smogbom

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#読書 ペーパースカイNO.41(電子書籍版)

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Amazonの”あなたにおすすめ”で出たきた雑誌が気になったので、調べてみみると電子書籍版は50%オフだったので、購入しました。最新号を買おうとすると、3号以上の定期購読をしないといけないようなので、今から思うとバックナンバー化してから購入すればよかったと思います。

以下、ちょっと批判的なレビューになってしまいますが、内容ではなく、電子書籍版についての批判になります。Amazonで買えばよかった・・・。

 

◯内容について

これは、文句なしです。メインとなるニュージランドトレイルのパートは、少し上辺だけの綺麗な部分だけを抽出した感じがして信用できないなあ、と言う印象を受けます。でも、これくらいのほうが、旅のモチベーションを上げるには、いいのかもしれません。

ミーハーにも、ウルトラライトに傾倒している自分としては、ハイカーズデポの土屋さんのインタビュー記事や、ガレージメーカーの山と道の夏目ご夫妻のニュージランドトレイルのパートがあり、嬉しかったです。

 

◯電子書籍ェ・・・

僕は、電子書籍かリアル本かと問われれば、断固としてリアル本派です。

でも、高島トレイルを歩いた時、一人ぼっちの孤独な夜を共に過ごしたのは電子書籍でした。この時、片手で操作でき、他に灯りを必要としない電子書籍の便利良い事! しかも、何冊持って行っても重量・スペースは増加しません。今でも、モノとしての価値は、リアル本にあると思いますが、電子書籍の利点は、この時実感しました。

 

今回、価格が半額、しかも雑誌という、かさばりがちな媒体であるということもあり、電子書籍版を購入しました。購入して知ったのですが、この雑誌を販売しているFujisan.co.jpさんでは、KindleやiBooksとは違い、電子書籍を一括ダウンロードするのではなく、常時通信し、1ページづつダウンロードする方式なのです。ネットトラフィックが安定している町中ならばまだしも、山の中の場合は、一括ダウンロード方式の方が便利良いのは明白です。さらに都合悪いことに、雑誌タイプの書籍は、文字等もアウトライン化されていない大きな画像データであることが多いので、通信量の問題もあります。

なにより、一番は、雑誌の一番いい所は、大きな画像だとおもうのですが、電子書籍版の解像度が低く、写真の魅力減です。少なくとも、Web水準の解像度は・・・

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自分の都合ばかりを押し付けていますが、改善して頂きたいところです。背負っているバックパックが、山と道のミニで素材がキューベンファイバーぽかったので、ズームしたのですが、判別できず・・・

 

◯電子書籍だけの魅力を持つために、勝手な要望

まだまだ日本では電子書籍は過渡期なのでしょう。雑誌のページをただスキャンしただけという粗い仕事の書籍があります。それなのに、リアル本と値段が変わらない電子書籍があります。きちんと利益を出すメディアとして発展していくか、各社も様子見している段階なのからかもしれません。もしくは取次という日本独自の書籍流通システムの影響かもしれません。

すくなくとも、リアル本と同じ値段を付けるのなら、リアル本と同じくらい読みやすくするべきだと思います。レイアウトの自由な雑誌においては、どうしても全体を見たり、細かなコラムや写真のキャプションを読む為にピンチでズームしたり、都度細かな操作をする必要性があります。そこで、よく出来たWeb サイトのように、雑誌のレイアウトを要素化して、ダブルタップすると、その要素にズームアップするなど、さくさく読めるようにすべきだと思います。

すでに、動画を埋めこんだり、インタラクティブな要素を埋め込んだ、電子書籍もあります。どのような方向に進むにせよ、リアル本には無い強い魅力が無い限り、暴利を貪られているとか、流行りを追っかけているだけとか、ネガティブな気持ちを持たれるまま、次第にニッチな市場(絶版書籍のアーカイブとか)となっていくのではないでしょうか。