ドクロは鮨の夢を見る……
シークレットベース謹製、デザインは彫師の三巴彫ひろさんのソフビです。製品名は寿司ドクロなんですが、キャラクター名は寿司和尚というのかな?
彫ひろさんは、スリータイズタトゥーというタトゥーショップに所属する彫師さんのようです。もともと浮世絵師(浮世絵の版を作る職人も同じ「彫師」と言うみたいです)としてキャリアをスタートされ、刺青はフリーハンド総手彫りでトラディショナルな和彫りを得意とされているようです。刺青と浮世絵をこよなく愛し、おそらくパッケージ絵もご本人によるものかと思われます。
サイズは高さ約19センチ。パーツは、頭部・胴体(座っているドクロと一体)・裏蓋・腕×2・足×2・いくら軍艦巻きの(おそらく)8パーツ。頭部と裏蓋以外は接着で止められています。フルカラー版は今回が初。
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和尚本体に対して、座っているガシャドクロは煙で燻されたかのように、古ぼけた感じになっています。ギョロリとした血走った目玉は、和尚の手元を物欲しそうに凝視しています。
首を動かすとこんな感じ。
可動部は頭部のみなので、置物としてカタチを愛でるタイプのソフビになるかと思います。
寿司の中でも握り寿司ではなく、イクラの軍艦巻が選ばれたのか、個人的に考えてみました。おそらくドクロという死の象徴が、イクラ(鮭の卵)という生命の根源を喰らうというショッキングさを表現したかったのではないでしょうか。
腕は肘のところで分割さてています。
イクラはのりから溢れています。寿司和尚はきゅうりが嫌いらしく、和尚が歩いたあとはきゅうりが地面に残されているそうです。
握り寿司で、シャリからネタを剥がして別々に食べることをマナー違反とする風潮があります。個人的に綺麗な食べ方には見えませんが、調理人の手から離れた時点で、自分が最高に美味しい食べ方をするのは自由とする考えの寿司職人もいるそうです。古くは寿司って高級なものではなく、屋台で供されたファーストフードですから、シャリに醤油つけようが、箸を使おうが、きゅうりを捨てようが自由なんでしょうね。寿司和尚、柔軟ですね。
裏蓋。
個人的に、貯金箱に使えるわけでもないので、不要だと思うのです。置いたら見えない訳だし。でも指人形じゃなくて2パーツにこだわる方が居るみたいだし、蓋をつけることで売れ行きが違うのかもしれませんね。良い家具は見えない裏面にも気を使う、ってスティーブ・ジョブズも言ってたし。
眼窩の中に目が書いてあります。寿司が上手くてぷるぷるしているんでしょうか。
よーく見ると、僕の個体はゴミが噛んでいたのか一部塗装エラーがありますが、これくらい良いかな、味かな〜と。
着物の薄墨のような影がとても良いです。これは手仕事なのかな? 全体的にハンドペイントと思われる明暗がかかっています。絵心のある人が塗装されている印象です。
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