smogbom

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スターウォーズEP8 最後のジェダイ の少数派な感想(ネタバレ有)

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ファンや映画評論家は元より、ジョージ・ルーカス御大までもが絶賛のエピソード8「最後のジェダイ」を公開初日の12月15日に見てきました。
今回は特に前評判が良く、ネタバレが怖かったので急いで見に行きましたよ。

 

感想はネタバレ無しで書きたかったのですが、内容に触れずには書けないと思いましたので、ネタバレ有りの感想となります。この点を留意してくださいね。

 

前作の感想

smoglog.hatenablog.com

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少数派だと思いますが、個人的にはイケてない映画でした。過去作、スピンオフ含めて一番つまんなかったです。僕自身が、世間との温度差にびっくりしています。そっか、俺ってズレてるんだな〜って。1番テンションが上がったのは、タイトルロゴのシーンでした。この後の最初の戦闘シーンから、失望してしまって。

予定調和の苦戦。野暮ったい演出。
ポーの独断専行。手痛い犠牲。
あ、次の瞬間、リモコン落ちるんでしょ……やっぱり。落としたように見せかけて……キャッチ……やっぱりね。

 

追い詰められた状況で、煙や扉の向こうから現れるのは敵じゃない……いっつも味方!
潜入ミッションでは、とりあえず一回捕まる。そしてあっさり脱出。
目的地に着いた、ミッションコンプリート……いや、敵の罠だ! 毎回ね。

 

いつものスターウォーズと言われればそれまでなんですけど、この映画の半分は本当に退屈でした。いつもは魅力的な世界や小道具で溢れていて、それが楽しみだったんですが、宇宙を感じるような奇想天外な舞台や小道具は用意されていませんでした。次のエピソードで登場が期待できるような新しいキャラクターを、僕は最後まで見出せませんでした。退場は多かったのにね。


主人公不在の映画……誰にも感情移入できなかった

今回のエピソードのエンドクレジットを見ていて、不可解だったのは、1番先頭は、ルーク・スカイウォーカー、次がレイア、なんと3番手がレイでした。……えー??

 

映画の内容でも、ルークが隠遁したのは7.8.9の三部作で予言されていた「フォースにバランスをもたらす者」からはかけ離れていたもので、ベン・ソロをダークサイドに落とした原因がルーク(ベン自身が闇を抱えていたにしろ、スノーク最高指導者の暗躍があったにせよ)で、それを恥じて逃げたというのが真実でした。お前が原因か。

 

そして、ルークがレイをジェダイとして鍛えるのかと期待したのですが、ルークがちょっと喋っただけで、レイはぐんぐん育ち、あまりの才能っぷりにただただ驚くだけ。血統主義的すぎるかも知れませんが、レイの出生も肩透かしだったな。ラストシーンと共に、誰にでもジェダイになれると示唆したかったのかもしれないけど。

 

修行(笑)シーンの合間で、レイとベン・ソロ(カイロ・レン)はフォースによって、結びつき邂逅します。このシーンはちょっとロマンスを感じてよかったんですよね。ああ、暗黒面に落ちた王子様を照らす光(RAY)のお話なのか、なんてね。

 

意外性に満ちたカイロ・レンの裏切りの後、レイの手を取るかと思いきや、またしても思春期の暴走。この男の浅はかさはなんなのか。野心に目覚めたのではなく(だつて、ハンソロとレイアの息子だぜ?!) マジでただイタイだけ。ちょっとラスボスにしては、役不足と感じます。

 

前回で、レイとロマンスの予感があったフィンは、新たなガールフレンドとイチャコラ。なんかメインキャストの存在感が薄れました。

 

ポー・ダメロンは、大きな戦果と共に友軍に甚大な被害をもたらす。こんな上司は嫌だ。お前が1人、ハイパードライブで特攻しろよ。

 

最後のジェダイの意味

劇中で、ルークは「私は最後のジェダイではない」と言いましたが、やっぱり僕は最後のジェダイだったと感じた。ジョージ・ルーカスのジェダイは、最後だったんです。修行もせずにどんどん強くなっていくレイ。砕け散るライトセイバー。ジェダイってなに? なんなの? 何が受け継がれたの??

レイもカイロ・レンも腕を失いませんでした。
ジョージ・ルーカスの神話は終わった。
新しいスターウォーズ……でも、ファンも原作者も納得してるなら良いんじゃないでしょうか。
僕はつまらなかったけど。

 

あと、今回吹替版で観ましたが、字幕の方が良かったかも知れません。特にポーのセリフは違和感がありました。吹替の方が情報量多くて、画像だけを楽しめると推してましたが、最近はなんか会話の繋がりが変な映画が多いです。もう一度見ようとは思いませんけどね。