底辺企業の底辺社員の愚痴です。
今すぐ会社を辞めたい、オー人事オー人事、とか思ってるのではないですが、それでも日々の中でワイン樽の底に沈んだ澱のような不満を、さらけ出したいという欲求を叶える記事になってます。
職場で、なんだか人の善意を食い物にされている気がする、と弟に愚痴をこぼすと、ギブ・アンド・テイクという本をオススメされました。
この本によると、人間は受けた恩は必ず返す人〈マッチャー〉、人から搾取するばかりの人〈テイカー〉、見返りを求めず奉仕し続ける人〈ギバー〉の3タイプに分類されると言います。
世界のお金持ちの多くは、人から搾取するよりも、より多く与えるギバータイプが多いという、なんて優しい世界なんだ、ホルホル……というのが、この本の趣旨です。でも、いくらデータで示されても、ほんまかいな? と疑ってしまうのが、読んだ感想でした。
この本を読んで賜り、弟が刻み込んだ薫陶は、受けた恩には必ず報いるが、与えてくれなない以上は、冷徹に何も与えない、マッチャーの生き方が一番ストレスを溜めないというものでした。
自分もそう割り切れば良いのですが、損な性分で、心の中で「いつか理解してくれるはずだ、評価してくれるはずだ」 と、ストレス溜めつつ、夜中人々が寝静まったあとに、面倒なことをいつの間にか片付けてくれる妖精さんを演じ続けたのです。
人一倍仕事ができず、タスクが山積みになると発狂して空回りしてしまう体質なので、大慌てのときに、アレがない・想定外ってなると、イライラがマックスなんです。自分の為でもあったんですね。いや、他の同僚、どうしてそんなに余裕もって仕事ができるんだろう……。
せめて気持ちよく業務をこなせるよう、使った備品を元に戻す・予備を常備した状態にしておく・設備の軽微な不調も、後の重篤な事態を防ぐ意味で報告する、などはやってもらいたい。
実際はこうなりました。使った備品を元に戻す→また散らかる。予備を常備した状態にしておく→自分の分だけ確保して空にする。設備の軽微な不調も、後の重篤な事態を防ぐ意味で報告する→お前だけ報告が多い、設備を大事にしろとお説教食らう。
不思議なことに、上司はともかく、同僚達は別に人をこき使ってやろう・自分だけは楽してやろう、って感じの人間じゃなくて、結構気の弱い感じです。世紀末に出てきそうなピンクのモヒカン・棘付き肩アーマーみたいな同僚だったら、こいつはテイカーだ、って納得できるんですが。普通に天気の話とかするし。
多分、腹を割って、仕事がやりやすいように、こうやって欲しいと要求出せば、通る気がします。
それをしないのは、自分の人間に極力関わりたくないコミュ障の部分です。職場で一番下っ端ってのもある。やれる仕事の種類は、同僚の中で一番多いはずなのに、一番給料少ないんだよな……なんでだよ。毎年度、言われて新しい仕事覚えていくのに、一向に評価があがらん。別に覚えられなくてもペナルティなし。あっちゃこっちゃ同時進行で色々やって、とっ散らかって、ミスった時には評価にマイナスが付きます。マジ、頑張る意味のない職場。ヤル気出さず、無能を演じるのが一番楽って、ひどいよな。
話の方向性がズレました。
おそらく、同僚には話せば話は通じるんじゃないか、と考えた僕は、備品ストッカーに「最後に使った人は補充してください」 とメモを残しました。
そしてワザと後一回分にして、次回使ったら、強制的に補充されるように準備しておいたんですね。
そして、数日待って、備品が使われていて、補充しなければならないタイミングになりました。
意気揚々と備品室を覗きます。
かくして!
やはり!
話は通じました!!!
補充されています!!!!
……一回分だけ。
……はぁああああああ???!!!!!!
おい、お前、それってよぉ!!
意味あんのか?!!!
使ったやつ、一回補充→使ったやつ、一回補充→使ったやつ、一回補充……
……のループで何一つ楽にならんじゃねぇーか!!!
俺は同僚の正体に気がついた。
連中は奪う者〈テイカー〉なんかじゃない。
ただ、なにも考えない者なんだ!!!
すっげぇな、おい!
こういう人たちって休日なにして過ごすの?
光合成とか??
なるほどなぁ、だから天気の話してくるの?
意味伝わるかわかりませんが、メモに書き足しました。