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ローグ・ワン スターウォーズストーリーの感想(後半ネタバレ)

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新年明けましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いします。

去年に続きまして、今年一発目の記事はスターウォーズの映画レビューです。いや~こんな偶然あるんですねぇ(棒読み)。

smoglog.hatenablog.com

 

ジョージ・ルーカス監督の中二病ドリームノートを元に映画化した(”ルーク”ってルーカスの学生時代のあだ名らしいです)スターウォーズ。エピソード1〜6をルーカス自らメガホンを取って完結とし、その後ディズニーが権利を勝ち取り、JJエイブラムス監督によって続編のエピソード7が公開されました。

その時に、スピンオフ映画であるローグワンの予告が流れましたが、それを見て自分はあからさまなビジネスに走った、と思いました。あんまり期待してなかったんです。僕はスゴく楽しめたエピソード7と監督も違うし。

 

ところが、劇場で見終わってスゴく良いと思いました!

前半ちょっと退屈でしたが、後半からはノンストップでした。

 

エピソード4(旧三部作)において、帝国の星をも破壊する最終兵器「デススター」の弱点(設計図)を、反乱軍が如何にして手に入れたのか。

デススターの設計図の入手には、ローグワンという反乱軍の秘密部隊が役目を果たしたということはエピソード4がある以上、ネタバレでもなんでもなく、映画のあらすじとして明らかになっています。これは歴史として決定事項なんです。

しかし、その当事者たちは、どのような動機で集り、どのような経緯でローグワン小隊が結成されたのか。ミッションをやり遂げ、その後の彼等はどうなったのか。歴史とは都合の悪い部分が精査されたもの、そこから溢れた真実を目撃できます。

 

エピソード4において「フォースのお導き(ご都合主義)」の最たる部分が、この映画によって明らかとなり、エピソード4〜6の面白さ・深みを何倍にもします。

 

以下ネタバレありで感想書きます。

  

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◯これは善悪の物語か?

エピソード7の感想の時に、スターウォーズは善と悪の二次元論の物語で、その善悪はコインの表と裏のように、いつでも裏返すという風に書きました。

しかし、今回はジェダイ(善)が出てこない物語のためか、それほど単純ではありませんでした。デススターを設計した科学者である主人公の父は、科学者としての性から背を向け、大量破壊兵器の開発の業から逃れるため、一家とともに帝国から脱出し隠れます。

デススターの開発責任者であるクレリックは、自らの野心のためダースベイダーやターキンと対立しています。ローグワンに参加するメンバーには帝国軍のパイロットもいますね。反乱軍も完全な一枚岩とはいえず、好戦的なやつ、戦いに消極的なやつ、暗殺や破壊工作などの汚れ仕事をする部隊もいます。

 

帝国軍=悪という図式が揺らぎ、生々しい覇権争いが描かれます。これでエピソード4〜がなければ、どっちが勝っても同じじゃないか、って感じがします。フォースのない地球の戦争では実際そうなんでしょう。

エピソード4〜があるおかげで救いがあるし、現代の映画としてテーマの深みもあり、エンタメとしても面白いし、訓示としても受け取れる良いバランスに感じました。

 

◯キャラクター

ダースベイダーのオーラが凄まじいです。終盤の戦闘シーンのためにもう一度見に行きたいくらい。アクション的にはチアルートのほうが凄いんですけど、これがキャラの強さなんでしょう。鳥肌立ちまくり。

 

 

人気のチアルートですが、素晴らしいアクションでしたけれど、別の映画でみたいでした。ジェダイの特別感が薄れるといいますか、カッコイイんですけど……ダースベイダーともいい勝負しそうです。狙ってるんだと思うんですけど、銃撃戦のカメラワークとかエフェクトとか、本当に野暮ったかった。スターウォーズらしいと言えばそうなんですけど。そういう意味で、チアルートのアクションは異質に感じました。

 

もっと異星人の配役があっても良かったのではないでしょうか。

俳優の協会からフルCGキャラを沢山つかうな、とか要請があったのでは、と邪推しています。ガーディアン・オブ・ギャラクシーみたく、肌の色が緑とか青のキャラでもいいので、もっとSF感出して欲しかったですね。

K-2SOは良かったです。デザインも正確も。ちょっとアシュレイ・ウッド風なのもいいです。

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◯ローグ・ワンの命名

自分が衝撃だったのはこのシーン。僕は反乱軍が特命で、「デススターの設計図を入手せよ!」って感じでローグワン小隊が結成されると思っていました。ところが、実際は一部の人間の暴走、小隊名はその場で決められたという事実! 映画そのものは後付なんですけど、ライブ感ありました。

 

◯ターキンとレイア姫について

ターキン提督の俳優さんは、既に亡くなられていて、レイヤ姫の俳優さんは先日亡くなられてしまいましたが、映画撮影時はご存命でした。

ターキンとレイヤ姫は、別の俳優さんが担当されていて、その上からCGを被せているそうですね。どちらも派手な動きはなかったですが、違和感がありませんでした(特にターキン)。この方法が確立すると、俳優さんはますます稀有な人しか生き残れない業界になりそうです。自分は、CGに仕事を奪われると心配する俳優なんて才能がない、不要な人と考えています。存命中は、CGに代役させない、という協定があるそうですが、そんなものなくてもCGになんて任せられない、と言わしめるような人が俳優であって欲しいです。

 

ターキンは良かったのですが、レイヤの演技はちょっと疑問でした。

「うわー、レイヤ姫だ!」と喜んでしまいましたが、冷静になってみると、あんな多大な犠牲を払っているのに、あの顔はないだろう、と。想像力が欠けた箱入り娘としてのお姫様として、狙ってああなんでしょうかね。

 

◯やっぱりフォースの導き(ご都合主義)がある

その1。ストームトルーパーが、幼い子供を追跡失敗する点。足跡めっちゃついてるじゃん! その後、ソウゲレラに育てられ、兵士として一番になったというから、隠密行動の才能があったのですかね。うーん、そう考えるとローグワンのミッション成功の伏線とも言えるか……。

その2。外に出て手動でデータを送信って、いつの時代のテクノロジー?

 

あとはデススターに最初っから自爆装置仕込めるだろ、とか本末転倒なツッコミもあります。

この辺りのご都合主義は、フォースの導きと異星人文化の違いで納得するしかなさそうです。

 

スターウォーズストーリーは、若き日のハン・ソロの話が予定されているそうで、コチラも楽しみになりました!

 

 

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