とあるソフビで、スケジュール管理と告知が適当過ぎて怒り心頭、メディコムトイはもう利用しない(琵琶湖に漂着したモノ以外)!! と思っていた僕を、スパッと前言撤回させた、ゴッコ堂さんのクサイクソプスです。
こちらの作品は、イベント・店舗販売(海外ショップでネット通信販売されたかも?)のみで、少数しか販売されない為、メディコムトイの受注販売は本当に嬉しかったです。
どのくらいのオーダーがあったかはわかりませんが、人気作家の最新作ということもあり、かなりの数だと考えられます。なので、おそらく塗装工程は外注ではないかと思っています。でも良いんです。この機会がなかったら、いつになったら手にすることができたか。
実際のところ、インディーズソフビの価値(あくまで市場価値です)は、レアリティが重要な割合を占めています。純粋に欲しい人が買おうが転売屋が買おうが、作家に入ってくるお金は一緒、というのは正しいのですが、かといって欲しい人すべてに向けて、潤沢に作った場合、良くも悪くもリセール市場などに溢れてしまい、新作の需要の声が少なくなってしまう。結果的に作品生命を縮める、という事もありえる世界です。そんな業界の特性上、受注販売という選択はリスキーな事で、その侠気(おとこぎ)に惚れ惚れとし、また作品そのものの自信が、うかがい知れると言うものです。
今回のクサイクソプスは、ネオジャパンやアイアンミートなど、写実的な超絶造形技法のレストアさんが原型を手がけられております。インスタグラム上でのティザー画像では、はじめ人間ギャートルズのような感じの2頭身キャラとしてコラボが発表されたので、驚くとともに小さな作品なのかな? と思いました(ちなみにゴッコ堂さんレストアさんの初コラボは、ネオジャパンLINEスタンプです)。
蓋を開けてみると、堂々たる体躯の全高約23センチ(メディコムサイトの公称値・僕の個体は約22センチでした)のスタンダードサイズ。見た目通りにマッシブ体型なので、凄い満足感です。
はじめて実物を触らせて頂いたのは、とあるオフ会にて、1期の青い未塗装のものでしたが、造形の凄さに「おうふっ……!」と息を飲みました。
クサイクソプスが持つのは、破壊の鉄球ならぬ、ハエボール。
本物の鎖で本体とつながっています。
少し短いように感じましたが、片方の手に持つことができます。
ハエボールは巨大なハエ。おそらくクサイクソプスと共生関係にあり、投げつける場合に、羽ばたく事によってぶつかる方向・速度を変則的に変えることで、相手が避けにくくなるのではないでしょうか。
体に張り付いたハエは、ハエボールの家族なのでは。
「僕もお父ちゃんみたく、立派なハエボールになるんだ!」的な。
パーツ分けは、頭部、腕×2、胴体、脚×2、ハエボール2パーツの計8パーツです。
細かなパーツ分けをするレストアさんの原型としては少ない方かな?
足裏には、ダブルネームの証、ゴッコ堂さんとレストアさんのロゴマーク。
頭部です。
名前がサイクロプスっぽいので、一つ目。
恐ろしい表情なのに、鼻水が出てるのでちょっとおバカっぽい感じ。
リアルな筋肉、血管に漫画チックなツギハギ。
縫合糸は値段が上がってもいいので、1期のように色分けして欲しかったですね。
ずっとスルーしてきましたが、この姿……
見紛うことなく、そう!
ソフトクリーム!!
ほーら、溶けてる溶けてる……。
筋肉の表現が凄まじいです。
縫合糸が切れて、筋繊維が露出。
痛そうだけど、平気そう。アメリカ人が好きそうな、イッツ・ア・タフガイ。
背中には十字傷。
何がこの傷を付けたのでしょうか?
戦いの傷ではなく、手術痕でしょうか。
改造人間?
腰ミノと、つま先が露出していますが靴を履いています。
ある程度の文明を持つ種族のようです。
が、皮膚ごと腰ミノを縫い付けているのが、なんともバカっぽい。恥じらいか?!
成型色は肌色ですが、陰影のための塗装によりピンクに見えます。腰布や靴の鮮やかな若草色とあいまって、桜餅を連想します。
頭部ソフトクリームだし、デザート感覚ですね(まだ言う)!
なぜか左腕だけ4本指。
もしかしたら他人の腕なのかな?
僕の持っているゴッコ堂さんの作品を列べて。
ハエとウンk……ソフトクリーム。
この繋がりから、アストロウンコツの関与を連想せずにはいられません。
太古の昔、原人を誘拐したアストロウンコツが人体解剖により誕生したのが、クサイクソプスで、現代人を改造したのが気合田くん(ブーミー)なのではないでしょうか。
そして、ブーミーのハエ遺伝子はハエボール由来という想像です。
それでは、皆様、メリークソスマス!
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