エピックゲームズストアで、明日の深夜1時(つまり、のこり数時間)まで無料配信している2Dアクションゲームです。より詳しく言うと、異色の移動システムを採用したメトロヴァニア(探索型)のアクションゲームです。
1984的な、自由が抑圧されたディストピアが舞台となります。
プレイヤーは世界を救うため誕生したヒロイン「ダンダラ」となります。
ダンダラは、どういうわけなのか、重力を操り、壁や天井に張り付きます……というか、張り付くことしかできません。なぜか通常の移動ができません。この移動は、アナログスティックを適当に方向を示すだけで、ターゲッティングされます。
メトロヴァニアタイプのゲームは、たくさんの部屋やプラットフォームを移動したりジャンプしたりするので、この移動がシュパシュパと非常にスピーディーです。
移動が高速なので、地図がどんどん広がって楽しいです。
十字キーではなく、アナログスティックに最適化された2Dアクションゲームだと思います。
道中の敵を倒す、オブジェクトを破壊する、宝箱を開けるなどすることで、ソルトと呼ばれる強化ポイントを集めて、ダンダラの能力を成長させることができます。
ライフがゼロになると、強化ポイントはゼロになってしまいますが、リトライ箇所からゲームオーバーした地点に戻ると、強化ポイントが回収することができます。いわゆるソウルシリーズのシステムですね。
エリアの最後にはボス戦があり、新しい能力を得て、次のエリアへ旅立つことになる……実に王道的メトロヴァニアです。
グラフィックが素晴らしいです。
ここからは文句となります。
このゲーム……最初のエリアのボスを倒すと、色々な場所へ行けるようになるのですが、どのエリアも(僕には)めちゃくちゃ難しい!!! 敵が固くなり、ギミックが複雑になり、ぜんぜん前に進めません。もうちょっと緩やかに難易度が上がると嬉しかった……。
あとは、世界設定とゲームシステムが別物な点。
生まれたばかりのダンダラをどうして住民が知っているのか、疑問ですし、ダンダラの能力がよくわからない……。
重力を操るというのですが、普通の移動はできませんし、敵は普通に天井を歩いているし……。
独特の世界観を構築としているのかも知れませんけど、もうちょっとゲームシステムと絡めても良かったのではないでしょうか。
例えば、この世界は宇宙コロニーで、独裁者が暴走して、重力コントロールを奪った。ダンダラは、地面に強力に吸着しちゃうブーツを手に入れた。それで横移動はできない……とかさ。
独特の移動システムとシナリオを絡めることができれば、ゲームの説明も容易になると思うんですけど……。
ちょっと僕には難易度が高すぎましたが、独特の移動システムは面白かったです。無料のうちにどうぞ。
参照:『Dandara: Trials of Fear Edition』