お題「#おうち時間」
メガドライブミニに収録されているソフトをゆっくり紹介しているコーナーです。30本目の収録タイトルは、ターン制ストラテジーゲームのハイブリットフロントです。
総合監修はSF小説家の野田昌宏氏で、翻訳家や企業家、テレビディレクター・プロデューサーなどのいろいろな顔をお持ちの方みたいです。残念ながら既に故人なのですが、元ガイナックスの監査役だったり、ガチャピンのモデルらしいです。
キャラクター・デザインはイラストレーターの末弥純氏で、主にハイファンタジー向けのキャラデザをされてるイメージだったので、SFというのは異色の組み合わせに感じました(ウィキで調べたら、結構近未来やロボットモノのキャラクターデザインも手掛けてられるんですね)。
企業VS地球の全面戦争後というハードな近未来SF、ただし二足歩行ロボットなどのファンタジーを廃したリアル路線という独特なの世界設定です。企業に支配される未来とサイバーパンクな感じなのですが、最初が砂漠地帯から始まるせいか見た目はマッドマックスのようにも見えます(そこまで無政府状態ではないけど)。 配達人を主人公にしてるので、デス・ストランディングを連想しました。
荒廃化した26世紀の地球で生きる運び屋たちを描く、本格的サイバーパンクSFシミュレーションです。日本SF界の重鎮・野田昌宏が物語を監修。上質の海外小説を読んでいるかのような体験を味わえます。
幕間は、テキストで展開します。容量との格闘もあったのかもしれませんけど、想像が膨らんで結構良いです。こういう手法はゼノギアスやニーアシリーズなどにもありましたが、かなり古くからあったんですね。
戦闘マップ。この画面でも会話などイベントシーンがあります。
マス配置がチドリになっているのが特徴的ですね。
バトルシーンは切り替わって、スーパーロボット大戦的なカットシーンによる戦闘になります。
戦車や車両と強化服を着た歩兵とのバトルです。
敵が固く、淡々としていて、正直面白みにかけるバトルに感じました。
自キャラを配置するとそいつが壁になって先へと進めない、操作できるキャラ、自動で行動する味方キャラが同じ配色で見分けがつかないなど、古いゲームならではのUXの悪さが目立ちました。
引き込まれる設定、好みのグラフィックなので、ちょっと残念です。
小説や映像化になっていれば見たいなぁ。