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8年ぶりに3Dプリンタを刷新して仰天した! セールで2万円台のAnycubic Kobra 2 Neo

 

購入の経緯と簡単な仕様(読み飛ばし可)

8年くらい前、シンガポールだったかの新興メーカーの3Dプリンターを輸入代行業者に詐欺られそうになりながら、苦労して手に入れました。当時の3Dプリンターはまだまだ黎明期のガジェットで、精度も使い勝手も悪い部分もありましたが、機械音痴(使い方しらないくせに物怖じせず触ってしまうので壊しがち)な僕でも全然楽しめました。

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当時の低価格帯3Dプリンターは、出力物を乗せるテーブルとプリンターヘッドの隙間をぴったりにする自動修正機能がなく、ユーザー自身の目でシビアに合わせる必要がありました。

以前使っていた3Dプリンターは、その手動レベリングをミスって、ヘッド周りに溶けたフィラメントがダマになってまとわりつき、一度苦労して剥がすも、また失敗して嫌になってしまい放置したままになっていました。

 

いつかまた3Dプリンターを使いたいとは思っていたのですが、今度買うならオートレベリング機能がある機種がいいな、と思っていました。

候補としては、モバイルバッテリーで有名なアンカー社が発売した3Dプリンターでしたが、最近高級路線になってきたアンカー社ということで予算オーバーでした。一方で、アンカー社がセミプロ仕様の3Dプリンターにおいて、オートレベリング機能を標準装備にしたことで、他の会社の3Dプリンターの仕様が1段階パワーアップするのではないかとも思っていました。

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そんな感じで、先日開催されたアマゾンブラックフライデーセールで中国か台湾の会社の3Dプリンターを購入しました。

今年の9月にアマゾンで販売開始されたばかりの機種で、4万円から40%オフで2.3万円程度で購入できました。

アニーキュービック社の一般民生3Dプリンター、コブラというシリーズで一番安価なモデルとなっています。上位モデルとの違いは、ディスプレイがタッチパネルじゃない、出力サイズが小さい、出力速度が遅い(といっても昔のモデルの数倍早い)、垂直軸の固定が一本など、ダウングレードされている部分があるものの、完全なオートレベリングを完備していてこの価格は衝撃です。

完全なオートレベリングは2世代目からのようで、一世代目も併売されいて、より安いですが注意が必要です。またアマゾンでは同じ会社からの販売なのに同名商品が違う価格で売られていて、ちょっと怪しいです……。一応、自分が購入したリンクを貼っておきます。今ホリデーセールで2.7万円で販売されています。

開封と組み立て

汚部屋失礼いたします。最近新築で家を建てて、実家を出ていった偉大な妹の部屋で開封します。

箱の大きさはLサイズのみかん箱くらいです。重さは10キロくらい。

 

組み立て式で、説明書は英語ですが、イケアの家具のような図式で組み立て方が書いてあるので、30分あれば組み立てることができます。

 

工具も入っていて、4つくらいの大きなパーツを連結すれば、バシッと完成します。

一つ引っかかった点は配線で、廉価版のKobra 2 Neoの場合、垂直軸(Z軸)が一本支持なので、一本配線が余ります。

 

稼働部分がガタツキないように調整します。

こういう部分は写真で撮影して画像翻訳しました。

これで組み立て完了。

 

カバーなしのむき出し方式です。防音のためにも囲いを用意したい。

 

昔購入したPLAフィラメントが15000円ぶんくらいあるので、有効活用します。専用品を使わないと精度が悪くなったり詰まったりしやすいらしいですが、使えるでしょ!

 

オートレベリング、フィラメントを送る

メインメニューからオートレベリングを選択して、あとは待つだけ。

本当に自動です。

めっちゃ楽!!!

 

次にフィラメントをプリンターヘッドへ送ります。

他社製のPLAフィラメントでも使えそうですね!

 

テストプリント

付属のSDカードに入っているデータでテストプリントします。

 

ステージから出力物が剥がれてしまい、プリント失敗しました。

ステージは加熱されて密着性が高まる仕組みなんですが、高さある出力物の場合、プリンターヘッドの動きに負けて剥がれてしまうようです。

 

こういうときはコレ! スプレーのりーー! (ドラえもん風)

3Dプリンター界隈のTipsで、ステージと出力物の接着を高めるために使われます。

スティックタイプのりを使うのが安価ですし、ポピュラーのようです。

これも5年くらい前に買ったやつ。使おうと思った瞬間、先代の3Dプリンターが詰まったのです。有効活用できて良かったです。

 

2つ目の出力物は、途中でフィラメントが折れて供給が絶たれ失敗しました。

長く乾燥剤と一緒にあったフィラメントなので、乾燥し過ぎなのか、古すぎるのか。

 

チューブの中でフィラメントがバキバキになっていたので、除去してチューブが急な角度にならないようにゆとりを作って固定しました。

 

3回目で成功。このサイズで20分程度で出力物できました。以前のプリンターなら一時間コースかな。

 

本番プリント

いよいよ本番プリントです。

使用する3DCADは、オートデスク社のfusion360です。個人用途・スタートアップ企業は無料で使用できる汎用3DCADです。

以前使用していた簡易3DCADの123D Designというソフトはディスコンになったようです。

うーん、やはりオートデスク社の製図ソフトの使い心地は独特に感じます。なんか直感的に動かすことができません。

You Tubeのハウツー動画を視聴して、なんとなく設計理念的な部分を掴みます。

自分的に掴んだのは、二次元製図のスケッチから3D造形していくという二段構えというものです。

直感的にお絵かきするように描画していくアドビ系の操作体系とは異なり、プログラマブルというか、いちいちデータを打ち込むように製図していくのも、AUTOCADっぽい。

単純な円柱を造形するのに、学習時間含めて3時間くらいかかりました。

クラウドに保存したデータをSTLフォーマットにエクスポートするのにも手間取った。

変換に数分かかると言われ、半時間待っても処理されない。ファイルをクリックしたら数秒で変換完了。なんでクリックが必要なんだよ!!! 勝手にしてくれよ!!!

 

変換したSTLファイルを、スライサーソフトに読み込みます。

3Dポリゴンのデータを、実際プリンターヘッドがどういう動きで積層していくか、造形物の密度などのデータに変換するソフトです。サポート材の有無なども設定できます。

CURAという汎用スライサーソフトが有名と出たので、インストールしてみたのですが、プルダウンメニューにAnycubic Kobra 2 Neoが出て来ないため、なんか違和感を感じ、調べてみたら、付属のSDカード内に専用のスライサーソフトが入ってました。

 

出力開始。

2時間程度で完了と出たので、会社に出勤しました。

 

家に帰ってきて、出力物を確認。

かなり目の詰まったきれいなサーフェスをしています。

細い絹糸巻いたようなヘアラインが浮かび、仕上げの一種として言っても有りのような気がします。

 

穴の部分などは糸を引いていて、仕上げ処理が必要です。

古いフィラメントを使ったせいもあるかもしれません。

 

一本、変な線が出てしまいましたが、溶けたフィラメントがプリンターヘッドの動きの都合上、この部分でダマになってしまうのでしょう。

 

しばらくは、出勤前に造形して、帰って睡眠中に出力という感じの生活が続きそうです。

 

騒音については、ヘッドやステージが動く動作音は驚くほど静かです。

しかし、プリンターヘッドについている冷却ファンが音が大きく、出力完了してアイドル中も動きっぱなしなのが気になりました。

 

入門機としてオススメな一台です!!

 

購入したモデル

上位グレード

 

 

 

 

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