このモデルは、ポールというモデル名のようです。鼻緒がレザー紐なので、どうしても切れてしまう故障が起きるみたいですね。

 

 

 

 

最初は、近所の靴修理屋に持っていって、修理してもらうつもりでしたが、修理を断られてしまいました。

高価なサンダルということを知ってらした(以前購入を検討したことがあるらしい)ので、修理経験のないこの店ではなく、購入した専門店で修理依頼したほうが良いとのことでした。

とても誠意ある対応に思いましたが、どこか郵送して修理するの面倒に感じたし、調べると、せっかく格安で購入したのに、修理代を加えると、結構な中古美品が購入できてしまいそう。

……構造は単純そうだし、自分で修理してみるか???

 

 

この部分を剥がして、鼻緒を交換すればイケるやろ!

 

土踏まずを支えるアーチサポートが特徴で、これが歩きやすさに起因しているみたい。

実は、ユッタニューマンさんの発明じゃなくて、日本には代理店輸入されなかったみたいですが、お師匠さんがいて、その人から受け継いだ意匠らしいです。

 

ケアはあまりされてなかったようで、なかなかヤレてますが、こういう味もいいですね。流石にこれの匂いをクンカクンカする勇気はない……。

 

まずはお掃除。

 

フットベッド、中底、アウトソールの三層になっています。

アウトソールは、純正であるビリケンシュトックのソールでした。

まだまだ十分厚みあるので、このままソールは使います。

 

層の分かれ目に沿って、接着を剥がしていきます。

おっ、結構簡単に剥がれる。

 

えっ! 裏側から釘が打ってあります。

 

フットベッドと中底は、釘がしっかりカシメてあって、全然とることができません。

大苦戦。

こりゃ修理失敗か!?

それにしても、なぜに、こんなに修理しにくい作りなんだ……。

鼻緒は切れるし、ストラップは伸びるし、修理・調整前提の作りなのにな……。

 

無理やりニッパーをねじ込んで、真ん中から釘を切る作戦にしました。

もうオリジナルには戻せないが……背に腹は変えられない。

 

やっと釘を抜くことができます。

 

鼻緒も取ることができました。

半日かかった……。

 

昔買ったヌメ革を発掘しました。

たぶん8年くらい前に東急ハンズで買ったやつ……。

 

今買うと、1.5倍から2倍くらいの値段がしそう。

サドルレザーというやつで、馬具につかうとても柔軟で強い牛革みたいです。

こちらを細く切って、鼻緒にします。

オリジナルのレザーは、アメリカ先住民が好んで使ったというラティーコ゚レザーが使われています。こちらも馬具に使われた革らしいです。

 

鼻緒を通します。

 

元の位置に。

軽くヤスリをかけて、接着します。

親の仇のようにハンマーを打ち付ける。

 

元の釘穴が使えないのと、次の修理がしやすいようにフットベッド側から、真鍮釘を打ちます。ユッタニューマンを修理するお店でも、場合によっては、こういう修理になるみたいです。

 

1日、接着剤を乾かします。

 

鼻緒の飛び出た余分なぶんぶんぶ部分をカット。

 

自分で修理しました感……、それが良い。

良いだろ?

良いっていってください。

 

どや~~、一応、ちゃんと修理できたやろ……。

履いてみると……うーーーーむ。

ワンサイズ大きい。

8Dじゃなくて、7Dだったか。

自分の足は実寸25センチくらいなので、サイズ選びの参考になれば。

いや、本当は試着すべきですね。

あと、ストラップがかなり伸びてます。

ラティーゴレザー一枚革のストラップは、どうしても伸びてしまうので、調整必要みたいです。最初は小さめで買って、伸ばしてフィッテングを高めることで、自分の足の形になって、最高の履き心地になるようです。

このサンダルは、自分で修理し続けると決めたので、次回ソールを張り替える時に、全バラして、ストラップを短く加工しようと思います。

レザークラフト用具を買いました。

 

 

ロトトのサンダルソックスを履くと、フィッテングがかなり改善されました。

色が……。いや、言うな分かってる。

smoglog.hatenablog.com

 

ピンク色とかギャップがあって良いかもしれぬ。