「耳からうどん」「チンアナゴ」と揶揄されたAppleのワイヤレスイヤホン「AirPods」が届きました。
当初予定されていた発売日から2ヶ月遅れで、年内発売は絶望的か、と思われましたが、日本では12月14日に日付が変わる頃、突如としてオンラインストアにドロップされました。
自分は出遅れること1時間程。
出荷予定2週間かぁー、乗り遅れた(^^;
— スモッグ (@smoglog) 2016年12月13日
当初、発送は29日でしたが、嬉しいことに1週間発送が縮まって21日到着しました。
基本データ
- バッテリ:本体5時間・ケース24時間(15分間の充電で3時間使用可能)
- 左右独立して使用可能
- ダブルタップでSiri発動(音声コントロール)
- 自動でオンになり、自動で接続
- 耳にセットしているか光センサーと加速センサーで判断
- マイク付き(音声を感知する加速度センサーでノイズカット)
- 重量 AirPods(左右各):4 g 充電ケース : 38 g
- サイズ AirPods(左右各):16.5 × 18.0 × 40.5 mm充電ケース:44.3 × 21.3 × 53.5 mm
- 接続 AirPods:Bluetooth 充電ケース:Lightningコネクタ
音質、つけ心地、使用感、見た目などレビューします!
◯せっかくなので開封の儀
久々のAppleのNEWプロダクトなので、開封画像も載せます。
最近はいきなり本体ではなくなり、デザインドバイ〜の焦らし。
本体。
クスリケースみたいな感じ。
小さいです。
同梱物はLightningケーブルのみ。
◯ケースの見た目
ヒンジは金属です。
バッテリも兼ねているので、底にLightningコネクタ。
なんとロゴマークがなく、ヒンジの下に文字が少々。
その他の電子機器に必須な表記は蓋の裏に。
このあたりのこだわりがニクい。
こんな凹面に印字する手間・コストを考えたら、Apple以外にやらないでしょうね、こんな事。
開けると中央にインジケータがあります。
緑ランプで電源オン、オレンジランプで充電中かな?
蓋は磁石が入っていて、開け閉めがジッポライターのようにパチンと気持ちいい感じ。
イヤホン本体を収める時も、磁石が底にあって、シャキッと入っていくので、心地好いです。
でも、ちょっと取り出しにくいかも知れません。
◯イヤホン本体
シェイプは完全にiPhoneに付属するEarPodsと同じです(ごくごく微妙に違うみたいです)。
自分はネガテイブに感じませんでした。購買意欲を駆り立てるために、見た目を新しくするって、意味ないですよ。今ある物より機能が優れるから変えるべきなんです。つまり、今のデザインがそれだけ自信あるのでしょう。
棒状部分の端、金属の部分が、充電用の端子になっている模様。プラス極とマイナス曲が白いパーツで絶縁してあります。なんかiPhone4の時のアンテナ部分のディテールみたい。
バッテリ・マイクが入っている「うどん」の部分が太くなっています。
残念ながら、仕上がりもEarPodsに準拠。バリの処理をもっと綺麗にしてほしかった。
◯同期
コレが一番の目玉ではないでしょうか。
純正品ということで、素晴らしくスムーズでした。
1台目の同期は蓋を開けるだけでした。
動画も撮っていたのですが、「〇〇(僕の実名)のAirPods」と出てきたので、名前を変更し、iPhone6Plusで再撮影しました。
2台目からは、蓋を開けてケース裏の同期ボタンを押す必要があります。
一度同期すれば、蓋を開けるだけで使用が可能。一般のブルートゥースでいちいち同期しなくても良いのです。
片方ずつでも使えます。
片方だけ抜くと、電池容量の表記が変化。
こういう細かいアニメーションが良いです。
ちなみにMacとも同期しましたが、アニメーションが出てくるのはiPhoneだけでした。
◯音質について
僕は片耳の聴力が、あまり良くないので信用できないかもしれませんが、音質自体は純正のEarPodsに比べて極端に良いとは感じませんでした。
プラシーボかもしれませんが、EarPodsが音圧が軽いかな? しっとりした感じ? いや、わかんねぇっす。
