今日も山の中を歩いている。
ボクはこの道を始めて来た道だと思っている。
でも、次第に記憶の中に眠っていた景色とリンクし始めて、過去に歩いた地図と重なることがある。
ボクはこの快感がたまらなく好きだ。ジェリー鵜飼の個展「記憶の地図」はそんなボクとキミと仲間たちとの山での思い出をたどり、描かれるが山で過ごす時間への純粋な愛おしさが根底になっていると感じる。
ULハイキングに魅せられた一人の男、ジェリー鵜飼。
彼の山の記憶をたどる世界をお楽しみください。ジェリー鵜飼
1971年生まれ。静岡県三島市出身。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動中。数々のCDジャケットやアウトドアブランド、ファッションブランドの広告やカタログを手がける。ウルトラヘビー及びマウンテンプアボーイズの一員でもある。
引用‐ジェリー鵜飼 記憶の地図 - MoonlightGear - ムーンライトギア
グラフィックデザイナー、イラストレーターとして活躍のジェリー鵜飼さんの小説「記憶の地図」です。”電子書籍革命”はおきなかったけれど、一応の定着感はあるこのご時世に、私家版で出版されている本となります。
今回購入したのは第三版となり、個展「記憶の地図」が開催された東京都千代田区にある「ムーンライトギア」さんのWebサイトにて70冊限定で販売されました。
販売開始2分でソールドアウトでした。PayPal決済ではなく、銀行振り込みにした判断が良かったのか、ついにゲットできました。
第3版は、今後も少数ですが、他のショップで販売されるそうです。
そして第4版は、在庫リスク覚悟で大増販されるそうです。
ちなみに、落丁・乱丁本でも取替できない仕様となっています。
逆に粋じゃないですか。
もし幸運にもアタリを引いたらもう一冊。
ペーパーバック、文庫本サイズ、112ページ、モノクロの写真、イラスト多数。
内容は10数篇のエピソードから成り立ちます。
1エピソードが5ページくらいなので、さらっと読めます。山の中でちょっと小休憩時にも読めますね。
半分は「ボク」が「キミ」と一緒に登山する中で語りかけられる、ちょっとした山での仲間たちや家族との思い出話。この部分は、真実と虚構が入り混じってるそうです。
もう半分は、雑誌に乗せていた山に関するエッセイなど。
今まで読んできた山の本は、一昔前のものが多かったのです。
例えば、この本の中では「ザ・ダルマ・バムズ」という題名のケルアックの「ジェフィ・ライダー物語」(僕が持ってるのはこのタイトルなんだもの)。
コリン・フレッチャーの遊歩大全。
芦沢一洋のバックパッキング入門。
山とは離れるけれど、ニコラ・ブーヴィエの世界の使い方も良い。
分厚い本ですけど、凄く軽く作られているんですよ。
- 作者: ニコラブーヴィエ,Nicolas Bouvier,ティエリヴェルネ,Thierry Vernet,下田昌克,山田浩之
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 5回
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対して、記憶の地図には、自分も持っている最新のアイテムが掲載されているんです。
ニヤリとしちゃうよな〜。
一気に読んじゃった。
繰り返し読んでもいいけれど、 月光文庫、続刊続けてくれないかしら。
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