メッセンジャーバッグというのは、自転車乗りでなくても今では広く一般的に使われているポピュラーな肩掛けバッグですが、もとはその名の指し示すとおりメッセンジャー(自転車便)という職業で使われていたものが原型となります。
改めて説明するまでもありませんが、メッセンジャーという職業は、大都市化が進んで交通渋滞や一方通行の多いなど、四輪車両による運搬効率が低い地域において、書類等の少量貨物を即日発送原則で自転車を用いて発送する仕事です。
レジスタントは、日本において自転車便の黎明期より活躍した方が、自分たちが仕事で納得できるものを作れないか? と二年の開発期間を経て2005年に誕生したブランドです。
本物のメッセンジャーのメッセンジャーバッグということで、本物志向に憧れるミーハーな僕は、いつかはゲットしたいカバンでした。オークションで安くゲットできたのですが、その後でどこかのプロメッセンジャーのブログで、「レジスタントはプロにこそ使ってほしいメーカー。素人が使っていたら恥ずかしさを感じる」みたいなことが書いてあって、影響をうけやすい僕はガビーン! もしかしたら、原付きバイクでフルフェイス・ライダースを着てるみたいな場違い感を醸し出してたかも?! となってその後数年死蔵していました。
でもさー!! プロ御用達だったら、どうして一般的に売ってるの? 一般向けのモデルもあるし、普通に使ってもいいと思うんだ! 普通に街を歩いていて、「ぷー、クスクス、プロのメッセンジャーでもないのにレジスタント担いでるw」なんてこと思うやつに遭遇することはないと思う。
これからはガンガン使っていくぜ!!
ハンドメイドで作られるレジスタントのメッセンジャーバッグ。
僕のバッグは、サイズから察するにウィールマスターというモデルで、シンプルさを追求した一般的な使用に最適なモデルとされています。
カラーオーダーが可能であり、僕の前オーナーが発注したのは、ド派手なトリコロールカラーでした。オランダ国旗と同じ配色です。
レジスタントが日本のメーカーであることの矜持を表現しているのが、フラップのトリムを本物の畳縁でパイピングしてあることです。
畳縁というのはこれ。
ブランドアイコンにもなっている図柄の紗綾型は吉祥の意を持っています。自動車なんかにも交通安全のお守り付けますものね。
フラップ裏の面ファスナーのディテール。両端がテープで綺麗に処理されています。
中はポケットとメイン室のシンプルな構成です。面ファスナーて止められたポケットの両端が返しのように縫われていて、物が落ちにくくなっています。
ポケットにはキーアンカーが付いています。
あんまり使って来なかった理由としては大きさがもう一つの要因としてあります。
サイズはトップ60cm(ボトム45cm)×幅17cm×高さ28cm。
ピンとくる人は少ないかもしれませんが、スタンダードサイズのソフビが10体以上入ります。
中地は防水性の高そうな黄色い素材で、荷物の視認性が高い。
インナーバッグ方式になっています。
実地で磨かれたフィット感抜群のベルト取り付け位置です。
この独特のベルト取り付けのミシン。何度も故障と修理を繰り返してこのカタチが最も壊れにくいという結論に至ったのだと思います。
ベルトは本物のシートベルトを三重にしています。若干重いのですが、しなやかで非常に快適です。ユーザーの間でも評価が高い。
バックルはレジスタントオリジナルのメッキ仕様の真鍮製で、プラスチックを使わないのは、割れたりしない耐久性を評価してだと思います。
前オーナーが品質保証書を残してくれていました。
ご丁寧にポケットの中に入っていたので、コピーのインク・トナーが転写されていました(汗)。
前オーナーも注文したけど、あんまり使っていないっぽい。
経年劣化については、若干のベタつきがあるけど、まだまだ使えそうです。
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