ただ、十分に音楽が楽しめるレベルだと思います。
ワイヤレス化する事で音質は悪くなって当たり前のところ、ワイヤードと同等以上の音質って事で、僕は評価します。
装着感は、良くも悪くもEarPodsと同じ。僕は耳孔が大きいので、スゴく頼りないです。コードが服に擦れて本体が持ち上がり、外れることがEarPodsでは多かったのですが、僕の場合AirPodsは走ったらポロリといきますね。ちょっと人混みの中では使いたくないなぁ。 ちなみに紛失・故障した場合は、片耳だけ販売してくれるそうです。
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落下防止の本末転倒ストラップがありますが、ここまで大げさではなくても良いですね。ってか、他のイヤホン買うわ…。折角の左右独立型なので、ボーズのイヤホンの角みたいな、サポートパーツがあると良いのですが。
装着感の頼りなさは、逆に言うと装着感が軽くて自然なので、付けていて耳が痛くなる感じがありません。
何時間も付けていても疲れない感じ。
遮音性も高くありません。周りの会話が聞き取れるくらい。これは使い方によっては利点です。
インイヤータイプのブルートゥースイヤホンを持っていますが、こちらはAirPodsと比べて、音質・遮音性・装着感も良いです。生活防水ですし、激しく動いてもそうそう取れない。
AirPodsの使い方は、「音楽に集中して真剣に楽しむ」というより、「生活の中に音楽を取り込む」感じです。音楽を聴いていて、不意に誰かに話しかけられて、聞き取れなくてイヤホンを外すことはない。手軽・カジュアル。常に付けていられる。バッテリ使用時間の長さからも、ダラダラと長時間使えるような設計がされているように感じます。
おそらく、beatsのイヤホンと共食いしないように味付けを変えているんでしょうね。
ワイヤレスということで、遅延が気になりましたが、ゲームでも使えそうです。リズムゲームでもOKかは、ちょっと自信ないです。
電話も試しましたが、音声が聞き取りやすくなりました。ってか、そりゃ両耳使ってますからね。
電波状況が悪くて切れてしまったのですが、エラー音がなり、突然切れました。警告音が鳴ったらより良いのになぁ〜。
◯装着スタイル
個人的には付けてももう違和感ありませんが、奇抜なスタイルに感じる人もいるかも知れません。
妹はハッキリと「ダサい」と言ってました。
ダサいかな? 見慣れていないだけだと思うけど。
でも、そういう反応が欲しかったのです。アーリーアダプターを気取って購入したので、嬉しい反応です。マイノリティゆえの優越感!
思い返せば、iPhone3Gの時だって、周りからは奇異の目で見られたものです。
◯Siriについて
iPhoneのSiriと同じくらいの実用度。
つまり、からかったり、存在を忘れてしまったり。
あんまり使わないかも。
音量コントロールひとつとっても、Siriをダブルタップで呼び出して「音量上げて」「音量上げて」「音量上げて」「いや、やっぱり下げて」……ポン、ピピン♪「すみません聞き取れませんでした」なんて操作、非常に馬鹿らしい。しかも、操作中は音楽が途切れます。
タッチセンサーで音量操作・停止・曲戻し送りくらい対応してほしかったですね。
追記:AirPodsを装着した状態で、「一般」の「Bluetooth」に表示されるAirPodsの欄の「i」を押すと出て来るオプションの中に、「ダブルタップでSiri」ではなく、「ダブルタップで曲の再生・停止」と言う項目があります。すごく便利です!
◯総評
この製品は、「音楽をどう楽しみたいか」で評価が変わってきます。
「新しいもの好き」で、「ケーブルが煩わしい」、「本気で音楽を楽しむ用の音響設備が別にある」、「例え人からダサいと言われたって構わない」人は購入をオススメします!
今回は、見た目・価格・性能などでスルーした人も、ワイヤレスの快適さは、間違いなくスタンダードになっていくと思います。今後、Apple以外で、きっとお気に入りのイヤホンが出てくるはずです。