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書評:岩田さん-岩田聡はこんなことを話していた。

 ほぼ日ストアで先行予約されていた岩田聡本が、本日書店販売よりも早く届きましたので、読みました。

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内容は、第六章以外は、ほぼ日や任天堂の社長が訊くで掲載された対談方式の文章を、岩田聡の独白として再構成したものとなります。

一部の著名人本のように、インタビューした内容を文字起こしした体裁です。

 

再収録した形となりますが、過去に読んで印象に強く残った内容は、改めて読んでもやっぱり感動しますし、読んだはずなのに覚えていないこともありました。読んだ当時はそれほど重要ではない、とインプットできていなかったのかもしれません。

 

第六章は、宮本茂さんと糸井重里さんのインタビューとなっていて、初出しの情報もあるかと思います。会議中にお菓子をすごい勢いで食べるからカービィーと言われていた、とか、宮本さんも岩田さんも漬物が苦手とか(僕も苦手なんで、ちょっとした共通点がうれしかった)。  

 

本のタイトルは、コピーライターの糸井重里さんが考えているみたいですが、失礼ながら……良くないタイトルに思えました。売れそうにないタイトルと言えばいいか。

どうしてこんなタイトルになったのかを、ほぼ日で説明されているんですが、そういう説明をしている時点で、コピーライターとしては「負け」じゃないですか。

 

亡くなってから四年という月日もそうです。

本の内容からして、訃報からすぐに出版しようとすればできた。でもそうしなかったことで、この本を作った人の気持ち、この本を届けたい人が見えてきます。

 

岩田聡が亡くなった当時、任天堂の状態はあまり良い状態ではありませんでした。そんなときにこの本が出ていたらどうなったでしょうか? 若くして亡くなったというニュース性だけで出版されたとしたら、良くない反応も多かったと思うのです。家族、関係者にとっても、そういう反応を見聞きしたくなかったのでしょうね。

 

今、Switchが好調な時期だからこそ、「岩田さん」という商売っ気のないタイトルの本が出版できたのかもしれません。今、この本を読みたい人なんて、岩田聡に「ハッピー」にしてもらった人ぐらいでしょうから。

 

最後に欲を言うと、うまく行った時のことだけではなく、 WiiUの時など、どう考え生み出したのか、どうしてうまく行かなかったのかということも入れてほしかったです。

 

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

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