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映画レビュー:ザ・ファブル

https://www.instagram.com/p/BzVYYCqHpJE/

コミック原作の映画です。

闇社会で恐れられる伝説の殺し屋ファブルが、一年間限定で一般人として潜伏する間のドタバタを描くストーリー。

漫画は3巻くらいまで既読。

伝説の殺し屋ファブルは、肉体派俳優となってしまった岡田准一さん。

原作コミックの熱心なファンではないためか、普通に面白かったです。ファブルと妹については再現度高いように思いました。正直、部屋の中で全裸という設定は無くなると思ってました! ミサキちゃんの変顔とか、結構すごかったです。

冒頭の殺しのシーンは演出が面白かったです。ゲーム画面のように敵を殺す順番や、持っている武器なんかがAR表示されて、ファブルの視点が擬似的に体感することができます。ちょっとやりすぎな感があり、せっかくの華麗なアクションの邪魔になっているという欠点もありました。後半は完全にその演出が無くなってしまうんですけど、バランス加減が極端すぎない?

 

映像に関しては頑張っていると思いましたが、シナリオがちょっと難ありでした。佐藤浩市さんは何がしたいのかわからない……殺したいの生かしたいの? 大声出してイキってるだけのヤクザたちと、中学生の取っ組み合いのようなしょぼい喧嘩に興ざめ。軽薄な殺し屋の二人組もなんだかな―……快楽殺人者と殺し屋はちょっと違うような気がするんだよな。イっちゃってる演技に光かるモノを感じましたが、そういうキャラが多すぎるし、深い人物描写があるわけでもない。なんか、もうちょっと日陰者なりの美学みたいなのがあるでしょ。本気だからこそシュールに笑えるみたいなところが原作にはあったので、それと比べると映画はなんかチャラい感じがしました。未完の長編漫画をむりやり映画のシナリオに落とし込もうとしたせいで、ちょっと無理があったのかなぁ。

ファブルは、あんまり普通の生活してないですしねぇ……。チンピラに絡まれても一般人ぽく偽装するシーンとか、ああいうのがもっと多いと嬉しかったな。プロの殺し屋同士で銃をバンバンとバカみたいに撃って、そういうのは個人的に他の映画で良いんだけどなぁ……って思いました。

 

漫画の設定は面白いけど、映画は見てなにか心に残るものがあるか……と言われてば、まあ面白いエンタメ映画だったね! って感じでした。

結論:原作マンガ読もうっと!!!

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)