今週のお題「外でしたいこと」
暖かくなり、サンダルの季節。
僕は一生分のサンダルを既に購入済みなのですが、愛用しているのはペラペラのワラッチサンダルです。
なので、サンダルを追加購入するのは考えてなかったのですが、昨年から靴底の分厚い革靴を履くようになり、気がついたんです……。
厚底靴、めっちゃ身長盛れるぞ、と。
そんな理由で、靴底の厚いサンダルを探しました。
候補は、メレルのハイドロモック、ホカオネオネのリカバリーサンダル、Goemonの雲駄、ユッタニューマンのシモーネ……あかん、どれも予算オーバーや!!
厚底サンダル難民中、僕の検索履歴をプライバシー侵害してきたCookieが仕事して、広告表示してくれたのが、今回レビューするハイテックの雪駄ハタゴになります。
値段は50周年記念セールで6500円くらい。
色は黒と灰色があり、サイズは1センチ刻みです。
自分は25センチをチョイス。
25センチ……普段よりワンサイズ落としました。
というのも、草履や下駄は1から3センチ小さいほうが粋とされているからです。
その理由は、自分が知ってる説で3つほどあります。
一つは、日本は尺貫法を採用していたため、下駄につかう部材は一寸(約3センチ)刻みで用意されていたという説です。24センチの次は27センチサイズしかなく、そのほうが部材のあまりもなくてエコだったらしいです。
ふたつめは、踵の部分が余ってると、歩いているとき踵の余りが跳ねて、濡れた地面のドロが飛んで、着物の裾を汚すという理由です。
3つめの理由が個人的に一番好きで、江戸時代、歌舞伎の舞台の衣装として下駄が用意されたんですが、手配ミスで人気歌舞伎役者のサイズよりも小さいものが用意されてしまいました。仕方なく、その小さな下駄で芝居することになったのですが、観客が「そうか! 下駄を小さく履くのが今の流行りなのか!!」 と江戸っ子気質で早合点してしまったというものです。
これらのエピソードを語るとき、自分が同時に思い出すのは、かつてカニエ・ウェストと呼ばれた男イェが、とても小さなサンダルを履いていたことです。これ、日本のメディアですら当時、尖りすぎたトンデモファンションとして苦笑いされていたんですけど、僕はそんなことも知ってるのか、かつてカニエ・ウェストと呼ばれた男イェ!! と驚いたものです。一方、かつてカニエ・ウェストと呼ばれた男イェの奥さんは、自身のランジェリーブランドの名前に「KIMONO-着物」と付けて、文化盗用とバッシング受けましたけど……。
参照ーKanye Westが小さすぎるサンダルを履いていた理由を「日本式の方法」だと釈明 - FNMNL (フェノメナル)
下着ブランド名に「キモノ」、日本文化への侮辱と批判が殺到 米タレント - BBCニュース
はい、おっさんのウザ語りは終わります。
分厚い鼻緒に、収縮性のあるバンドが巻かれています。
和装でありながら、厚底と合わせて、どこかテック系っぽい感じもするので、スタイルに幅が出せそうな感じがします(と適当に書いておく)。
ソールパターン。
ハイテックはイギリスのアウトドアシューズメーカーですが、どういう経緯かよくわかりませんが、今は日本のムーンスター社が製造販売しているみたいです。
ハイテックといえば、ダンロップ、ポンプフューリー以外のリーボックと合わせて、靴流通センター3大チー牛御用達スニーカーという印象でした(僕はリーボック愛用でした、チー牛は食べたことない)が、ダッドスニーカーが台頭してきたくらいから、広く受け入れられるようになった感じがします。時代って変わるもんだ。ムーンスターの810ラインなど、リブランディングも成功してる印象。
そういえば、マグナムもハイテックか。
鼻緒は合皮製です。
蒸れないように、素肌にふれる裏面はメッシュになっています。
履いてみたところ。
あれ、意外とぴったりサイズでした。
僕、足のサイズかなり小さいんだな……。
履き心地は、鼻緒はもっちりしていて、フットベッドはサラサラしています。
ソールはマグナムに似ていて、つま先部分が反っていて、歩き出しをサポートしてくれます。
ソールは結構硬めかな。
なかなか良い感じ!
かかとをこれくらい出したかったんですが、それより小さくすると甲が痛いので、このサイズが限界。
……冷静に考えて、本当に粋に見えるか、疑問は残る。