GOCCODO /
UNIVERSAL SCHOOL SERIES :
"BOOMY" FRY STUDENT
Wonder Festival 2015 [Winter]
ワンフェス戦利品レビュー、オオトリを〆ていただくのは、コチラ!
ゴッコ堂さんのブーミー&気合田くんになります!
2014夏にピンク成型色のテストショットが発表されて以来、真頭玩具でのゲリラ販売やアメリカはD-CON出展など指を咥えるしかなく、今回のワンフェスもダイレクトパスなしの午後参戦だったので、諦めていたのですが、信じられない幸運がありゲットできました!
実は2014夏のワンフェス時には、魅力を感じて無かったんです。その後、あるかたのインスタグラムでアストロウンコツとの関係性を知り、その物語性にシビレてしまい、欲しくなったのでした。
ゴッコ堂 / アストロウンコツ [WF2014夏・無塗装版] - smogbom
◯ストーリー (推測も入ってます)
とある高校に転校してきた絶滅危惧種的ヤンキーの気合田くん。彼にはとてつもない秘密がありました。
地球侵略にやってきた宇宙人アストロウンコツに誘拐され、改造人間にされてしまったのです!
◯全体(気合田くん)
全高約17センチ。数値以上に小振りにかんじますが、このサイズ感が絶妙です。
ソフビの両手をバンザイさせて腰のくぼみに人差し指と親指をかけて握ると、手に馴染む感じが素晴らしいです。ニギニギしたくなります。
カラーリングは、金髪に白ランというカナリ尖ったファッションです。
よっぽど喧嘩が強いか、強力なバックが付いていないと、転校の当日に砂にされて避雷針に逆さ吊りですなぁ。
未塗装の白い部分が多いので、漫画から飛び出して来たかのようです。
後述しますが、塗装箇所がピンポイントに抑えられているので、オーバーマスク装脱着時に神経質にならずに済みます。僕のような横着には持ってこいのカラーリングだと思いました。
剃りこみもキアイ入ってます。
顔や身体の凹凸がダイレクトに感じられるのも、このカラーリングの美点ではないでしょうか。ボタンや櫛などのワンポイントが引き立ちます。
「あっ……!」
そう、彼は学校に馴染めていないのか、いじめられているんですね。もしかしたら、気づいていないのかも知れませんが、動かすとドラマチックな表情をしてくれます。
この張り紙は在校生の誰か(たぶん番格の取り巻きのお調子者タイプで、最初に仲間になる……なんてね)の仕業なのだと思いますが、彼の変身後を思うと暗示的じゃないですか。
◯顔(気合田くん)
集合写真で病欠しちゃった風。
ザ☆昭和の男前って感じですね。太い眉が凛々しい。
塗装がシッカリキッカリなので、この緊迫感、この表情!
ライティングで劇的に表情を変えます。
剃りこみ部分が塗装されたバージョンも欲しいです。
実に見事なカリフラワー!
◯胴体
ファニーな体型と、少し野暮ったい丈の短ランが良いです。
ユニバーサル教室シリーズと題されておりますが、今後パッケージに内封されているカードの面々が立体化されるのでしょうか?
男子生徒は胴体が使いまわせるかな……と一瞬思いましたが、櫛や背中の張り紙を思うと新造かな?
◯背中
鉛筆で書かれたような塗装になっています。
張り紙の角が捲れているところや、セロテープの造形も見どころです。
◯腕
右手はパー。
左手はグー。
このパターンはソフビでは多いですね。
様式美ですな。
◯靴
造形的に見て上履きに見えますね。
こんな派手なの、上級生に目を付けられるな、こりゃ。
◯ウンコツ登場!
ズーン!!
こうなったら変身だ!
オーバーマスクはタイトな作りにあってますので、必ずクニャクニャになるまで温めてから装着(外すときも)します。トップコートが厚めに塗られているそうですが、失敗すると塗膜が傷つくそうなので要注意です。
ドライヤーかお湯で温める方法がありますが、ドライヤーは音がうるさいし、温めすぎで変形変色する場合があり、お湯の場合は塗装が剥がれる場合があるようです。
知らなかったんですが、今回のマスクはシンプルな塗装だったので、万が一剥がれても目立ち難いでしょう……。
◯ブーミー登場!
待たせたな!
テメェの好きにはさせねぇ!
◯全体(ブーミー)
タイトな作りとは言え、マスクぶん頭部が大きくなり、インパクト増大!
この状態になったからといって、強くなるって訳でもなさそうなのが良いですね。
まさしくブーミー(音響機器などにおいて、締まりがない、ぼやけたようで音が判別しにくいという意味)!
◯頭部(ブーミー)
塗装は全体が銀で、一部拭き取りされています。その箇所は光沢がなくなり質感が変わっていて面白いです。
複眼がモールドではなく、ゴルフボールのような(成型色とは関係なく!)ディンプル(くぼみ)で表現されています。より有機的ですね。
触覚など、ロボットのようにも見えます。全体的にポップでシャープなデザイン……なのに不気味に感じるのは昆虫だからでしょうか?
オーバーマスクの後ろは脱着用の切れ込みがあります。
ギミックのための造形なんですが、怪獣映画のきぐるみの背割を思い出してしまい、メタ的な面白さを感じてしまいます。
非常に楽しいギミックなのですが、やはり破損が恐いですし、手間を思うと頻繁にはできないので、ブーミー状態で飾れるようにもう一体欲しいですね。
クリアのマスクだったりしたら、最高なんですが!!
◯ブーミーアーム
むしろ退化しているんじゃないか? とツッコミをいれたくなります。
光線を発する訳でもなく、摘むだけ……。
幼いころ、チップスターの包装の底を抜いて、腕を通して作るガントレットを作った憶えはありませんか? それに通じるような。
じっくり見ると、指は人間のまま。
ナンセンス過ぎる……最高。
◯神話の原型:英雄譚
アストロウンコツとの関係性から、英雄譚との類型を感じずにはいられません。
スターウォーズ等、多くの映画でも用いられているので、知っている方はそのストーリーを同時に浮かべながら考えてみてください。
ヒーローは辺境に生まれる、または流れ付く / 気合田くんの場合は転校
ヒーローは孤独(恋人を持たない) / 気合田くんの場合はいじめ・ハブられている
ヒーローの敵は血縁者、あるいは自分に似た人間(鏡像) / 気合田くんの場合はハエがたかるアレ
意図したモノかはわかりませんが、そんなバックボーンに想いを馳せています。
◯関連記事:ゴッコ堂
ゴッコ堂 × リアルヘッド × 9works / ガマの海[WF2014夏] - smogbom
ゴッコ堂 / アストロウンコツ [WF2014夏・無塗装版] - smogbom
ゴッコ堂×リアルヘッド / ミュータント・ベアオス[パールピンク] - smogbom